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お年玉

「前世の世界では、1月1日に、お年玉って習慣があってね」

 ハースの言葉に、アリスが頷く。

「どんな習慣?」

「……その日だけお互いにやって欲しいことをしてもらえる権利、って感じかな」


 アリスの目が半目になる。

「それは、嘘だわ」

「何が?」

 ハースはきょとんとした顔で首を傾げた。

 アリスがムッとする。


「ハース、今嘘をつく時の癖をしたわ」

「何のこと?」

 ハースはしらを切った。

「一体、何年の付き合いだと思っているの?」

 アリスが首を振る。

 どうやらハースの嘘は通じなかったらしい。


 だが、ハースは満面の笑みになる。

 嘘を指摘したアリスは、当然困惑した表情になる。

「えーっと、どうして笑ってるの?」

「だって、アリスが俺の癖をよく理解してるって教えてくれたのに、喜ばないわけがないよね?」

 

 当然そんなつもりで言ったわけじゃなかったアリスだったが、なぜだか耳が赤くなった。

 たまたま耳に入ったクラスメイトは、ごちそうさま、と心の中で呟いた。

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