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独立

俺は昨日、彼女と親友と指導者として生きる術を失った。

俺になにが残っているのか誰か教えて欲しい。

だが不思議なもんで寝たら少しは気分が晴れていた。昨日は本気で死のうと思った。もうなにも残ってない。生きる意味なんてないんだって思った。

だけど、、やっぱり俺は生きたい。

長く長く生きたい。そうすれば1つや2つ、、楽しい事だってあるはずだ。

それに両親と祖父が亡くなってからの3年間、この言い方はどうかと思うけど楽しかった。彼女と勉強したり、話をしたり。友達に訓練つけてもらったり。

楽しかった。お互い信頼できる仲というか、、そういうのがとてもとても良かった。俺の彼女だった愛華は、綺麗な黒髪をした少女で、、可愛いというよりはすらっとした美人といった顔立ちで、、それでドジなところも少しあって、、意外と不器用で、、

とにかく好きだった。

親友のスバルは、まあ、、、、ざっくばらんな奴だな。

そんな彼らにも別れを告げられた。

だけど彼らを憎みなんてしない。だって彼らが俺に別れを告げたのは、当然、俺から言わせないようにって事だ。彼らに言われなかったら俺は、自ら縁を断つよう言っただろう。それがどんだけ辛いか、、想像できない。言われる方がよっぽどマシだ。

愛華なんか、別れを告げる時、悪者ぶって幻滅させようとしてたんだろうけどあれじゃあなあ。あれは可愛いとしか言えなかった。愛華に辛い思いをさせてるのに何を言ってるんだかって話なんだけどなあ。

はぁ、未練タラタラだな、おれ。きもい。

そんなこんなで転移魔法陣までついてしまった。

「桐谷宗弥君だね?」

そう話しかけてきたのはブクブクに太った転移魔法の守護者ことニートのラプラプである。いや、転移魔法は仕事なんだけどさぁ、。ずるいよなぁ。

「はい、、そうです。よろしくお願いします。」

「うむ、、ではその真ん中に立ってくれ。うん、そこでいい。では、ご武運を。転移」

ずいぶんと棒読みなことで

そんな事を思ってるうちに光に包まれ眩しさに目を閉じ、再び目を開けると目の前には前と変わりない綺麗な街並みがあった。

「四年ぶりだなぁ。もうここに師匠達はいないけど、」

学校へ行くまで、子供は親と一緒にここ、カルテットの中心にあるダルテという町に住むのが一般的で俺もそうだった。この町はオークやゴブリンが襲撃してくることや、、他種族の争いも滅多にない、安全エリアの次に平和な街。

平和なのはダルテの周りには12の町がダルテを守るように配置されているからだ。そのため土地の値段もやや高い。

そしてその町を抜けた先が戦闘が行われる場所な訳だ。街を移動するには転移魔法で送ってもらうのが一般的で、ラプラプみたいな奴が各街に最低3人はいるのだ。

学校を、卒業した者は親から独立し、金を稼ぎ、生活していく。

俺はそれが少し早くなっただけだ、うん、早くなっただけだ。


もう、やるしかない。やるしかないんだ。

「まずまずの目標は宿、、か。手持ちも結構あるし、、割と余裕かも、」


そう言い手持ちの金額を確認しようとした。けれど、俺の鞄から財布はなくなっていた。

「お、おい。、冗談だろ、、」

そう、ここはセイフティゾーンではないのだ。

恐らく、ロブという10ワード魔法でとられたのだろう。前は師匠と一緒にいたから安心していられたが、今はそういう訳にはいかない。

頼れる人はいないんだ、、


桐谷宗弥は文字どうり、一文無し。

カルテットに来て無理に引き起こしたやる気はすっかりと消え失せていた。


どうしよ


そうやって一人、あたまを抱え込んだのだった。






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