第11話:ゲッコの狙い
あれから1週間後。
俺はあの日からリリムの力を借りて、必死で魔法の練習に取り組んできた。その成果あってか、今ではいくつかの魔法を習得している。
「ルナさん、魔法の練習は順調ですか?」
リリムが練習を見に来てくれた。
「3つ覚えたよ。あと、剣を出す召喚魔法も。」
「あっ、そうだった。リリム、これありがとう。」
俺はリリムから魔法や魔物のことなどが載っている本を借りて、魔法を覚えていた。
「それにしてもその本凄いね。何でも載ってるじゃん」
これは本当にすごかった。今まで見たことのないような膨大なページ数、そして魔法に関しても事細かく説明がなされている。
「これは魔界•魔導書と言って、魔物や魔法などに関係することがほぼ全て載っているんです。」
誇らしげにリリムが言う。
「もしかして、この本でさっきの魔物の情報とかを調べてくれてたの?」
「はい!」
「ありがとう。リリムのおかげでこの前の魔物のこともいろいろわかったし、本当に感謝してるよ。」
「ルナさんのサポートとして当たり前の事をしているだけですよ。」
リリムは顔を赤くして、照れながら言った。かわいい。
「話はこの前の魔物の話に戻るんだけど……ヤツの出てくる場所とかわかる方法あるかな?」
「警察も魔物の仕業だとわかって、捜査はせずに、魔物を倒すことだけに集中しているようですし。まだ、よくわかってないです。ですが、今までの被害者のことを調べれば何か共通点が見つかるかもしれません。」
「なるほど!ナイスアイデア‼︎」
それから早速インターネットで被害者の名前をひとりひとり検索してみた。すると、被害者全員に一つの共通点があることが判明したのだ。それは、みんな、陸上競技で活躍している人ということ。
「ということは、ゲッコは足の速さを何か重要なこととして意識しているということになるな」
だが、それが殺したのとどういう関係があるのかはさっぱりわからない。
「ルナさん、ゲッコは被害者たちの肉体が必要だったんですよ」
「それはどういう?」
「ゲッコはおそらく人の体を乗っ取って生きていく魔物です。なので、自分の体に見合った体探しをしているのでしょう」
よしっ!だいたい分かった。それなら今日の夜から使い魔のコウモリを使って、これから襲われそうな陸上選手を監視しておこう。」
俺にしてはいい案だと自分ながらに思う。
「瑠奈さん、すごいですね!私もその考えに賛成です‼︎」
そうと決まれば、今日戦っても大丈夫なように準備しておこう。




