表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/12

第十二章 おかえり、私の泣き虫勇者様。

ギンの放つ銀色の雷光が、狂える黒き雷を真っ向から弾き飛ばす。

アベルが振るう黄金の炎の剣は、世界を侵食する深い闇を寸断し、その火花で空を焼き焦がしていた。


もはや、そこは神話の再来であった。

二柱の魔神が激突するたびに周囲の空間は歪み、因果は軋みを上げ、ただの人間が立っていられる場所ではなくなっていた。


ミラベルを護るギンの障壁も、絶え間なく押し寄せる暴力的な衝撃に悲鳴を上げている。

防ぎきれない衝撃波と猛烈な余熱が、彼女の柔らかな肌を無慈悲に焼き、肺腑から酸素を奪い、呼吸さえも困難にしていく。


(……痛い。苦しい。でも、ここで目を逸らしたら、二度と会えなくなる気がするから……!)


意識が遠のきそうな極限状態の中で、ミラベルはただ一人、その嵐の中心を見つめ続けていた。

かつての優しい風を失い、孤独な魔神へと墜ちた「泣き虫勇者」。

彼を人間ひとの温もりへと連れ戻すための、最後の、そして最も残酷で温かい戦いが、今、臨界点に達しようとしていた。

「はぁ、っ、はぁ……あぐっ……!」


極限の疲労と痛み。だが、ミラベルは震える手でマジックバッグからパンや干し肉だけでなく、生の野菜、ルーの羽根をも掴み出し、無理やり口に押し込んだ。


「食べて……体力、つけなきゃ……。まだ、倒れるわけにはいかないんだから……!」


そのあまりにも戦場に似つかわしくない、泥臭くも懸命な「生きる姿」に、背後で剣を振るうアベルがわずかに口角を上げた。


「……ははっ、全くだ。小娘にそこまで見せつけられちゃ、負けられねぇな。さっさと終わらせてやるぜ、ケイン!」


アベルが炎の魔神としての全力を絞り出し、特攻を仕掛ける。しかし、変貌を続けるケインは冷酷だった。属性の枠を超え「無」へと至らんとする漆黒の波動が、アベルの黄金の炎をじりじりと侵食し、押し返していく。


「嘘よ……あんなの、もうケインさんじゃない……。本当に魔王になってしまうわ……」


絶望に染まったルーナが力なく呟く。だが、ミラベルだけはまだ、諦めてなどいなかった。



「ヘル様!! お願い、私と契約して! 私に力を貸して!!」


ミラベルの叫びに、水晶石の中から凍てつく蛇神の瞳が向けられた。


『狂ったか、人の子よ。貴様のような弱き器で、二柱の神獣と同時に契約などしてみろ。魂ごと凍りつき、砕け散るぞ!』


「いいわ、私の寿命なんて、いくらでもあげる! ――だから、彼を救わせて!!」


ミラベルの魂からの懇願に、ヘルの冷酷な心が動いた。


『……ふん、愚かな。……よかろう、契約だ!』


その瞬間、ミラベルの身体を凄まじい「凍気」が覆った。

銀狼ギンの雷に、氷の女王ヘルの絶対零度が加わる。二重契約の負荷にミラベルの心臓が激しく脈打ち、その髪の一部が白銀へと染まっていく。


「う、ああああああああっ!!」


ミラベルを中心に、荒れ狂う戦場を凍てつかせる白銀の波動が広がった。

それはケインの「無」の暴走を、無理やり凍結させて停止させる、命を削った静寂の魔法だった。


二柱の神獣との強制的な契約。ミラベルの細い身体を、内側から魂をごっそりと削り取られるような、凄まじい激痛が突き抜けた。視界が白く染まり、意識が遠のきそうになる。


「あ、あうっ……、あああああ……っ!」


激痛にのた打ち回りそうになりながらも、彼女はギンの背にしがみつき、ただ真っ直ぐにケインを見つめた。その時、氷の女王ヘルの凍気で凍りつきかけていた彼女の背に、じんわりとした温かな力が流れ込んできた。


「……恋敵に塩を贈るなんて、本当に嫌だわ。後でたっぷりお説教なんだから」


遠くで杖を掲げるルーナの呟きだった。彼女は己の聖女としての魔力を、惜しみなくすべてミラベルへと注ぎ込んだ。さらに、その意図を察した聖騎士ソフィアも続く。


「どなたか知らぬが、あなたの勇気に敬意を! 聖なる光よ、彼女の命を繋ぎたまえ!」


清らかな魔力が重なり、ミラベルの魂が目に見えて黄金色に輝き出す。さらに、空を舞う魔族の双子、ルシエルとルシフェラからも、混じりけのない無垢な魔力が降り注いだ。


人、聖女、騎士、そして魔族。

相容れなかったはずの力が、ミラベルという一人の少女を依代にして一つに結ばれた。


「みんな……。――ケインさん! 戻ってきてぇぇぇ!!」


ミラベルのハートに、熱い火がついた。

四人の絶大なバックアップを受け、荒れ狂う黒き雷の嵐を突き抜け、彼女はついに「魔神」の眼前へと辿り着いた。


死の波動を放つその化け物にとって、ミラベルはあまりに小さく、あまりに場違いな存在だった。だが、その純粋な温もりに触れた瞬間、闇雷魔神の中にわずかに残る「ケイン」の理性が、内側から激しく抵抗した。


『……ぁ……』


一瞬、魔神の動きが止まった。

その刹那、ミラベルの胸元に預けられていた『風の勇者の証』が、呼応するように爆発的な光を放った。ミラベルの魂の熱と、ケインの奥底に眠っていた「人を守りたい」という願いが、消えかけていた勇者の加護を奇跡的に甦らせたのだ。


「今だっ! 逃がさねえぞ、ケイン!!」


その隙を、戦いの天才アベルが見逃すはずもなかった。

炎の魔神と化したアベルが背後から肉薄し、ケインのその剛腕でがっしりとはがいじめにした。


『離せ……消えろ……!』

「離すかよ! 後のことは……この小娘に任せな!!」


黒い雷と黄金の炎が激しく火花を散らす中、二人の勇者の体が、ミラベルの目の前で固まった。


「いけ、ミラベル嬢! あとは任せたぜ!!」


はがいじめにしたケインの背後から、アベルが魂を振り絞るような声を上げた。暴走する闇の雷がアベルの肉体を焼き、炎を掻き消そうとするが、伝説の勇者は一歩も退かない。


その刹那、ミラベルの脳内にギンとヘルの鋭い思念が響き渡った。


『ミラベル、躊躇するな! 風の勇者に強引に、かつ強力に接触しろ!』

『お前に刻まれた二つの契約紋を、無理矢理アイツの魂へと移し替えてやる。それが暴走を止める唯一の術だ!』


「強引に……!? え、ええい、わかったわ!!」


ミラベルは覚悟を決めた。ギンの背から、死の波動が渦巻くケインの胸元へと、ただの村娘が身を投げ出したのだ。


「私の……初めてなんだからね! 責任取ってよ、ケインさん!!」


涙目で叫びながら、ミラベルはケインの襟にしがみつき、その唇を強引に奪った。


その瞬間、世界が白銀の閃光に塗り潰された。

ミラベルの身に宿っていたギンとヘルの強大な神獣の紋章が、唇を介してケインの荒れ狂う魂へと強引に流れ込んでいく。


『――っ!?』


ケインの目が見開かれた。さらに、背後ではがいじめにしていたアベルの腕を通じ、小鳥のルーもまた、その紅蓮の紋章をケインへと叩き込んだ。


三柱の神獣が、一人の男の魂の中で牙を剥く。

溢れ出し、世界を滅ぼそうとしていた「無」の魔力は、神獣という器を得たことで行き場を見出し、猛烈な勢いで彼らの中へと吸収されていった。


『ああああああああっ!!』


ケインの叫びが天を突く。

遠巻きに見守る両軍の兵士たちには、その光景は伝説の一幕に見えただろう。狂気に堕ちた勇者に、神獣の加護を纏った聖なる少女が、命懸けの口付けによって奇跡の浄化を施している――。


神獣の力が強まるにつれ、毒々しい漆黒の雷鳴は静かな清浄なる風へと姿を変え、ケインの肉体から禍々しい「魔神」の輪郭が剥がれ落ちていく。


やがて、絶え間なく鳴り響いていた爆音は霧散し、永遠に晴れることがないと言われたゼム・ルナの重苦しい厚い雲が、嘘のように飲み込まれて消えた。


訪れたのは、吸い込まれるような青空と、頬を撫でる穏やかな風。

そして、あまりにも深い静寂だった。




暖かな力が、体の芯まで染み渡っていく。

それはきっと、心まで解かすような癒しの力。

そして、ふわりと鼻先をかすめたのは、ずっと昔から知っている、どこか懐かしい匂い。


(……あ、これ、お家の匂いだ。炭を熾して、お鍋をかけて……あの家の匂い……)


「……うー……ん」


ミラベルがゆっくりと重い瞼を持ち上げると、そこには抜けるような青空が広がっていた。そして、その青空を遮るように覗き込んでいたのは、昔から変わらない、どこか寂しくて、それでいて海よりも優しいケインの顔だった。


「あ、ケインさん。私、なんだか変な夢を見ていたみたい。暴れ回るケインさんを、私が神様の力を借りて無理やり正気に戻しちゃうの。ただの村娘の私がよ? 面白いでしょ……」


寝ぼけ眼で笑うミラベルの頬を、ケインが震える指先でそっと撫でた。


「ミラベル……それは夢じゃない。君がやったんだ。君が本当に起こした、奇跡なんだよ」

「え……?」


ミラベルが戸惑いながらゆっくりと上体を起こすと、少し離れた場所でルーナが、青白い顔をしながらも必死に杖を構えていた。残りの全魔力を使って、ミラベルの体を回復させていたのだ。


「全く……あんたみたいな無謀でヤバい女、聖典の歴史を探したって見たことないんだから」


ルーナが毒づくように、けれどその瞳に深い安堵を湛えて小言を言った。ミラベルは「えへへ」と照れ笑いを返し、ふと思い出したようにマジックバッグを漁り始めた。


「そうだ、ケインさん! 村に勇者の証、忘れて行ったでしょ。これを渡したくて、ずっと追いかけてきたんだから。それにね、これ! ケインさんに食べてもらいたくて、村のシチューのレシピを持ってきたんだよ。ほら!」


差し出されたのは、少しクシャクシャになったレシピの紙。


「あ……でも、肝心の材料は、さっきの戦いで私がお腹空いて全部食べちゃったんだった。ごめんなさい! 後でちゃんと買い出しに行って、絶対作るからね!」


村にいた時と少しも変わらない、太陽のような笑顔。

戦いの中で短くなり、ところどころが契約の代償で白銀に染まったミラベルの髪。ケインはその髪を愛おしそうに、何度も、何度も撫でた。


「ミラベル、君が起こした奇跡が、世界を救ったんだ。……本当に、本当にありがとう」


ケインが、座り込んでいるミラベルの前に静かに跪いた。

驚いてミラベルが周囲を見渡すと、そこにはいつの間にかソフィアが、ルシエルが、そして救世軍と魔王軍のすべての騎士や戦士たちが、彼女を囲むようにして、一斉に膝を突いていた。


「え? ええっ? ちょっと、皆さんやめてください! 恥ずかしいですよぉ!」


慌てふためくミラベルの背後から、今度は三柱の神獣たちがニヤニヤと顔を覗かせた。


『……しかし、あんな土壇場であんな熱い接吻をかますとはな。お主もなかなかやるではないか』


ヘルの氷の瞳が、今は乙女の恋路を楽しむ女性神の好奇心に輝いている。


『……おい。私は「強力に接触しろ」とは言ったが、あのような破廉恥な手段を執れとは一言も言っていないからな』


ギンはどこか決まりが悪そうに、あさっての方角を向きながら耳をピクピクさせていた。


『まあ、我輩も面白いものを見せてもらったよ、小娘。いや、神獣として長く生きるものだなぁ……』


すっかり本来の威厳あるフェニックスの姿を取り戻したルーが、好々爺のように翼を揺らした。


「え……? えええっ!?」


そこでようやく、ミラベルは思い出した。

先ほど自分が、どんな状況で、何を、誰の前でしてしまったのかを。


そう。世界一派手で、世界一真っ直ぐで、そして世界一純情なファーストキスは、人類と魔族の数万の軍勢が見守る大舞台で行われてしまったのだ。


「う、うわあああああああ!!」


真っ赤な顔をして、ミラベルは両手で顔を覆った。

ゼム・ルナの荒野に、さっきまでの殺気立った空気は微塵もない。そこにあるのは、救われた世界を照らす温かな陽光と、一人の少女の幸せな悲鳴だけだった。


騒がしい神獣たちの冷やかしにミラベルが悶絶していると、大きな足音が近づき、その場の空気がふっと引き締まった。


炎の魔神としての荒々しさを消し、元の快活な風貌に戻ったアベルが、ミラベルの前にそっと現れたのだ。彼は伝説の勇者としての礼節をもって、その場に静かに跪いた。


「見事な戦いだった。ミラベル嬢……いや、聖戦士ミラベル。あなたのおかげで、この世界は破滅から救われたのだ。俺からも礼を言わせてくれ」


「あ、アベルさんまで……! やめてください、私はただ……」


ミラベルが慌てて手を振ると、今度は少し不満げに眉をひそめたルーナが、ドレスの裾を揺らしながら歩み寄ってきた。彼女は深いため息をつき、膝を折ってミラベルの目線に合わせる。


「恋敵としては、正直これっぽっちも気に入らないけれど……認めざるを得ないわね。そう、あなたのその真っ直ぐすぎる純情が、奇跡を呼んだのよ。あなたこそ、真の勇者でしたわ」


聖女がその言葉を口にした瞬間、それを見守っていた兵士たちの感情が爆発した。


「勇者ミラベル!」「無垢な乙女の勇者が世界を救ったんだ!」「ミラベル様に栄光あれ!!」


荒野に響き渡る万雷の拍手と歓声。ミラベルは顔を真っ赤にし、短い髪をめちゃくちゃにかき乱しながら必死に否定した。


「いやいやいや! 私は何の力もないし、ただの村娘なんですってば! もう、やめてください、勘弁してください!」


しかし、彼女の必死な反論も、何万という兵士たちの熱狂的なシュプレヒコールにかき消されていく。もはや誰も、彼女を「ただの村娘」などとは信じないだろう。


「もう……みんな、勝手なんだから……」


反論を諦め、半べそをかきながらガックリと肩を落とすミラベル。そんな彼女の様子を、ケインは愛おしそうに見つめていた。彼は静かに、けれど力強く、彼女に右手を差し出した。


「ありがとう、ミラベル。……帰ろう、俺たちの村に。俺も、あのシチューが食べたくなったよ。君が作ってくれる、温かいやつが」


ミラベルはその手を見つめ、少しだけ鼻をすすってから、満面の笑みでその大きな手を握り返した。


「……はい! 帰りましょう、ケインさん!」


ゼム・ルナの青空の下、二人は歩き出す。後ろではアベルが豪快に笑い、神獣たちが賑やかに騒ぎ、ルーナがまだ何やら小言を言っている。


ただケインに勇者の証を届けたかった。ただ、もう一度一緒にご飯を食べたかった。

そんな少女の、短くも、まさしく命を懸けた長い冒険が、今、最高の青空の下で幕を閉じた。




あれから数年の月日が流れた。


かつて味方を手にかけたケインへの追及は、強硬派による執拗なものになると思われた。しかし、あの戦場にいた数万の兵士たちは見ていたのだ。先に背信の刃を振るったのが誰であったのかを。そして何より、伝説の勇者アベルと、三神獣を従えたケインを相手に、あえて異を唱える愚か者はもういなかった。恩赦が下り、救世軍と魔王軍はルシエルやソフィアの尽力によって融和の道を歩み始めた。


ミラベルの活躍は、後に「神獣を従えた勇者メイヴェールの物語」として、お伽話のように長く語り継がれることになる。

なぜ「ミラベル」ではなく「メイヴェール」として伝わったのか。それがルーナによる最後のかわいい復讐だったのか、それとも彼女を平穏な日常へ戻すための優しさだったのか、真実を知る者はいない。おかげで、村で平凡に暮らすミラベルを、あの伝説の勇者と結びつける者は誰一人として現れなかった。


神獣たちは新たな信仰を手に入れ、勇者やルーナたちの働きによって各地に立派な社が建てられた。彼らはそこで、後世の人々の平穏を見守り続けることになる。


そして、ミラベル。

彼女はあの一戦から数年後、最愛のケインと結ばれた。子宝に恵まれ、賑やかな笑い声に囲まれながら、彼女は七十歳でその天寿を全うした。

神の名を取り戻した雷神ソア――もといギン曰く、『あの時、二柱の神獣と無理やり契約して魂を削っていなければ、本当に百歳まで生きたかもな』とのことだったが、彼女の顔には一片の悔いもなかったという。

だが、それは遥か未来に語り継がれる英雄譚の、ほんの一節に過ぎない。

今はただ、戦火を潜り抜け、故郷の村へと辿り着いた二人のささやかな物語。


生還を祝う村の宴。その喧騒の中心、テーブルの上には、あの約束のシチューが優しく湯気を立てていた。


「……そうだ。俺は、これを食べに帰ってきたんだ」


木匙で一口、宝物を扱うようにシチューを運んだケインが、噛み締めるように呟く。その瞳には、もはや世界を焼き尽くした漆黒の雷光など微塵も残っていない。


「もう、意地悪言わないでくださいケインさん。そんな言い方したら、またふらっとどこかへ行っちゃいそうじゃないですか。……もう、どこにも行く必要なんてないでしょ?」


ミラベルが少しだけ頬を膨らませて覗き込むと、ケインはふっと、憑き物が落ちたような顔で微笑んだ。


「ああ。……そうだね。もう、どこへも行かないよ」


かつての彼を支配していた、消えることのない寂寥せきりょうの影。それすらも、目の前の温かな食事と、少女の純粋な想いが溶かしてしまった。

隣り合うのは、世界を救ったあの日と少しも変わらない、太陽のように輝くミラベルの笑顔。


「おかえりなさい。私の、世界で一番の『泣き虫勇者様』」


「……その二つ名は、勘弁してくれないかな」


困ったように眉を下げて笑うその顔は、魔神でも英雄でもない、ただの一人の青年としてのものだった。空はどこまでも高く、澄み渡り、吹き抜ける風はどこまでも優しい。


数多の勇者たちが、名もなき兵士たちが、そして一人の勇敢な村娘が、命を賭して守り抜いたこの世界。

その片隅にある小さな食卓から、今、ようやく本当の平和が始まろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ