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リージアとマホロが拉致された!?


「ちょっと待ってください。マホロもリージアも同時に拉致されたんですか?」

「ああ、そうらしい」


 驚きのあまり思わず固まってしまう。


 しかし……おかしくはないだろうか。

 マホロもリージアも、1年生とはいえ実力のある魔法使いだ。

 はっきり言って、並大抵の者では拉致などできるはずもないだろう。

 魔法を極めれば、個人が国家に相当する戦力を持つこともあり得る世の中で、魔法使いを狙うのは非常にリスキーなのだ。

 特に、人質として使うとなれば、その難しさは跳ね上がる。

 俺は、気になったことを聞いてみる。


「犯人は分かってるんですか?」

「ああ、このような手紙が学院に届けられた」


 便箋を渡されたので中身を確認してみると、そこには法外な額のお金と学院の魔法技術を要求する内容の手紙が入っていた。

 メッセージの最後には『天理外道教団』と記されている。


 『天理外道教団』……これは国際的にも問題視されている危険な宗教テロ組織だ。


 別名、アウトファクト。「この世界の真実の姿は隠されている」と主張し、魔法によって世界の真実を追求しようとする教団であるのだが、手段を選ばない姿勢から危険視されている。

 本来、各国が団結して潰すべき相手なのだが、優秀な魔法使いもこの教団の手にかかることが多く、中々潰すに至っていないのが現状だ。


 さらに、便箋には2枚の学生証と、見覚えのある黒いカードが入っていた。

 学生証は学生証として、黒いカードは裏生徒会の所属を示すカードである。


 リージアと戦ったあとに知ったのだが、このカードには数字が刻印されており、それが第何席かを表すようになっているらしい。自分のカードも8の刻印があった。

 そして、2枚のカードには7と6が刻印されており、それぞれマホロとリージアのものだ。

 信じられないが、本当に二人は拉致されてしまったらしい。

 最初は二人が拉致されたと聞いて裏生徒会を狙った犯行なのかと思ったが、身代金目的だったことを考えると、純粋に身分の高い人を狙ったのだろう。


 何か違和感を覚える気もするが、そう考えるのが妥当だ。

 

 リージアはメルヴァニア王家の王女で、特に将来を期待されている人物だ。

 マホロも、故郷である東方の国『出日(いづるひ)』での地位は非常に高い。俺の実家である岩院家、マホロの実家である無限院家、そこに御暁院(ごぎょういん)家を加えた3つの家は、御三家もしくは出日三院(いづるひさんいん)と呼ばれて国の運営指針を決めている。

 10年前の巨龍討伐の功により無限院家の影響力が特に強い状況が続いているため、マホロは事実上の国のトップだ。

 二人とも、人質としての価値は非常に高いと言えた。


 俺も強力な魔眼持ちで出日三院(いづるひさんいん)の出なんだけれども、人質としての利用価値がほぼ皆無だと思うと色々と泣けるものがある。

 しかし、今はそんなことも言っていられない。

果たして二人は無事だろうか……

 身代金を要求してきたところをみると、命は無事のはずだが、心配だ。


「それでだ……岩院ユウタくん。君は、明日から統一国交会議(セブンズサミット)が開かれることは知っているだろうか?」

「ええと……話には聞いています」


 統一国交会議、別名『セブンズサミット』。

 この世界にあるすべての国々の、トップが集まる場だ。

 この学院のある国、中立国家ヴァザーナで行われる最大規模のサミットであり、特に力を持つ7つの大国が主導して、世界の方針を決定する重要な会議だ。


まさか、そのサミットを狙ったテロの予兆とでも言うのだろうか?


作者である自分は、今まで数々の世界を救ってきた勇者です。

当然、【評価ptの数だけ戦闘力が上がる】チート能力を保持しています。

というわけで、広告の下にある☆☆☆☆☆より評価をしておいてください。

約束ですよ。

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