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010⚫️ウジャウジャはいやじゃ
「これはいかんな、リンリン。」
「いけないよね、ガウ。」
俺たちは急遽、深い森へと足を踏み入れた。
だが、そこで待っていたのは、かつての穏やかな緑ではない。
視界を埋め尽くすのは、のたうち回り、絡み合う無数の根。
意思を持ったかのようにうごめくツル草。
さらには、獲物を待ち構えるかのように逆立つ棘だらけの異様な葉。
うーん。まさに悪夢の真っ只中だな。
ピシッ、ズルッ、と湿った音を立てて森が蠢く。
「どうする、リンリン。力ずくで切り開こうか?」
俺は使い込んだナタの柄を握り直し、尋ねる。
「そうだねぇ。向かってくるなら・・・降りかかる根っこは払わねばならぬ。」
「そりゃ’火の粉’だろ? まぁいい、似たようなもんだ。よし、しばらく様子を見よう。向こうがその気なら、こっちにも考えがある!」
ガウはリンリンを背中に隠し、
不気味に蠢く 'ウジャウジャの渦’を睨み据えた。




