表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/99

アイリ、女子会を開く

ベルチェ家の素晴らしさを噛み締めつつ、アディたちと仲良くお茶するほんわか回。


 ───アイリーンの庭



 6/22(土)。アディとアネットは土曜が良いと言うことで、またベルチェ家に招いて女子会♪


 「──まぁ! これがシュークリーム……!」

 「うん、プリンが好きなら好きかなぁって!」


 ──昨晩、またアンジェロとディオンに付き合ってもらって、シュークリームを作った♪


 この世界では、ゼリーとかシャーベットはあるんだけど、何故かカスタード系のデザートがない!

 カスタード系のデザート大好きだし、みんな喜んでくれるから自分で作っちゃうけどね!



 「そういえば、アディ、神殿どうでした? 楽しかった?」

 「ええ! 神殿の図書館には、一般の図書館には無いような魔法や精霊に関する本や、聖女様に関する記述のある本なんかも少しあるみたいです! 霊力が高い方も多いので、理解してくださる環境で……楽しく過ごせそうです!」


 ──おお! やっぱり、アディに必要なものは、理解者と才能が生かせる場所だったんだね♪

 アディの雰囲気も少し変わったし、これから少しずつでもいいから、人生が明るく楽しくなるといいよね!



 「──アルベール様は、特に良くして下さっていて……ルヴィエ家での扱われ方がおかしかったのだ! と怒ってくれましたの。私の気持ちを代弁してくれたようで……とても嬉しかったのです!」


 『お兄様の言う通りですわ! ベルチェ家では、アドリエンヌ様は優秀な令嬢、という認識ですからね……!』

 「そんな冷たい家! 捨てちゃって宜しいですよ!」

 「エミリー! 良く言った!!!! そんな家捨てて良いっ!!!!」


 ──ベルチェ家なら、こんなに辛い思いしなくて良かったのに。

 異世界人の私に対しても家族として扱ってくれる、優しいクロヴィス様、アルベール様に、リーニャ、エミリー……

 全く! クロヴィス様を見習ってよね! ルヴィエ卿っっ!!!!



 「──そういえば、アイリ様、明日は陛下とデートなさるんですよね?」

 「えっっ、なんでアディ知ってるの!?」


 「ふふっ……! 昨日の日中に、エミール様が陛下を探しに神殿までいらっしゃって……その後、陛下は見つかったのですが、どうやらお城を抜け出していたそうで……

 ふふっ! その時に嬉しそうに、週末デートだから服を取りに行った! って悪びれずに言うものだから、エミール様とアルベール様にこっぴどく怒られていたのですよ! その様子が……もう、おかしくって!」

 『カミーユ様、変装がお得意で城を抜け出す達人って、お城にいる精霊たちが教えてくれました♪』


 ──肩を揺らして笑うアディ。笑ったアディの方が可愛いっっ! アネットも精霊たちと仲良くできてるみたいで良かった♪


 というか、カミュ様、仕事抜け出してアルベルティーヌ様のお店に行っていたのね……! ごめんなさい、お兄様、エミール様……!



 「えー! お嬢様明日デートなさるのですか! 今日は磨きに磨いて、明日はうんっと可愛くしましょうね!」

 『アイリ、やっとお邸から出られるから良かったですね♪ 何があったか、ちゃんと私たちに教えてくださいませ♪』

 

 

 ──うわぁぁぁぁぁ! 4人ともニマニマと見つめてくるぅぅ!!!! 次のお茶会は……デートの報告っっ!?




クロヴィス様はめっちゃ人間として素晴らしい……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ