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第27話:空間の歪みの先に

空間の歪みを通り抜けると、そこは隙間から僅かに光が差し込んでくる暗い倉庫だった。


「お〜獲物がきたな。」

突然後ろで声がした。ルナが後ろを振り向くと、そこには赤い体でツノが1本生えた魔物が立っていた。頭はウインナーのように長い。手には棍棒を持ち、恐ろしい形相をしていた。


その魔物はルナを取り押さえようとするが、ルナはそれを避け、その魔物に尋ねた。

「お前は何者だ?」


魔物は答えた。

「俺はここに迷い込んでくる、珍しいお前たち人間を捕らえ、売りさばいているアブダクト様の部下、ダクトだ。」そう言ってルナを捕まえようとするが、それをまた回避したルナは吸血鬼に変身して杖を思いっきり振りかぶりダクトの頭に攻撃すると、ダクトは呻き声を上げて倒れた。どうやら雑魚だったようだ。


ルナはこの倉庫内に捕らえられた人がいないかと探すとやはり、いた。みんな手足をロープで縛られて、檻の中に入れられている。ルナは人間の姿に戻り、捕まっている人たちの話を聞いた。


※話は省略します。



話した結果、わかったことは

・ここに囚われている人たちは迷路で行方不明と言われている人たちだったこと。

・ブローカーや階級が上の者、さらにはこの魔界を治める魔王の城に売られていくこともあるということ。

・この人さらいたちのボスは、さっき倒したやつより強いということ。

・今はそのボスは出かけているということ。

・檻はボスが持っている鍵でしか開けられないということ。



以上のことがわかったルナは囚われている人たちに「必ず助けるから。」といい、外に探しに出かけた。あたりは荒野だった。


しばらく歩くと街が見つかった。

街は、店らしきものもあり、そこには当然のことだが、魔物達がうようよいた。ルナは、吸血鬼になり、その中を歩いた。吸血鬼になれば怪しまれることはない。


ボスを探すために街を歩き回っていると、向こうの方から行列が道の真ん中を通ってきている。街を歩いていた魔物達はその行列を見ると、手を頭上に上げ、『サタン様バンザイ」と言い出した。ルナはその光景を何だろうとぼーっと見ていると、魔物の少年が「君も早く言わないと。反逆罪で殺されるよ。」といい、ルナの手を挙げさせて「サタン様バンザイ」と言わせた。


ルナがそう言いながら、列の中心を見ると、宙に浮かぶ椅子にサキュバスが座っていた。サキュバスがルナの方を向き、驚いた表情を見せたがルナはその時はそんなに気にしなかった。


行列が通り過ぎ、周りもバンザイをやめたのでルナもやめた。「ごめん。ありがと。」とルナは少年にいうと少年は照れたような表情をして「礼を言われるほどじゃ…」と言った。


この少年、見た所、全然魔物っぽくなく、逆に人間に似ていて、こいつも吸血鬼とかかな?とルナは思った。


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