表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VR学園~c.p~  作者: 朔
第1章 鬼編
9/74

エルフを助ける

「助けてくれ!」

遠くから声が聞こえる。近づいて行ってみると、エルフのパーティーがいた。どうやら、ミスリルゴーレムに苦戦しているようだ。ジマは

「下がってください」

と言い、最前列に飛び出す。速攻で二段からの飛び蹴りを首に当てる。

「属性は?」

と、エルフが聞いてくる。

「炎だ」

短く返すと、3人のエルフが

「ファイヤーエンチャント」

バフをかけてくれた。全身に炎の力が漲ってくる。ドンッと音を立ててミスリルゴーレムに近づき、前に立つ。エンチャントしてもらって申し訳ないが、ミスリルゴーレムに魔法は効きづらい。だから代わりに、炎の瞬発力を活用させて貰う。左右のローキックで膝間付かせれば、あとは急所を狙うだけ。

「おらぁ!」

首にフックを当てて無事討伐完了。


「助けて頂き、感謝します」

頭を下げるエルフ4人組

「いえいえ、お互い様ですから。ところで4人パーティーなんですか?」

「それが実は5人組のパーティーなんですよ。一人はミスリルゴーレムにあっという間にやられてしまいました。」


エルフは物理耐性が低いそれに攻撃手段も魔法がメインになりがちだ。 だからこそ、ゴーレムを10体以上呼び出して一気に倒したのだろう。そしてミスリルゴーレムが現れた。今度は魔法が効きづらいミスリルゴーレムだったので、味方が一人デスポーンしてしまったというのが、ことの顛末らしい。


「お一人デスポーンとは、残念でしたね」

「ええ、でもあなたが助けてくれなかったら、パーティー全員デスポーンするところでした。本当にありがとうございます」

「それじゃ、これで」

「お待ち下さい、私はクロキチと言います。あなたの名前は?」

「ジマです。どうぞよろしく」

「こちらこそよろしくお願いします。フレンド交換しませんか?」

「了解です」


こうしてエルフのパーティーのリーダーらしきクロキチとフレンド交換した。

「ミスリルゴーレムが出ないようにするには、ゴーレムを一体づつ倒すと良いですよ」

ジマはそうアドバイスを残して立ち去った。


第二の街で、軽食をとる。クロワッサンとサラダを食べた。

「やっぱり宣伝になるからか、どのお店も上手いんだよな。」


ログアウトすると、既に夜の10時になっていた。さっきの味が忘れられず、リアルでも菓子パンを食べてしまった。


それにしてもファイヤーエンチャントか、使えそうだなと笑うジマなのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ