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5/21

AM08:16 女

先ほど気づかされた、

余計な寒さに

身体を震わせながら。


ふと、自分の周りが、

やけに騒がしい事に気づく。


いつもの時間になっても、

いつもの電車がこない。


構内アナウンスが、

電車の遅れを悪びれる訳でもなく、

マニュアル的に伝えている。


どうやら何処かの駅で、

何かの事故が発生したらしい。

が、具体的な詳細はよく分からない。


こうした些細な

時間のズレが発生すると。


普段はすれ違うことすらない、

数分先の未来の乗車予定の人達で

駅の構内は溢れる。


よくあることだと思いつつ、

身体がまだ日常に

慣れていない月曜日の朝に。


こうしてペースを乱されるのは、

やはり億劫ではある。


遅刻の理由が明確なので、

たいして言い訳もしなくていい、

とは頭では理解しているのだか、

義務的な連絡ほど面倒な物はない。


到着時間も未定だと、

微かに聞こえるアナウンス。


どっと未来が押し寄せた

構内の混雑とは正反対に。


向かいのホームは、

ヒッソリと静まり帰っている。


人混みの効果音を背景に、

義務的な遅刻の連絡を

会社にさっさと済ませ。


この喧騒から

少しでも解放されたい一心で、

向かいのホームに向けて、

人混みを掻き分ける。



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