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アイリ、陛下と殿下とランチする

ほのぼのランチ回


 ──王城内 談話室



 「──ねぇ、なんでシルヴァンがアイリーンの横にちゃっかり座ってるの?」

 「お兄様が遅いからです。おねえさまの近くって空気が軽くて心地いいんですよね」


 ──はいはい、そこ! 兄弟喧嘩しないの! 殿下の方が先に来たから、一緒にお茶してただけです!

 って、シルヴァン殿下も若干霊力ある人?

 でも、カミュ様のようには死霊くっついてないけど……? 精霊が何匹かいるから精霊に好かれる子なのかな?


 そして、カミュ様の方には安定の悪霊ちゃんたちがつきまとっておりますので、そっと浄化したいところですけど……殿下に霊力があるならバレますかね?



 『カミュ様〜、悪霊たちがまとわりついてるので、サクッと浄化しちゃいたいところですが……殿下の前だとマズいですかね?』

 『あ、いいよ。9歳だし、理解できるでしょ。シルヴァンとはご飯はなるべく一緒に摂るようにしているんだ。どうせそのうちバレそうだし』


 いいなら……サクッと浄化! ついでに、この部屋にいた霊も。あんまりいい気がしない霊なので。


 「わぁ! 精霊が喜んでる! おねえさまって霊殺せるんですね!? だから、最近お兄様元気だったのですね?」

 「──シルヴァン、内密な話。おねえさまは "聖女様" なんだ。彼女は、精霊の加護を受け "浄化の力" を手に入れた。誰にも言えないように魔法誓約するか?」

 「あぁ、なるほど。知られたら狙われるね。話しませんよ、そんな大事なこと。精霊はアイリーン嬢の味方って言ってる」


 ──シルヴァン君の理解力……! さすがこの子王弟殿下や……!

 そして、やっぱり精霊たちと意思疎通してるくらい仲がいいのね。



 お昼は、パンとスープとサラダだった。

 美味しいし、一つ一つはいい材料使ってるんだろうな、って感じだけど、意外と普通の食事してるのね?


 「──王城では、もっと豪華な食事をしてると思っておりました」

 「……あんなのは催事の時だけでいい。毎食あんな食事したら、胸焼けして執務やら鍛錬どころじゃない……それに隣国の王みたいなデブ国王になるのは、なんか嫌だ」

 「お兄様と僕だけでご飯なので、大体この部屋でこんな感じでご飯食べてますよ。夜はきちんと食べます。たまにテーブルマナーはレッスンするので、定期的におねえさまが思っているような食事もしますけどね?」



 ──なるほど。毎食フルコースは胸焼けするわな。

 そりゃそうだよね。ベルチェ家もちゃんと食べるのは夜だけだしね? 毎食フルコース食べてたら、襲われた時動けないもんね! 大事大事♪


 じゃあ、ご飯軽めなら、今度は甘いの持ってきてみよう。クッキーとか、マフィンとか、プリン♪




シルヴァン君はさすがカミーユの弟。結構大人です。可愛いけど

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