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第二章 歪んだトライアングル ④

  


テン  「お疲れ様」

    「グループ作ったから」

    「連絡はココにお願い」


鷹崎  「ありがとう白衣さん」


ハイジ 「お疲れっす。了解だー」




 ふぅ、何とか無事に部屋に辿り着けた。


 今日は『悪運』に襲われていないし、帰りに激安弁当が売っているスーパーも開拓できてラッキーな日なのかもしれない。


 それにしても、グループトークというのは便利だなぁ。

 初めてこの機能を使って気づいたが、なんて画期的なんだ。天才かよ。


 ブッブー、ブッ、ブッブーッ


 一つ難点は、着信ラッシュをモロに受けることだな・・・

 その中に連投型モビルスーツが居ると尚更だ。




鷹崎  「ボクの方は少し掴めたよ」


テン  「さすが早いわね」

    「何がわかったの?」


鷹崎  「まず、灯宮さんのツイスタのIDを特定した。それともう一つは灯宮さん本人の話になるんだけれど、これは確定事項ではないから確信が持てたら直接二人に話すことにするよ」



 四葉本人について・・・?



ハイジ 「四葉本人ってどういうことだ?説明してくれ清志朗」


テン  「分かったら直接知らせるって言ってるんでしょ」

    「おとなしく待ってなさいよ」

    「アンタはアンタのやることあるでしょ」


ハイジ 「わりぃ、またやっちまったな。一人で焦っちまったすまない」

    「よろしくな清志朗」


鷹崎  「焦る気持ちはわかるよハイジ君。でも間違った情報で困らせたくないんだ。

事実だとハッキリ言える時に伝えるよ」


テン  「アタシも何か分かったら知らせるから」

    「おとなしく待っていなさい」

    「鷹崎君、頼んだわ」


鷹崎  「・・・書き込み中・・・」



 そうだな、焦っちゃダメだ。

 オレはオレと四葉の過去について詳しく思い出さなければならない。


 四葉が今どうしているかと、『呪い』についてはアイツらに任せるしかないんだ。


 腹も減ったし、ここはスッパリ切り替えて買って来た弁当でも食おう。ついでに麦茶も。

 オレは台所に洗っておいたコップを取りに行った。すると円卓の上でケータイが振動した。

 コップに麦茶を注ぎ、座布団に戻り麦茶を飲みながらメッセージをチェックする。



鷹崎  「今ハッキリと言えることは、灯宮さんは生きているよ」




 生きている。

 当たり前だと思っていたことだが、全身の力が抜けた。


 良かった・・・


 四葉は生きている。

 清志朗が何を根拠にそう言い切れるのか分からないが、オレはただただホッとした。



テン  「そう」

    「まずは一安心ね」

    「他の情報も待っているわ」


鷹崎  「了解したよ。じゃあまたね」




 気がつくと、ぼーっとしたまま床に仰向けになっていた。


 安心してしまったせいか、そのまま横になっていたらしい。


 寝るにはまだ早い時間だが、数時間はこの体勢でいたようだ。

 円卓にはまだ未開封の弁当とハンパな麦茶がそのままだ。食べないとな。

 激安弁当のわりになかなか美味い。やっぱり弁当はコンビニよりスーパーだな。

 スーパー弁当って、なんとなく愛情が込められている気がしない?


 弁当を食べ終わり、麦茶で口直しをする。


 今日は久しぶりに走って汗をかいたせいか、体がベタベタする気がする。

 銭湯にでも行ってみるとするか。まだ営業しているはずだし、たしか財布に回数券が入っている。


 もう一杯麦茶を飲んでから、着替えを持って外に出た。雨上がり独特のムワッとした空気だが、今のオレには気持ちよく感じた。


 四葉が今もどこかで生きている。


 メッセージでの報告だったが、これほど嬉しいことはない。


 オレは溢れる感情が声になりそうだったが、一応夜なので抑えた。自然と徒歩が早歩きになり、小走りになり、全速力で走っていた。


 オレはこの日、銭湯までの最速タイムを記録した。



ハイジ  「遅くなってスマン。清志朗、テン、ありがとう」

     「寝るわ、おやすー」


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