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俺は輝きに喰われた。〜憧れて上京した俺が、モデルの世界に足を踏み入れた話〜  作者: 黒井ツナギ
第二章

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#05 第四話 重み

「どうだった?」


「すべてがすごかった。」


「でも、値段が思った以上に高いね。」


「そうだよねー。服ってまじで高いよね。沼るとすぐお金飛んでいく。だからバイトで何とかお金貯めて買ってるよ。」


「そうなのか…」


そういえば湊くんは実家が都内にあり、電車で通えると以前話していた。


実家が近いと食費と住む場所に困らない。バイトで貯めたお金を趣味に全力投資できるのはとても羨ましいなと思った。


対照的に俺はバイトをしながら、生活費の余ったお金を趣味に回すとなるととこれ以上は考えたくなくなる感覚であった。


その後も何件かおすすめされたお店を見ては悩みを繰り返した。


「ちょっとカフェ行ってもいい?頭が疲れちゃって。一旦落ち着きたい。」


すでに頭の中は処理速度が落ちていた。


「全然いいよ。行こう。」


「どこがいいかな。全然わからないから調べるね。」


スマホを取り出そうとすると、


「よく行くところあるから、そこにする?」


湊くんからはまたも格の違いのようなものを感じた。





カフェは落ち着きのあるミニマルに整えられたコンクリート調の空間だった。2人ともブラックコーヒーを頼んで席についた。


「どんな?」


「どれもかなりよかったんだけどやっぱり一番初めの店の服よかったなー。でもやっぱり値段がなー」


「思い切って買っちゃった方がいいよ。」


湊くんの言うセリフには全てに従った方が正解なのではと思い始めた。


ふと、頭の中でまだ大学の入学祝いで貰ったお金を全く使ってなかったことに気づき、これであれば購入することができると思った。とても悪いことを企んでいる気分になった。


「分かった。買いに行く!でもパンツは別のお店で合いそうなものを買いたいかも。でも一回お金下ろしに行かせて。」


「オッケーじゃあそうしよう。」


カフェを後にしてコンビニでお金を下ろして、二人でまた初めの店に戻った。


「おかえりなさいませ。」


先ほどの店員さんがまた迎えてくれた。


「さっきの服買います。」


「かしこまりました。上下共にで宜しかったですか?」


「いえ、上だけください。」


「かしこまりました。今準備しますのでお待ちください。」


そう言われ、ソファーに案内された。


ブランドロゴが入ったペットボトルの水が出され、ここまでこだわっているのかと感じさせられた。


そして、財布を取り出して、先ほど下ろしたばかりのお金を一枚一枚数えながら取り出した。今まで自分では支払ったことのない枚数の一万円札をトレーに置く。なぜだか、紙なのにとても重みを感じた。


「当店初めてでしょうか?本日ご購入いただいた商品の情報の記録と新作のご案内もできますので宜しければ、こちらにお名前とご住所、お電話番号をお願いいただけますか?」


そう言われ、頷き、渡された紙とペンで記入した。それが終わったタイミングで店員さんが大きくロゴの入った紙袋を持って戻ってきた。


「ご用意ができましたので、お出口までお持ちしますね。」


そう言われ立ち上がり、出口へ向かった。


「黒森様、またお待ちしておりますね。ありがとうございました。」


「こちらこそありがとうございました。またお願いいたします。」


そう言われ、店を出た。


その後、湊くんにアドバイスをもらいながら、上下バランスが合いそうなブランドを見て周り、パンツも購入することができた。


「今日は本当にありがとう。また、今度買いに行こうね。」


そういい、電車に乗り帰る。シートに座りながら早く着たいという高揚感と共に今日行ったブランドや店についてスマホを使い調べていた。


家につき早速今日買った服を着た。やはり感情が高まる。今までの雰囲気の自分と全く違う。早速明日、大学へ着て行こうと思った。


黒井ツナギです。

読んでいただきありがとうございます。

輝ついに服買っちゃったよw

と、まあそんな感じでw

応援の方ぜひよろしくお願い致します。

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