表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/52

ゴルラ・ファミリー

こんにちはこんばんは、sha-k_3です。

なんと、本日も2回行動です。

これで、この前のサボりの分はしっかりカバーしました。

自由に執筆していくのでよろしくお願いします。

「テメェ誰だ?」


「え…」


まさか、人生でヤの付く職業の人とエンカウントすることがあるなんて、思ってもいなかったなぁ。

まあワタシ、元お嬢様だし、お金ならたっぷりあるからさ。

は!もしかして軽い気持ちでプレイヤー殺ってたのバレた?

それだったら、もしかしたら勧誘かもしれないね。

ほら、こういう仕事って殺しとか、拷問とか、色々やるでしょ?

だから、ワタシみたいに無慈悲でクールでかっくいーお嬢ちゃんとかを勧誘してるんでしょ?

漫画とかだと、そういう裏社会系ヒロインとかもいるよねー。


「おい、話聞いとんか?」


「はい?あぁ、すいません。この家に、何か御用でしょうか?


危ない危ない。

脳内で変な妄想繰り広げてて、この人のこと無視しちゃうとこだった。


「俺はな、今日借金の返済金の徴収に来たんだよ。だから嬢ちゃん、退いてくれないか?」


「…」


まさか、マリアさんが借金してるなんて…

家の中を見てたけど、返済金のようなものはなさそうだった。

寝込んでたし、もしかして、返すお金がない?

そうしたら、どうなる?


「もしもマリアさんが今日返済出来なかった場合、どうなりますか?」


「お?そうだなぁ。返済期日は今日までだし、ちょっとの期間じゃ返せねぇような額だからな。そしたら、確かこの家には娘がいたよな?だから多分そいつが『バキッ』うおっ!なんだ!?」


おっと、怒りのあまりに手を置いていた壁に傷が入っちゃった(てへぺろ)。

それにしても、ミアに手を出すのかぁ。

もうワタシの中で、ミアはワタシの女だからなぁ。

よし、そうだ!


「そうですか…それなら、ワタシが代わりに払います!」


「嬢ちゃんが?言うのは勝手だが、嬢ちゃんには無理だと思うぜ?」


「少々お待ちいただけますか?」


「あ、ああ。いいけど…」


「それでは失礼します」


ワタシは家の中に1度戻って行った。




「待たせてしまい、申し訳ありません」


「おお、嬢ちゃん。いやそんなに待ってない、ぞ…」


男は、ドアから出てきたワタシの姿を見た途端、固まってしまった。

今のワタシは普段着スタイル、つまりドレス姿である。


「これでもワタシ、元貴族なんですの。お金ならまだまだ余っていますわ」


「なるほどな。先ほどの嬢ちゃんの余裕はそういうことだったのか。それなら話は早い。今から組織のとこに連れていく」


「はい、お願いしますね」


「こっちだ」といって歩き始める男の後ろを着いていく。

進行方向は、お店の入り口があった人通りのある方ではなく、その反対である完全に路地裏の奥である。

まあ、裏組織のアジトだから、そんな人がよく通るようなところには作らないですよねー。

あ、そういえば、


「組織の名前はなんというのですか?」


「お前、そんなことも知らないのか?この町では有名だと思うんだが…」


「すいません。都から離れたばかりなので」


「そうなのか。俺達のファミリーの名前は、ゴルラ・ファミリーだ。頭領(ドン)の名前がゴルラでな。そのままそれがファミリー名になったんだよ」


「そうなんですね」


ゴルラ・ファミリーかぁ。

多分、頭領(ドン)の見た目はすっごくゴツいんだろうな。

だって、ゴルラって名前、絶対ゴリラからきてるでしょw。

待ってやば、おもろすぎ。

これがマジだったらほんとにおもろいわ。

そしたらワタシ、頭領(ドン)の前で吹き出す気がする。

フラグじゃないからね?

ワタシはそんなことを考えながら、男の後ろを着いて行った。




「おーい、帰ってきたぞー」


ということで、特に何かイベントが起こるわけでもなく、無事に到着した。

それにしても、見た目は案外普通の家って感じなんだな。

あ、でもそっか。

こうやって一般人にカモフラージュしてるのか。

そういえば、男のマーカー、赤くなったりしてなかったな。

もしかして犯罪行為とかしてないの?

いやでも、裏社会の人だから、何かしらはやってると思うんだけどなぁ。


「おお、やっと帰ってきたか。どうだ、徴収は上手くいったか…お前、ついに誘拐したのか「してねぇわ!」ならよかった。で、そいつは誰だ?」


「ああ、なんでも元貴族の嬢ちゃんで、今回借金を肩代わりしてやるらしいよ」


「はー、だからそんな服着てんのか。全然現役の貴族かと一瞬思ったぜ」


「それには俺も同感だ」


ええ、もちろんですよ。

そう見えるよう、幼い頃から教育されてきましたからね。

これでもワタシは、日本有数の資産家の娘なんですよ…もと。


「んじゃ、頭領(ドン)のとこに案内するでいいのか?」


「ああ、そのつもりだ」


お、ついにこの組織の頭領(ドン)のゴルラとやらとご対面か?

ワタシはそ引き続き、男の後ろを着いていく。

そして案内された場所は、真ん中に長机、その両端にソファが置かれた、談話室のような部屋だった。

ただ広めなので、大人数で入っても大丈夫そうである。


「ちょっと座って待っててくれ」


そう言われるので、ワタシは片方のソファに腰を下ろす。

おぉ、このソファけっこういいやつだぞ。

屋敷で使ってたものとあまり大差ない。


「失礼します。紅茶を持ってきたので、どうぞ」


別の男が部屋に入ってきたかと思うと、ワタシの前にティーカップを置いた。

ふーん、紅茶ね。

ワタシ、これでも紅茶にはうるさいのよ?

というわけで、まずはひとくち。


ごく


うん、まあ悪くはないわね。

さすがに屋敷のものよりは劣るけど、そこらの市販のやつよりは全然美味しい。

もしかして盗品なのかな?

階級の低い貴族とかからの。


「失礼します。頭領(ドン)が到着なさいました」


お、やっとご対面か。

部屋に入ってきた男の後ろから別の男が現れる。


ゴフッ!


「ゴホッゴホッ」


「だ、大丈夫ですか?」


「ええ、すいません。紅茶が変なところに入ってしまって…」


ワタシはなんとか言い訳を口にする。

ワタシが吹いた理由は、もちろん頭領(ドン)である。

でもこれはしょうがないよ。

だって、




どう見ても人化したゴリラなんだもん!

どうもsha-k_3です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ