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迷惑

目を開けると白色の屋根。俺が寝ているのはベットであろうか。

つまるところ、

「俺、、死んだのか、、」

「し、死んでないわよ。」

驚いて隣を見ると、、同じく驚いた顔をした女の子が座っていた。胸のあたりまでのびた金髪、まつ毛が長く綺麗な瞳、少し幼げな顔をした少女だった。

「あ、あのー、これはどういった状況ですか?」

俺がおそるおそる尋ねると少女は頭を俺に下げこう言った。

「ごめんなさい、私のパーティーが貴方にスライムをなすりつけたって聞いて。。私が合流した後助けたの。」

合流?あ、ああ。なるほど、あのパーティーのメンバーなわけね、

「あ、頭をあげてください。むしろ助けてくれてありがとうございます。モンスターの擦りつけなんて良いことではないですけど、別に悪い事じゃありませんし、」

そういうと彼女はひどく驚いた顔をしていった。

「あ、あなた、、あんな酷い目にあったのになんでそんな事が言えるの?、ちょっとおかしいわよ。それ。」

「お、おかしいって、、」

確かに酷い目にあった。今までの人生で最悪の出来事だったと断言できる。たしかにおかしいな、俺。

でも、

「平気ですよ、、別に」

「なんで?!」

すると彼女は身を乗りだし、俺の手を握って口早に言った。

「私たちが、あなたを見つけた時、どんだけひどい事されてたか覚えてないの?!体が痙攣して目が虚ろで、、ぐちゃぐちゃで、とにかく見ていられないような状態だったのよ?私たちにもっと不満を持つべきよ!私はすくなくとも、最悪なことをしたと思ってるわ。あんな、あんなに、ひどい、、」


まぁ、なんでって、、そりゃあ人生の不幸に慣れたって事なんだろうけど、、この子に言ったらますます事態悪くなるよな。相当やばい状態だったって事とこの子がめちゃくちゃ良い子なのはわかったし、何しでかすかわからないし、、ここは何とか言って誤魔化すしか、、、そして俺は彼女の顔を見て焦った。

「え、、ええ?え?ちょ、?ごめんなさい?、」

彼女は堪えきれないといったように泣いていた。

なにか、俺したのか、、やばいぞこりゃ、、

すると彼女は小さな声で途切れ途切れつぶやいた

「不幸に慣れたって、なによ、、、なんでそんな、なれるなんて、、」

「っ?!」

なんでだ、、言葉になんてしてないはずだ。

俺は彼女につながれた手を見た。

もしかして、、、

「もしかして、、エルフの血が入ってたり、、?」

すると彼女はこくっと頷いた。

学校の教科書で見た話だが、エルフの血が入っている者は身体的接触で相手の考えている事がわかるそうだ。 それでばれたのか、、

「だ、大丈夫ですよ。不幸不幸とか言ってるくせに生きようと思ってますし、、ただ悲劇のヒロイン気取りたいだけなんだですよ俺は、、」

そう、そうなのだ。俺は不幸だ、とか思ってるのはきっとそういう事なんだと思う。可哀想だね、って思われたいだけなんだ。

「きもいですよね、ほんと。だから貴方は気にしなくて平気ですよ。」

ほんと良い子だ。この子は。それこそ愛華と同じくらい。だから悲しませたくなんてない、俺なんかの為に涙を流す価値なんてない。って、いけね

俺は彼女の手を振りほどこうとした。しかし、その前に手を引かれ反対の手で思いっきり頬を叩かれた。

「、、え?」

一瞬なにをされたのか理解できなかった。

「ふざけないで。自分を大切にしなさい。」

彼女の逆鱗に触れてしまったようだ。めっちゃ怒ってる、

「私達がなすりつけておいてこんな事言うのはおかしいと思うけど、、、私たちを殺してやるっていって私に殴りかかる位しなきゃ駄目よ。貴方は死ぬより辛い思いをした。私達の所為で。それなのに貴方は私の心配ばかり。そんなのお節介だわ。自分を大切に出来ない人にそんな事思われたく、、、ない。」

そういって下を向いてしまった。

「なんていうか、本当に不満なんてないんだよね、仕方ないって思ってる。だってそれはパーティーが生き残る為の選択なわけだし、、、それに、貴方はあの時いなかったじゃないですか。貴方だって自分を大切にすべきですよ。」

「私は何より自分を大切にしてるわよ。」

「そうですかね」

「そうですわよ」

そうですわよって、、

ギロリと睨まれた。

まだ手握られたままだった、、、

「とにかく、私に、私達にして欲しいことを言って。皆責任を感じててこんままじゃこれからの活動に影響が出るわ」

「し、して欲しいことって言われても、、あ、」

「ん?なにかあるの?」

「いや、ん、えーっと。」

「パーティーに入れて欲しい?」

「あ、、」

みすった、考えたこと筒抜けだった。

こんな事言ってもどうしようもない事は目に見えている。

「たしかに、これは私の一存で決めるわけにはいかないわね、、でも多分大丈夫だと思うわよ」

そうじゃないんだよなぁ、、

「そうじゃないって?」

俺は責めるように睨んだ。

「な、なによ、わかったわよ。」

そういってやっと手を離してくれた。

「俺は魔法が使えないんですよ、身体強化以外」

「そんな見え見えの嘘、誰が信じるとでも?」

「足くっついてるんだしわかりますよね?」

するとバツが悪そうに足も退けた。

バレないとでも思ったのだろうか。以外と阿保なのだろうか。

「それでも、、、」

「そんな役立たずでもいいって言うんですか?それなら万々歳ですよ」

今の言い方はちょっとひどかったかな、でもこんくらい言わないとこの子何しでかすか分からない。

しかし逆効果だった。

「いいわ、みんながなんと言おうと貴方をパーティーに入れるわ。これからよろしくね」

「ちょちょちょとょっと待ってください?!」

「皆にいってくるね」

そういってそそくさと部屋の外へ出て行った。


迷惑はかけたくないんだけどなぁ、、、


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