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第30話:迷路脱出

あれから、凛を探したが見つかることはなかった。



ルナは異世界の扉からもとの迷路に戻ってきた。すると、目の前に凛がいた‼︎


ルナが驚いた顔をしていると凛がそれを察し、話し始めた。「もしかして向こうに靴が落ちてました?一度入ったんですけど恐ろしい魔物が見えたので急いで逃げてきたんですよ。」


「なるほどな。それで走って行く途中で靴が脱げたのか。」と、ルナは納得した。



「それよりルナ先輩、二人っきりですね♪」と凛はルナに抱きついた。


「あの〜私たちも居るんですけど…」

見ると、助け出した人たちがまだいたのだ。どうやらみんなすでに迷っているので進めないらしい。


ルナは凛の腕を払うと「皆さん、ついてきてください。出口まで案内します。」


凛は残念そうに舌打ちをした。



ルナには考えがあった。迷路の左の壁に沿って歩いていけば、いつかは出口に行けるはずだ。









ルナたちが迷路を出たのは午後10時だった。遊園地はもちろん閉まっている。しかし、職員の人たちはルナと凛の捜索をしていたらしく、ルナと凛が今までの行方不明者を連れて、迷路から出てきた時にはびっくりしていた。


遊園地で行方不明者たちと別れ、凛からは、気づかれないように姿を消して園を出た。


「ルナ、大丈夫だったか?」

ルナが声がした方を見ると、マサキが立っていた。どうやら、遊園地には閉園したら入れないので、入り口でルナをずっと待っていたらしい。



ルナは嬉しかったが、あまりマサキと話したり、顔を合わせないようにした。なぜなら、お化け屋敷の件があったからである。ルナにも、あの時の自分の気持ちが分からなかった。マサキはルナにとって男の頃の親友なのである。ルナはマサキのことは勿論好きだが、友達としての好きだった。いい奴だったから…

だが、今のルナの心の中には別の感情があった。お化け屋敷のあの時まではなかった感情だ。




結局、家に帰るまでルナはマサキと口をきかなかった。マサキはずっと話しかけていたが…



ルナはベットに横になった。ちなみにリリムはもう、寝ていた。

(なんだろう?この気持ち…」

ルナがカーテンの間から空を見上げると雲ひとつない、満天の星空が広がっていた。





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