表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FELLO WSHIP WORLD 〜人の心を描く者より〜  作者: ハクタカ ヒバリ
解凍編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/33

第3話 これより住まう所

望美「え、ちょっと待って?私たちシェアハウス制なの!?」

瑞穂「なんだ、聞いてなかったのか?村が空家を何軒か持ってるから、そこに住んでもらったほうがいいわけだ。」

素朗「それに、今使えそうな家が一軒しかないんだ。ま、そんなわけなんだよ。ホラ、早く行こ!」

…あばら屋でいいから1人で暮らしたかった…。

まあ、しかたない…。人口が少ないと投資できる金額も減るからな…。…なんで小4がそんな事知ってるかって?祖父がこの手の話が好きだからだ。

望美「いやー、シェアハウスできるなんて思わなかったよ。絶対楽しいよね!」

疾照「私もそんな事想像できませんよ。」

和城「……。」

あ、この和城ってやつ、すごく嫌がってるな…。

…わかるぞ、その気持ち…。…こいつとなら仲良くできるか…?

幸伶「うわッ!川にゲンゴロウがいる!!」

…幸伶とかいうやつとは仲良くできそうにない。軽薄な人間は簡単に裏切るからな。


素朗「ここが家だよ。」

幾斗「いい家DARO!」

瑞穂「やたら昭和臭いが、これでもリフォームはしてあるんだ。我慢してくれ。」

望美「うわー!大きい家!私ん家の1.125倍はあるよ!」

1.125倍はほとんど変わらんだろ…。っと、心の中でつっこんでおいた…。話す勇気は俺にない。

和城「庭付きか。手入れもしないといけないのか?」

素朗「そうなるね。放置しておくと草ボーボーになるし、3年くらい前には結構大きなハチの巣ができたこともあったし。」

望美「ええ…。怖い…。」

…俺もハチは苦手だ…。根拠のない恐怖がまとわりつく感じがする…。

幸伶「あれ、英春くんハチが怖かったりする?」

英春「……。消えろ。」

幸伶「ごめんって!」

素朗「ま、まあ、話を戻そう。ほら、なかに入ってみて。」

廊下は、恐らく元のレトロさを残した少し暗めの雰囲気で、壁は土壁風になっている。居間などの部屋は畳敷きで、床の間さえある。

幸伶「すごい!テレビが2009年製だ!」

瑞穂「そこをつっこむなあああああ!」

和城「別にいいだろ使えるんだから…。」

疾照「ですよね。うわ、縁側がありますよ!」

疾照は居間の戸を開けて庭に出ていった。

縁側か…。父方の祖父母の家にそれっぽいものがあったが、実物は初めて見た。

というか、疾照は話がうまいのだろう。さりげなく話題をすり替えた。部屋に残っているメンバーは和室か洋室、どちらが良いのか議論している。

… ど う い う こ っ ち ゃ …。

素朗「それじゃあ、あとはみんなで部屋割りを決めてね。この家の中のものは自由に使っていいし、みんなが事前に送ってくれた荷物は庭の倉庫のなかにあるよ。」

瑞穂「4日後に学校が始まるからな〜。」

幾斗「じゃあな!SHINUNAYO!」

幸伶「え、僕ら死ぬ可能性があるの…?」

幾斗「USO.USO冗談だ。じゃあな。」

そう言い残して、3人衆はそそくさと帰り、家には俺たち5人だけが残った。

幸伶「うーん、実際に部屋を見てみないと、決められないよね…。」

望美「え、でもさ、あの子たちが言ってた部屋って、個人の部屋ってことでしょ?そんなところあったっけ。」

疾照「さっきの廊下に階段がありましたよ。上じゃないですか?」

幸伶「よーし、2階に行こう!」

パッと見ただけでもかなりの広さがありそうな家だ。部屋数もそれなりにはあるのだろう…。

というか、2階だと家具を持ち出すのが面倒だな。

バラして持っていくことになるのだろうが、いかんせん時間がかかる。

和城「結構急な階段だな…。」

疾照「昭和様式の昔ながらなお家ですし、仕方がないですよ。」

幸伶「うわー、2階も部屋が多いなあ…。」

2階の廊下は1階と比べて明るい。それもそのはず。表からは見えなかったがベランダがあるようだ。

そこへ行くための出入り口から光が差し込んでる。

幸伶「1、2、3…。あ、5部屋あるよ。」

望美「おおー!ちょうどいいね。」

幸伶「それじゃあ、部屋の中でも観させてもらいますかー!」

そのとき、俺は忘れていたことを思い出した。そして階段を降りようとしたときに、和城に止められた。

和城「おい英春。なんで降りる。今から大事な部屋割りを決めるんだぞ。」

英春「…下の部屋を見てからだ。それに、俺はどこでもいい。好きに決めてろ。」

そう言い残し、俺は階段を下った。

上からはあの4人の話し声が聞こえてきた。どうやら、やつらも下を見るらしい…。…ついてくんなよ…。

まあ、いいか。俺が見たいのは、居間以外の空き部屋だけだからな…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ