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アイリ、領について学ぶ

愛理ちゃん、令嬢生活回。

 

 ───ベルチェ家 図書館



 5/5(月)。今日からは、お嬢様レッスンが始まる!

 エミリーに支度を整えてもらい、軽めの朝食を済ませ、まずは図書館での勉強だ。


 午前中はセドリックから、9時半から90分間この国と領について学び、少し休憩を挟み11時15分から45分間準備運動とダンスを練習する。

 ダンスはこの邸にいる者は基本的に踊れるそうなので、色んな人のステップやホールドに慣れていくために、使用人たちが日替わりで踊ってくれるみたい!


 昼食をとった後は、動きやすい服に着替え、13時から15時まで鍛錬の館と更地にて体術、暗器術、そして躱したり受身の練習、魔法の鍛錬を行うことになった。

 これも様々な魔法の使い手を経験するのがいいだろう、と使用人さんたちが日替わりで付き合ってくれるらしい! みんな優しい!


 そして、15時からは自由時間ということになったので、色々お裁縫や料理もできそう♪

 これを6/1の婚約の儀まで、約三週間続けることになった!



 「──お嬢様は、元々賢い方でしたが、アイリ様も飲み込みが早いですね。お嬢様の記憶があるとはいえ、この二年間のこともすぐ覚えられるとは……! 絶対記憶の能力などもおありなのですか?」


 セドリックは、いたずらっぽい顔で薄く笑った。


 「もう、セドリックったら! 絶対記憶の能力は欲しいですが、ありません!」

 「残念ですね、新しい能力を見つけたと思いましたのに」

 「もうっ! アイリーン様の記憶がありますから、おさらいですし。……こう見えても、元から向こうの世界でも成績優秀でしたし、勉強は好きなんですよ」

 「覚えが良すぎると私の仕事が無くなってしまいますからね。ふふっ」


 セドリックはまた嬉しそうに、少しいじわるっぽく笑った。



 ──ベルチェ領は、国の北東部にある。

 北から時計回りに、北にバリエ侯爵領、アルトー侯爵領、東にはバルリング川を挟んでバルリング国、南にはバイヤール侯爵領、アルノー伯爵領、西には王都、ラングラン公爵領と面している。


 王都の北に面したベルチェ領。王城から領都までは馬車で30分の距離だ。早馬ならば15分と近い距離だった。


 領地は直轄の領都の他に、5つの自治区があり、自治会長にそれぞれの自治区を治めさせている。

 自治会長が優秀なため、ベルチェ家は父も兄も王城での仕事をしていても大丈夫なのだ。



 特産品は、ベルチェガラスと呼ばれるガラス工芸品。

 ガラスビーズやモチーフなどの細かい物も作る繊細な技術と、ダイヤモンドにも劣らないその輝きはこの国の普通のガラスには無いものだそうだ。

 バルリング川の豊かな水と石灰石の鉱山、珪石の鉱山から取れる良質な原料により、ベルチェガラスが作られる。


 一日の寒暖差を利用して、ブドウとリンゴ栽培と葡萄酒と林檎酒などの製造が盛ん。

 品質の良いものは王への献上品となる。

 レタスなどの葉物野菜も主力の農産物だ。


 これらが主力産業で、国内外に輸出しており、領の財政は潤い領都ベルティーユは王都に負けず劣らずの賑わいらしい!



 「そのうち、領都やその他の領地にも出てみたいです! 邸と王城の往復しかしたことありませんので……」

 「旦那様と若様は、定期的に領地を視察で回っておりますから、お嬢様も視察に同行すると良いでしょう。視野を広げることも大事です」


 ──ふむふむ。お邪魔にならないのであれば一緒に行こう!

 お父様とお兄様にお願いしてみましょう!

 領都とか領地、どんな所だろうっ♪



 

早くバトりたい←

恋愛ファンタジーですよ。一応。でもバトりたい。戦う公爵令嬢…かっこよくない?

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