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プロローグ

『睡眠時間30分ショートスリーパーの俺が異世界無双』の続編なので、先にそちらを読んでくれると嬉しいです。

また止められなかったなぁ……。


もう一人の俺は、またこの夢の異世界でやり直して、心地良い湯に浸り続ける方を選んだのか。


俺にはわからない。


小輔という人格があの事故から二つに分かれた。

「小輔」と「名もない人形使い」。


この二つの人格は、常に対極の意思を持ち続ける。

あいつを止めることが俺の役割なはずなんだけどなぁ。


でも、諦めたわけではない。小輔はこの夢の異世界で幸せを掴もうとする。


偽物でくだらないこの世界で、現実じゃただ眠っているだけなのに……。現実で待ってくれてる大切な人に気づかず眠り続けているあいつの目を覚まさなければいけない。


小輔と人形使い、現実から逃げる方と立ち向かう方。本来なら俺がなぁ、主人公であるべきなのによぉ。あいつは自分の意識でなんでもできてしまう、現実から逃げるための異世界を作った創造主だから。


今も聖獣クイヤを顕現させて、大きな光を放っている。俺は3度目の光に包まれながら、今度こそ小輔を起こすことを固く決意した。


人形使いらしく、もっと人を操ろう。


この夢の異世界を壊してやる俺の手で、あいつのように世界を思い通りに操作することはできない。同じ人間なのにこんなにもスペックの差があると大変だ。


前回は行方不明の兄を出せば現実に進んでくれると思った。だが甘い考えだった。3度目は失敗しない。いくら残業に慣れていてもこれはやり過ぎだ。


もう事故から12年。そろそろ終わりにしよう。

ブクマ、評価、コメント待ってます。これからは人形使いの話を書いていこうと思います。

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