表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
31/74

036⚫️空気を読む

「撃てえ!」

めずらしくマチルダが大声をあげた。


’見えない艦’の甲板の射出孔が開き、

シュルシュルと音を立てて空へ舞い上がるもの・・花火だ。

青空に、美しい幾何模様がぱあっと広がる。

赤、青、黄色・・・海面にも色が映える。

だが、普通の潜水艦にとって、それは’魔法の一撃’だった。


「提督!機関停止!電磁パルスを受けた模様!」

「進めません!潜れません!魚雷も撃てませ〜ん!」

「艦内空調もダウン!ハッチを開放しなければ二酸化炭素濃度が限界に達します!」

「くっ、何をされた?!・・・あの花火か!だからチップはいいのを入れろと何度も上に言ったんだ、ワシは!通信はどうだ?!」

「大丈夫です提督!この設備は真空管仕様ですから!」

「真空管?我が軍はそこまで予算がないのかあ?!」

「提督!五隻の僚艦から入電!’ワレ、イマダ健在ナリ!’」

「再使用の旧型タイプです!チップではなく真空管搭載艦です!」

「よーし!五隻に指令だ!ありったけの魚雷をお見舞いしてやれ、と!」

「しかし提督、どこに撃ちます? 目標が見えません!」

「だから、だいたい、あのへんだ!あのへん!」


「提督から指令!’アノヘンヲ撃テ!’です!」

「艦長、どうします? あのへんって、どのへんでしょう?」

「うーん、命令だからな。しょうがない。闇夜の魚雷も数撃ちゃ当たる。だいたいでいいから撃ちまくれ! こらあ!マニュアル読んでないで、空気を読め!」


‘モービィーディック号’が魚雷を発射した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ