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026⚫️静かなる接近者
「まて。動くものがある。音をたてるな・・・。」
ようやく正常に戻ったボビーは、
バーバラの指示を聞くやいなや、腰の銃を構えた。
薄暗い廊下の奥で、何かが揺れた。
むっ。巨大な木?いや、動いている。歩いている?!
バーバラが声を掛ける間もなく、
鋭い枝・根・葉が一度にふたりへ襲いかかる。
同時にふたりは左のドアへ体当たりし、部屋に転がり込む。
床を滑りながら照準もつけずに引き金を引いた。
紅蓮の炎が爆ぜ、‘それ’は燃え上がる。
焦げた匂いが一気に部屋へ流れ込んだ。
〈何があった?! 応答しろ!〉マチルダの声がカフから響く。
「無事です、艦長! が、植物です! 植物から攻撃を受けました!」
「おい、こんなことがあるのか?! 樹木に食べられるのはゴメンだぞ!」
ふたりはまだ気づいていない。
その背後に、別の’何か’が 、
静かに、ゆっくりと近づいているのだ。




