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VR学園~c.p~  作者: 朔
第1章 鬼編
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闘技場デビュー

ジマとユリは闘技場デビューすることになった。二人とも試合を見て触発されたのだ。


レベル制ではないため、対戦相手はプレイ時間の近い両者が戦うことになる。

「それじゃ、私から行ってくるねー」

そうして公開マッチに希望を出す。少し時間が経つとユリの対戦相手が決まったようだ。


ユリの対戦相手は、同じく女性の悪魔だった。

「私はユリ。貴女は?」

「そんなのはあたしに勝ったら、いくらでも教えてやるよ」

「そう、じゃあ何としても勝たないとね」


ジマは有り金全てをユリに賭けた。

「頼むぜ、なんとか勝ってくれよ」

ユリが負けるとは思えないが、相手の素性も分からないVRの世界だからこそ、心配にもなる。


試合開始直後、悪魔の専用武器である大鎌を振るってくる相手。だが、慣れたものと言わんばかりに、やすやすと攻撃を避けるユリ。

「さて、反撃といこうか」

接近して、打撃を打ち込む。ユリの攻撃は、素人が受けきれる程安易ではない。苦悶の表情を浮かべる相手。

「ユリ、そのままやっちまえ」

ジマの声が届いたか分からないが、ユリは迎撃体制である。

「ダークエンチャント」

ユリはそう囁くと、全身が黒いオーラに包まれる。相手はなんとか大鎌を構え直すが、ユリの後ろ回し蹴りが頭部を的確にとらえる。それだけで相手は失神し、試合終了となった。


「持ち金全部ユリに賭けといて良かったー。これしばらく稼がなくて済む」

どうやら相手選手は連勝中だったらしく、オッズも良い。持ち金が4倍になって返ってきた。


「ユリ、ナイスだ」

「ふふん、余裕だったのだー」

「次は俺が行ってくるから応援よろしくな」


ジマも公開マッチに申し込む。すると相手が決まったようで、闘技場のリングに転送される。

「さてと、誰が相手かな?」

なんと相手はエルフのクロキチだった。

「お久しぶりです」

「こちらこそお久しぶりです」


ジマの闘技場デビュー第一戦が始まろうとしている。相手はエルフ、遠距離勝負になったら勝ち目はない。カウントダウン3、2、1、0。一直線にクロキチに向かっていく。


一方のクロキチは

「ウォーターボール」

を三連続で放ってきた。それでも避けれる。間合いに入って、前蹴りを繰り出す。スタンプと言った相手を押すタイプの前蹴りではなく、スピアと呼ばれる相手の芯に突き刺さるような蹴りだ。


「ぐふっ」

クロキチの苦しそうな声が聞こえる。しかし痛覚は0に等しいので、呼吸が上手く出来ないと言ったところだろうか。魔法の無詠唱があるかもしれないと思って警戒したが、特に何もない。それならばと、縦の肘打ちと膝蹴りで止めをさす。


「よしっ!」

公開マッチ初勝利だ。闘技場のリングから転送されると、ユリも近寄ってくる。

「初勝利おめでとー!」

「ありがとう」

「全額ジマに賭けてたから、お財布ホクホクだよ」

「なんだ、ユリもか。俺もユリに全額賭けてたよ」

「んじゃこれでリアルマネーも増えるね」


ユリの言うとおり、これでリアルマネーに変換出来る。闘技場で勝った分の報酬もある。5万円以上儲けていることに気が付いた。


後から聞いた話だが、鬼とエルフの対決だったので、オッズが鬼不利の5倍にまで膨れ上がっていたらしい。ユリ信じてくれてありがとう。心の中で感謝するのだった。

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