第四百七十四話『八つ当たりにゃん』
第四百七十四話『八つ当たりにゃん』
《イマイチ気持ちが。ネコが買うことはにゃいもんでにゃあ》
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「ちっ。
あり金はたいて、
買った宝くじ。
今度こそは、と」
『奇跡の人生逆転劇』
「を心の底から、
信じていたのにぃ。
……ちっくしょう」
『二度あることは三度ある』
「のことわざどおり、
またもや、
仲良くそろってハズレくじ。
あえなく全滅、
ときたもんだ。
一体何回繰り返せば、
この」
『堂々巡りの無間地獄』
「からヌけ出せるのやら。
ホント。
ここまでくると」
『とほほのほ』
「って落ちこむのを、
通り越して、
誰かに」
『八つ当たり』
「したくなるくらい」
『むしゃくしゃ』
「してしょうがない。
……とはいうものの、
よそさまに」
『ごメイワク』
「をかけるわけにもいかず、
ってことで」
『誰かに』
「ではなく」
『なにかに』
「八つ当たりを、って、
考え直すのも」
『あり』
「かも。
でも一体なにに……はっ!
なぁんだ。
手元を見れば一目瞭然」
《ひょっとして、くしゃくしゃ、にしてあるヤツにゃん?》
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びりびり。びりびり。
「と今は」
『ただの紙切れゴミ』
「と化した」
『宝くじ』
「だったモノを、
ひっちゃかめっちゃか、
な感じに、
破いてはみたものの……。
まだまだ物足らないなぁ。
それに、
このまま放り捨てれば、
あちらこちらに散らばって」
『ゴミをばらまいた』
「という、
自責の念にかられそうで、
精神衛生上良くないしぃ。
よぉし。かくなるうえは」
《どうする気にゃん? と知りたいもんで、つづくのにゃん》




