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目覚めると吸血鬼少女に  作者: らーめんま
第二章 異世界潜伏編
55/134

特別編 :パラレルワールド〜もう1人のルナ〜

掲載から一年たったということで、特別編を投稿しました!

どうも皆さん、ルナとリリムです!


「リリム、今回は『目覚めると吸血鬼少女に』が掲載から1年経ったということで、本編とは違うif物語をしたいと思ってるんだよ。」


「はい!話には聞いてます。たしか、ルナさんが完全に女の心になり、ヤンデレ&サディスト殺人鬼になってるんですよね♪」


「うそ⁉︎後半に言ってたことは、知らなかったんだけど…でも、ヤンデレということはヤンデレする相手が必要だよね?もしかして、俺に彼氏ができてるってこと?」


「もちのろんですよ!」


「もちのろんって…久しぶりに聞いたような……。で、誰?」


「マサキさんです。」


「そっそんな訳…マサキと⁉︎」


「現実のルナさんは男だったプライドが、マサキさんに対する気持ちを抑えているので、全然進展しないんですよ。」


「進展も何も…俺は一応男だったんだから。」


「実際、遊園地の時やプールデートの時だってルナさんはマサキさんに惚れてたじゃありませんか。特に、プールの時なんて、あの鳥男の一件さえなく、あのままデート続行してたら、ルナさんの心が乙女になって間違えなく付き合えてましたよ。」


「……。それはそれとして、ヤンデレは百歩譲って良しとしよう。でも、そのサディスト殺人鬼っていうのはいかがなものでしょうか?俺の好感度ガタ落ちな気がするんですが。」


「私はヤンデレでサディスト殺人鬼なルナさんも素敵だと思いますよ。たとえ、世界中がルナさんの敵になったとしても、私はルナさんの味方です。」


「ごめん、少し涙が。」

上手いこと言われて、丸め込まれた気もするが…


「大丈夫ですか?よければ私のハンカチ使ってください。」


「ありがと。あっ、そろそろ始めないとね。それでは、特別編スタートです‼︎」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《誰だろう。何か後ろに殺気を感じる。》


彼女は仕事帰りだった。夜も遅い。そして、少し前から誰かからつけられていると感じていた。


「なんか危険を感じる。走って帰ろう。」


彼女がいつも使っている道は自宅への近道ではあるが、夜遅くには電灯も少なく、人通りもない道だった。彼女はヒールを履いているため、全力では走れず、小走りで自宅へ向かう。

後ろからは足音はしない。諦めたのだろうか?

内心ホッとし、後ろを振り返る。

やはり、誰もいない。今度こそ本当に安心だ。そう思い、彼女が前に向き直ると‼︎

そこには1人の少女が立っていた。外見からして高校生ぐらいだろうか?

その少女は顔を赤らめ、彼女に近づく。


「やっぱり美味しそうだと思ってたんだ♪君の血!」


吸血鬼のようなキバをのぞかせながら、少女は楽しそうに笑う。


彼女は直感で少女の狂気はヤバイと感じ取った。早く逃げなければ!早く逃げなければ!と頭では思うも、体は震えて動いてくれない。


「フフフッ♪そんなに怯えた表情で見られたらボク、もっと興奮しちゃうよ!」


少女の言葉に彼女は青ざめる。

彼女は震える声で命乞いをする。


「どっどっどうか、命…だけは、た、た、助けてください。」


しかし、少女は少しも哀れむ素振りも見せずに言った。


「ざんねーん♪血を吸うよりも先に、君の血がほとばしって飛び散るのが見てみたいなぁ。きっと綺麗な色をしてるんだろうね♪♪」


そして、少女は右手につかんでいる物を頭上へ上げる。月光に照らされ、彼女は初めてその物が剣だということを知った。


「あはっ、あははっ、あはははは♪」


少女の狂気の笑い声と共に振り下ろされる剣。


「どうかころさッッ‼︎⁉︎」


/ブシャァァァァ\


「…………。」


「やっぱり綺麗な色してる♪ボクの思った通りだ!さてと、血もいただこうかな。」


ガブッ、チューチュー


「やっぱり美味しい!」


目の前の屍を見つめ、少女は楽しそうに笑った。






□■□

次の日。


登校し、教室の自分の席に座ったルナに明里と彩香が寄ってきた。


「ルナっ!聞いた?今日の朝のニュース‼︎今回で30件目だって!」


「怖いですね。全部、この町や隣町で起こってますし。」


「そうだね…」


2人はルナがその事件の犯人なんて知りもしないだろう。


それにしても、明里も絢香も美味しそうだなぁ!いやいや、2人は友達。そんなことを考えたらいけない。

でも、やっぱり美味しそうだなぁ!だけど、明里は魔物だし、絢香は討伐部の精鋭だからどっちも簡単には襲えなさそうなんだよなぁ…

って、何を考えてるんだ。2人は友達だ‼︎



授業中もクラスメイトを見ながらヨダレを垂らす日々。しかし、ルナはこの学校の生徒だけは襲わないよう我慢していた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

放課後


「マサキー!一緒に帰ろう♪」


「今日は部活もオフだし、いいぞ!」


「やったー‼︎じゃ、帰ろう♪♪」

ルナはマサキと手をつないだ。


「そういえば、この前の日曜日にマサキが女子と一緒に帰っていたとこを見かけたんだけど…」


「あー、それはな、日曜の部活が終わった後に、たまたま近所に住んでいる後輩の女子と帰ってただけだよ。そういえば、あの子月曜から見かけないな…」


「ホントにたまたま?マサキ、すごく楽しそうに笑ってたけど。まさか、あの女子と付き合ってるわけじゃないよね?ボクという彼女が居ながら‼︎ボクと付き合ってくれるって言ったのに‼︎ウソだったの?」


どんどんと怒った口調になっていくルナに対し、マサキはなだめようと奮闘した。


「そんなわけないだろ。大袈裟だよ。ただの後輩だって。な、落ち着けよ、ルナ。」


しかし、マサキの頑張りもむなしく、ルナはどんどんヒートアップしてきた。


「ウソついても無駄だよ!ボクには考えがあるんだから。」


「考え?」


「ちょっとついてきて。」


ルナについていくと廃工場についた。一体ここに何があるというんだろうか?マサキは首をかしげる。


「さぁ、こっちに。」


ルナの手まねきで廃工場の奥に入っていく。するとどうだろうか。椅子に座らされたまま、紐で縛られている後輩の女子がそこにはいた。虚ろな瞳からは、もう何日も飲まず食わずでここに置かれていることがわかった。


マサキは怒りの声を上げる。

「どういうことだ?ルナ。やってはいけない事があるだろ!加減をわきまえろよ‼︎」


「その言葉、全部マサキに返してあげるよ。マサキこそ、ボクを裏切ってこの女と‼︎だからボクは考えたんだ。マサキがボクだけを愛してくれる方法を!」


ルナは女子の首もとにナイフをチラつかせる。


「それってまさか⁉︎」


「そう♪そのまさかだよ♪♪マサキ、これからもずーっと一緒にいようね♡」


そう言うと、ルナは女子の首にナイフを突きつける。


「た…す…け…て…、マサキせん…ぱい…」


連れ去られてから、ずっと大きな声で助けを呼んでいたのだろう。すっかり枯れてしまい、掠れた声で目に涙を浮かべ、女子はマサキに助けを乞う。

だが、それが逆にルナの怒りを増幅させる。


「ボクの前でも堂々とマサキに話しかけるんだね…許さない‼︎」


もはや、ルナの思考回路は普通ではなかった。


ブシャァァァァ


ルナは女子の首を刎ねた。

マサキは苦しげな表情で声にならない叫び声をあげながら、絶命した彼女を見た。それと同時にとてつもない怒りが込み上げてくる。


「おまえ、何てことをしてるんだ‼︎」


「あはっ、あははは、あははははははっ‼︎この子の血も綺麗。 ね♪マサキに近寄ってくる邪魔な女は全部消しちゃえば良いんだ♪♪」


「あんまりだろ…」


マサキはあまりのショックにうなだれてしまった。



荒い息遣いでルナが近づいてきた。


「マサキ、邪魔者は消えたよ♪ボクとずーっと一緒にいて?ボクだけとずーっと一緒にいて♡」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ということで終わりましたよ、特別編。」


「やっぱりとんでもないじゃん俺。」


「まぁー、こんなルナさんを好きな方もおられると思いますよ?」


「自信持って言って!最後ハテナマークじゃん‼︎」


「すごかったな…ルナ。」


「その声はもしや! マサキ⁉︎」


「マサキさんも招待してたんですよ!」


「ウソだろ!てことは今の全部見てたの?」


「全部見たけど。」


この日の夜、ベッドの中に入ったルナはシクシクと泣き続けた。


本編は日曜更新予定。

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