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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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138.定着会議

スタニスラガからアレクシウスがラナダ王国へ到着した。

舞踏会まで1週間ほどある間、アレクシウスはラナダ王と今後の国家間のやり取りについて話し合いをすることが多かった。

フローリアも王妃との時間が多く、合間に貴族の令嬢とお茶会など忙しく動き回っていた。

なかなか三柱だけで会う機会は持てなかったので、夜に主だった者たちが寝静まったころに集まった。

「シルフィーナの定着だが、明後日の舞踏会が終わった後、三柱でモリエール侯爵邸に行こう。そこで交尾の日を決める」

とアレクシウスが切り出した。

「お兄様、ママの排卵予定が1週間後~2週間後ぐらいです」

とシルフィーナが言うと

「じゃあ、丁度いいころ合いね」

とフローリアが話をつづけた。

「ええ、様子を見ないと確定ではないけど、お兄様とお姉様がスタニスラガに到着なさってから定着になりそうです」

シルフィーナの顔を見ていたアレクシウスが

「侯爵の準備が順調だ。夢精に気づかせたのでたまに交尾をしているようだ。夫人とのタイミングが合わないので妊娠には至ってないが、今回は間違いないだろう。フローリア、頼むぞ」

「お任せを、お兄様」

アレクシウスはフローリアに頷くと、シルフィーナの方を見た。

「それとシルフィーナ、スタニスラガでお前が使っていた部屋だが、フローリアの部屋になるので俺の出発後すでに改装の手が入った。お前は空き部屋の多そうなモリエールの屋敷に間借りしろ。あそこならいくらでも静かな部屋があるだろう」

「え~!」

シルフィーナの不満そうに発した声にガイがこっそりとくすくす笑った。

「ガイ、今夜一緒に物件探ししましょうか?」

「かしこまりました」

とガイは深々と神使の礼を取った。


会議の後、シルフィーナはガイと二人でアベルとルーカスを訪ねた後に物件探しにモリエール侯爵邸へやってきた。

すでに時刻は明け方、とは言え秋の太陽はまだお目見えではないが、屋敷の使用人達が動き出しそうな時間だ。

侯爵夫婦の寝室は3階、侯爵の執務室は2階にあった、それだけしか知らないが確かに部屋数はいっぱいある。

とりあえず3階の侯爵夫婦の寝室から離れた部屋に目星をつけて侵入してみた。

続き間がある部屋のだったので、奥の部屋に行ってみてガイに言った。

「ねえ、ガイ。今日はここで寝てみない?そんなに五月蠅く無さそうならこの部屋を借りましょうか?」

「はい、承知しました」

そう言うとガイは手を広げてシルフィーナを迎え入れてくれた。

「この家には子供が居ないから、使用人の動きが気になるところね」

「そうですね、シルフィーナ様のお眠りの邪魔はされたくないですからね」

「この部屋の家具に布が被っているから、ずっと使われてないのよね。きっと静かに夜まで眠れるわ。眠れたらガイは私の定着後の昼間にここで眠ったらいいわ。だからガイが真剣にここで良いか考えるのよ」

「ふふふ、承知しました」

そんな風に話しをする間はガイには抱えられているが、シルフィーナは抱き着かず顔を見て話をする。

最近はガイに送ったペンダントを指で弄びながら、おしゃべりをする癖が付いて来た。

「定着前に、ガイと同じペンダントをアベルとルーカスにも持たせてもいい?神族一緒のデザインの色違いで。勝負のおねだりがこれだったからガイにはもう一つ何かおねだりを考えてもらってもいいかしら?」


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