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クリスマス

クリスマスのお話です。

この日の授業が終わり、下校時刻になった。



成一と美鈴は優人と優里で高校を出た、いつもの通りのメンバーだ。



「あ、雪が降ってる」


空を見上げて優人が言った。


「そうだな」



「久しぶりね」



「うん、ここ数年間雪降らなかったからね」



外は雪が少し降っている。


この地方はあまり雪が降らない地域で2、3年ぶりぐらいだ。



外はかなり冷え込んでいる。



「寒いな」



「確かに寒い」



成一と優人は声を揃えてそう言った。確かに寒い、美鈴と優里も寒そうにしている。



それもそのはずだ。
















12月24日、クリスマスイブ。









4人で雑談をしている内に別れ道に着いた。



「じゃあな」



「また明日ね」



「おう、また明日な!」



「えぇまた明日」



それぞれそう言って優人と優里、2人と別れた。



成一も自分の家の前に着いた。



「じゃあ直ぐ行くから」



「うん、家で待ってるね」




成一は自分の家に入って。

私服に着替え始めた。



成一にはこの後ちょっとした力仕事が待っている。



成一はそれを思い出してため息を着きつつ私服に着替えてまた家を出た。

















「重い…」



情けない声でそう言ったのは成一だ。



その成一の腕にはスーパーの袋がどっさりだ。10k以上は絶対にある。中身は食材と飲み物で一杯だ。それプラス米5k、計15k以上也。



「頑張って、成一!」



美鈴が成一に応援を入れた。



「ぐ…お、おう…」



成一はそれに対して弱々しく答えた。



普段は経済的に物を選び取るがこの日は別だ。



成一は重い荷物を持ちながら美鈴と家を目指している。



「大丈夫?」



凄い顔をした成一に美鈴は少し心配そうにそう言った。



…が成一の顔を見て笑いそうになり。何とか抑えた。と言った様子だ。



「おい…」



成一はその美鈴の様子に気付いて弱々しくだがジト目を向けた。



当の美鈴は成一のその様子に気付いて居ない。





当然だが荷物は成一が全部持っている。



ゆういつ美鈴が持っているのはクリスマスケーキだ。














「ふぅ…やっと着いたな…」



何とか家まで運んで成一は直ぐ床にスーパーの袋を置いた。



成一は息が上がっている。


「大丈夫?」



「あぁ、…ちょっと重かったけど大丈夫だ…」



そう言う成一の顔はかなりぐったりしている。



「向こうで休んでて良いよ、後は私の仕事だから」



「大丈夫大丈夫、それより食材しまおうぜ」



成一は息を整えながらそう言って食材をしまい始めた。



美鈴もそれに続いてしまい始めた。



食材は量が多くしまうのに少し時間がかかったがようやく終わった。



「よし、これで良いな」



「うん、じゃあ始めようか」



「おう」







時刻は午後の五時。


美鈴と成一は料理を始めた。



みるみる間に料理が出来ていく。



成一は主に食材を取ったり切り終わった野菜の皮の処理などをした



あっという間に時間は立っていき、時刻は午後の七時を過ぎた。



料理が出来上がった。



「やっと出来たな」



「うん」



美鈴は笑顔でそう言った。



テーブルには焼き肉やらハンバーグやら飲み物やらサラダ等、色々並んでいる。正直、2人で食べるには多すぎるぐらいだ。




「「頂きます」」



成一と美鈴は同時に言って食べ始めた。



美鈴の料理はいつもより美味しく感じだ。



勿論、いつも作ってくれる弁当も美味しい。



ただ今日は美鈴が何時もよりがんばって作ってくれた事と、目の前の食べ物が成一が好きな物ばかりだからだろう。



因みにクリスマスパーティーと言っても回りに飾りが有るわけではなく、毎年の事だが美鈴が料理を作ってくれて、ごちそうを食べるような感じだ。



「腹一杯になって来たな…」



食事を始めて1時間、成一はもう満腹になっていた。


「そうだね、ちょっと作り過ぎたかも」




ちょっとどころではない、流石にこれ以上は食べられない。



料理はまだたくさんあるがとっておく事にした。



去年と一緒だ。










後片付けを済ませた。特にする事も無く、雑談をしていた。



「優人達も今ごろ楽しんでるのかな」



「うん、楽しんでると思うよ」



普通なら少し気まずいのではと思うが優人曰く優里の両親とも不思議と変に気を使ったりしないで済むと言った。


多分この間優人が優里に誕生日プレゼントを渡しに行った時に結構親しくなったのだろう、世間から見れば珍しい話では有る。




散々話して気付くと時間は夜の9時を過ぎた。



「美鈴、そろそろ九時過ぎてるしそろそろ帰った方が良いんじゃないか?」



「うん…」



美鈴は寂しそうな表情をした。



「…み、すず?」



成一が心配になり、美鈴の名前を思わず呼んだ。



「……」



「……」



5、6秒沈黙になってから




「成一」



美鈴は成一の名前を呼んだ


「お、おう」



成一はそれにぎごちなく返事をする。


「今日泊まってくね」



「……は?」



成一は一瞬思考が止まった。美鈴は今何て言ったんだろうか。しかも断定口調だった気がするのは気のせいだろうか。




「だから、今日泊まってこうかと思って」



「ま、まずいだろ」



「…何で?」



美鈴は首を傾げる。




確かに成一にとっては別に珍しい事ではない。



ついこの間まではどちらかが頻繁に泊まっていた。



別に慌てる事もないはずだ。



ただ、それはこの前までの話し。



成一はつい最近とは言え、美鈴への自分の気持ちを自覚している。



成一は当然慌てたがこの日は結局美鈴は泊まる事になった。



何故こうなったかと言うと美鈴がまた寂しそうな表情をしたからだ。




成一と美鈴はコタツに入りながら話していたが何時の間にか2人ともコタツで眠っていた。


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