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【英雄の条件】

シュルガ国の兵力は南側諸国でもかなり少ない。


国民総数が三万もない国で、騎士は百人足らず、正規兵に至っては千人にも満たない。


その上、ほとんどが国境や村の警備などに充てられており王都には戦力は二百人居るかいないか。


帝国からの一団は山向こうに百人規模の部隊を引き連れてきたのだという。


たかが百人と思う無かれ、一人一人が歴戦の猛者である事を踏まえれば、百人でシュルガ国の軍隊に匹敵する戦力と思ったほうが正しいのだろう。



「帝国が召還勇者を引き取りたいと言ってきたんだ?」


翌日の訓練を始める前に四人から相談があると言われたのでス円陣を組んで小声で話をする事にした。


「しかも、北側になら送還の魔法があるんだっていってたんだ。」


「なら、送還の魔法を使うための交換条件とかは?」


「南側に捕らわれた無垢な異世界人を救うためだとかで、無償でいいんだって、しかも、戦力が必要なら帝国から軍隊を派遣して治安維持に協力するっていってた。」


ミナミの方が分かりやすいか、やっぱりこいつがリーダーだな。


「随分と太っ腹だな。それでどうするんだ?」


「「「「遊び足りない。」」」」」


その意気やよしっ!全力でカバーしてやんよ。


「なら、問題ないじゃないか。」


「だけどね?シュルガが私たちを解放・・するまでは何度でも会いに来るって帝国の使者が言ってきたんだ。」



「解放?なんか縛りとかあったのか?」


「帝国のローブ着た人が見て魂を傷つけ縛り付ける呪法だとか騒いでたけど、私らにはなんとも。」


「あまり実感はないか?」


「うん。」


実際ないんだから実感なんかないわな。

本人達がこうなんだから、呪法なんざで縛るより支援に回るのがシュルガだからな。


南側は魔法を使わないことで魔物の発生を抑えて(・・・)るんだからな。


魔物は魔法の名残が生み出す副産物らしいってのが正しいらしいからな。


古代魔法時代には魔法が溢れてて、器から溢れた魔力が魔王になったとか言われてる。


でも、生活魔法は便利でエコだし、魔物肉は流通したほうが豊かになるから全く使ってないわけじゃない。

使いすぎないようにしているだけの話なんだがな。


「それなら、エライ人に任せておけばいい。」


「…でも、迷惑かかりそうだし。」


残念、本当に迷惑をかけてるのは、シュルガがお前らを無理やり召還して迷惑をかけた事だよ。


お前らがお人好し過ぎて罪悪感に苛まれているのだろうさ。


「それが迷惑だという国なら今みたいな召還なんかしないさ。」


内容がゲームみたいになる召還だからな。

ん?ゲーム!?


「…そういやお前らよくホームシックにならないよな?

てか、どこで寝てるんだ。」

なんとなく気になり聞いてみる。


「え、ちゃんと毎日部屋に帰ってから寝てるけど…。」


「部屋か、宿舎のどこらへんだ?」


「いや、宿舎じゃなくて自分の家だよ?」


は?

少し話が進むかも

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