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アイリ、陛下とダンスをする

陛下が若干Sな回。

弟がアイリに懐き、複雑な心境のカミーユ。


 ───王城内 談話室



 「わぁ! "プリン" 美味しいです!」

 「良かった! プリンが好きなら、シュークリームもきっと好きだと思うから、今度作ってきてあげるね。」

 「おねえさま! ありがとうございます! 楽しみにしてますっ!」


 にこにことプリンを頬張るシルヴァン殿下。

 今日も可愛いわぁ。そんなに美味しそうに食べてくれるなら、おねえさん、いくらでも餌付けしちゃうぞ〜〜〜♪



 「──なんで、今日もシルヴァンがちゃっかりとアイリの横に座ってるの」

 「お兄様が来るのが遅いからです」


 こら! そこ! 今日も兄弟喧嘩しないのっっ!

 そして、今日もなんか嫌な感じの霊が漂ってるので、そっと浄化しておく。──カミュ様は、なんでこんなに、霊にまとわりつかれてしまうんでしょうね〜?



 ──今日から、王城での王妃研修が始まった。国内情勢、国外情勢、隣国の言語、隣国の文化etc.! これらをこれから4ヶ月間集中的に勉強していく。


 しかし、勉強は好きなので、あっという間に80分×2コマを終えることが出来た。文官のオラールさんの教え方は、とても分かりやすかった。

 彼は国内の担当だそうで、国外に詳しい人が別で国外情勢について教えてくれるのだそうだ。



 カミュ様の提案で、今日の午後はダンスレッスン♪

 月曜日は総合鍛錬、火曜日と木曜日はダンスレッスン、水曜日は魔法鍛錬、金曜日は武器、暗器、体術鍛錬、ということになった。いい運動になりそう♪


 本来は、これはシルヴァン殿下の午後の予定。

 ところが、昨日の教え方とシルヴァン殿下の懐き具合を見て、一緒に鍛錬してはどうかということになった。

 婚約しているとはいえ、一令嬢がそんなに王城内にいていいのだろうか!?



 ──ご飯を食べ終わった後は、王城内の舞踏練習室に移動。やはり、ここも鏡張りの部屋です。


 〜♪ 1.2.3♪ 1.2.3♪ 1.2.3♪


 『──辛くない? 大丈夫? アイリ、ダンス上手』

 『初めて一緒に踊るのに、すごく踊りやすいです! さすがカミュ様! お上手ですね♪ とても楽しいですっ!』

 『それは良かった。ガーデンパーティでみんなに仲良しな所を見せつけるために……練習しなくちゃね?』

 『──っっっ///』

 『はい、アイリ。目線は下げないで? こっちを見て?』

 『〜〜〜〜っっ(泣) カミュ様のばかぁっ!!!!』


 踊り終わると、最後に髪の毛に軽くキスを落とすカミュ様。

 うーーーーーーっっ。キザ! カミュ様のばか!! そんなことされたら、顔見れません!!!!



 「おねえさま、僕とも踊りましょう!」

 「お願いします♪」


 シルヴァン殿下は9歳で小さいながらも、さすが王族。ダンスとってもお上手です……!


 使用人さんたちや、カミュ様に比べると、ホールドやターン時の安定感はやや劣るけれど、ステップなどは全然大丈夫! 気遣いを感じるし、踊りやすい!!

 シルヴァン殿下……優しい子だもの。ダンスって相手に合わせよう、相手が踊りやすいように、って気持ちがないと合わないもんね。


 「おねえさま、お上手ですね! 僕、友達がいないので、おねえさまとご飯食べたり、ダンスレッスンするの……すごく楽しいです!」


 ──きゅううううううん!!!!

 殿下……ご両親も亡くされて、気軽に遊べなくて……大人っぽい子だけど、本当は少し寂しいのかな……?

 おねえさまで良ければ、これから一緒に遊びましょう♪




きっとお友達がいないから、精霊と遊んで仲良くなったんですね。カミーユもシルヴァンも。

アイリも霊感のせいで幼少期いじめられていた過去があるので、友達がいなかった。

その寂しさが分かるから、シルヴァン殿下のちょっとした寂しさが分かったんじゃないかな。


っていう、作者の推測←

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