表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』  作者: もんじゃ
『腫れ物扱いの先輩が、私には優しい』
78/251

第73話


 三日後に蛍の学年は修学旅行に出発する。そんな蛍は自分の旅行の準備をするでもなく……


 俺の家で蛍が旅行でいない間の俺の食事を作ってせっせと冷凍庫に入れている。


 「……私がいないと先輩がちゃんとした食事を食べてるイメージが湧かないですから」


 そんなことを言って俺でもレンジでチンすれば食べられるように準備してくれている……蛍は嫁と母の三位一体だったのだろうか……


 「……蛍よ、俺の嫁になれば世界の半分を蛍にやろう」


 「世界の半分はいらないので机の上を片してください」


 「……はい」


 机の上を片したら蛍が俺の食事を並べてくれる。今日は親子丼、卵トロトロだ。


 「いただきます」


 蛍に感謝して食事をしながら蛍に修学旅行のことを尋ねてみる。


 「この前の文化祭で一緒にいた子達と同じ班になれたのか?」


 そう尋ねたら「はい」と答えたので修学旅行も大丈夫だろうと一安心した。修学旅行中に話す相手もなく一人で過ごすなんてキツすぎるからな。


 「……先輩、私がいないですけど大丈夫ですか?」


 ……あれ?俺の方が蛍に心配されてる?


 「俺は大丈夫だから楽しんでおいで」


 「はい、でも心配です……」


 ……そんなに心配されるほどひどいのかな俺……ずっと一人暮らししてるんだけど。


 ……最近の食事は相当、蛍に頼ってはいるけどさ。


 蛍を眺める、ちょこんと座る小柄な可愛い女の子。料理は上手で性格も穏やかで優しい。そしてあちらの方も俺の要求にその小さな身体で応えようとしてくれて……


 やっぱり最高の嫁だなぁ。


 でも、俺は金無いしな……母親の残してくれたお金で進学の足しにするから残金は零で……残るはこの身一つだ。


 「……蛍、俺には財産もないから苦労させるかもしれないけど……恋人でいてくれるか?」


 「……先輩、もう先輩は責任を取って私をお嫁さんにしてくれなくちゃいけないんです……あんなことしたんですから」


 そう言って顔を赤くして俯く……あんなことって……まぁ、したかも。


 「……それに、私も頑張りますから……二人で幸せになりましょう。勿論、一緒にいるだけでも幸せなんですけど……」


 そうだな、蛍の幸せの為に身を引くなんて考えるのは止めたんだ。言った言葉に照れている蛍に提案をする。


 「……蛍、飯食って歯を磨いたら修学旅行で会えない分もキスするから、これは不足する分だから今のうちに数も量も稼いでおかないと」


 ……蛍との甘い時間は我慢するはずではなかったのかって?


 キスとハグは挨拶の一環だからエッチな行為にはカウントされないんだと俺が言ったら蛍も


 「……そうですね。勿論、キスとハグは挨拶に含まれます」


 と言ってくれたので問題ない。全ては俺と蛍の為の詭弁的ご都合主義だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ