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7/21

AM08:21 女


ヒトで溢れたホームの

騒がしさとうって変って。


先ほどの喧騒が嘘のように、

反対側のホームには、

いつも通りの日常が流れていた。


こうして落ちついて、

先ほどまでいた場所を

眺めてみると……。


些細な出来事一つで、

日々見ていた日常が

大きく変わることが理解できる。


精神的にも、時間的にも、

余裕がない毎日の中で、

人生を生きていると。


あたかもそれが、

全てのように感じる時が、

なぜか大いにある。


毎日自分があの流れの中に、

身を任せていたと考えると、

ふと背中の辺りがゾワッとした。


そんなマイナスな

思考を取り払うかのように。


ゆっくりと背伸びしながら、

深呼吸を数回繰り返す。


師走前の澄んだ空気が、

なぜか心地良く感じる。


憂鬱交じりの吐く息も、

数分前とは白さが

随分異なって見えた。


偶然与えれた朝の

束の間のひと時。


気が付いたら…。


妙な嬉しさが

込み上げてきて、

心の底から笑っていた。


あ、私。


まだこんな感じで、

笑えるんだ。


久しぶりの感覚に、

なぜかまた可笑しくなって。


また、笑ってみた。

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