第63話:vsアロエ
短めで申し訳ないです。
ルナは嘲笑の笑みを浮かべた。
「頭上に気づかない?」
「頭上⁉︎」
アロエが真上へ目線を移すと、頭上には大きな氷柱が浮いている。ルナの先ほどの魔法だ。
「いつの間に⁉︎」
「残念、私を殺せば自動的にあの氷柱が降ってくる仕掛けになっている。」
「くっ…」
アロエはルナに刺していたナイフを抜くと、後方へ引いた。
なんとか窮地を逃れたルナはホッと一息つく。
「ここから逆転だ!」
「ウフフ、次はないわよ。」
アロエは短剣をもう一つ取り出すと、両手に構え、ルナに斬りかかってきた。
やはり、スピードではアロエにはかなわない。
ならばとルナはアロエの前方に拘束魔法を放つ。
地面に魔法陣が現れ、闇に染まった鎖がアロエを捕らえた。
「くっ! これは⁉︎」
「速い相手にはこれだ! いくら速くても動きを止めてしまえばこちらのもの‼︎ 【サンダーショット】」
身動きが取れないアロエへルナは剣に電撃をまとい、振り下ろした。
「ここで死ぬ訳にはいかないわ!」
アロエが必死に鎖を外そうとするが、鎖はいっこうに外れない。
「くらえー‼︎」
「いやぁぁぁー‼︎」
ルナの一撃にアロエは息絶えた。
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□その頃、日本では□
「ルナっていつ帰ってくるんだろうな〜。」
マサキは無意識のうちに大きなため息をついていた。
マサキは今ルナの家に来ており、リリムと雑談をしていたのだ。
「ですね、なかなか帰ってきませんね。」
リリムも同じくため息をついた。
リリムのため息を聞き、マサキは窓の奥の空に目線を移す。ルナがいなくなってから、空も悲しんでいるのだろうか。ずっとどんよりとした雲が空を覆っている。
あの日、ルナが突然消えてしまった。
何があったかは全くわからない。
だが刹那、頬を涙で濡らしたルナが自分に対して手を伸ばしていたのが見えたような気がした。
「マサキさん」
「何?」
「マサキさんって、ルナさんのこと好きなんですか?」
「いや、違うと思うな。確かにルナの事は好きだけど、それは友達としてだしな。」
「そうなんですか…」
それからしばらく、沈黙の時間が続く。
「あの…」
沈黙をリリムが破った。
「あの…高校の文化祭ってもうすぐですよね。」
「そういえば、そうだなぁ。」
「それまでにルナさん戻ってくるんでしょうか?」
「そればっかりはわからないなぁ。」
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□再び、異世界□
アロエに辛勝したルナはダンのいる店へ急いだ。
思いもよらないことの連続で、だいぶ時間が経っている。
だが体も疲れており、とても歩ける状態ではない。
と、そこへダンが。
用はもう終わったらしく、ルナの姿が見えないので、探し回っていたようだ。
「ルナ、いったいどうしたんだい?」
傷だらけのルナを見て、ダンは驚く。
「大丈夫…。」
「でも」
「もう遅いし、城に戻らないと。」
「そ、そうだな。城で怪我も直してもらおう。」
ダンは傷だらけのルナを背負うと城へ帰って行った。
次回は、来週日曜に投稿予定。




