勇者立つ
ご飯中に、幻ゴブの話しを護衛騎士らが話してたんだ。
原因は、昨日までのむきとり鬼とくすぐり鬼の後の惨状とよく似ていたかららしいが、失礼なっ!誰がゴブリンだっ!!
お前ら姐さんに聞かれたら毛穴まで毟られるぞ。
「魔物を狩りにいきましょうっ!」
タイチが立ち上がりそう言うと、イチローもウンウン頷いている。
なんでも、ゴブリン退治は定番中の定番らしい。
でもね?いまんとこ悪人だけだからね被害にあってるのは。
魔物だけど亜人に近い姿で知性がある部類にはいるからゴブリンにも生きてく上でのルールとかあるんじゃないのか?
この世界の人がサルが祖先かはわからないけど、もしかしたらゴブリンだって地球の人間でいうならピテカンとか原人あたりになるかもしんないだろ?エルフやドワーフだって原種があるって話しだし、もしかしたら、ゴブ人(笑)になるかもしれないんから退治はやめよう。
「この辺りで野の魔物と遭遇できると思うか?」
「あまりいませんね、昔はいたらしいですけどゴブリンの話が持ち上がった頃には近隣の魔物は大概姿を消しましたし。」
「ゴブリン退治というよりゴブリンの集落の情報とかある?」
「…そういった物はないですね、ただ焚き火の後や足跡からそれらしき痕跡の話は聞きますが。」
正直俺はまだそんなのに遭遇した事がないんだが、チビ達になんかあったらと思うと……………ないな。
ウチのチビ達が魔物相手になんかされる事態が想像できない。
「ルッシェ!いきましょう、モブ(経験値)狩っとかないと後で被害が大変だよっ!」
え~。ミナミとフミエまで行きたがるなんてありえない。
魔物が出たらガタガタぶるぶる肥料分放出するくらいしか役にに立たなそうなのに
しかたない、いくつか教えてやらないと。
「ちょっとまってろ。」
俺はあるものを取りに兵士隊の詰め所へ向かうことにした。
◇◇
醜悪な顔、歪な体に異様に発達したイチモツ。
今にも動きだしそうなソレを俺は4人の前に置いた。
「こちらが、ゴブリンの剥製になります。」
「でっか『ぐろっ!?』
誰かさんが変な事を言ったが他の反応は概ね同じだ。
まぁ、アレがデカいのはオーガすら孕ませるゴブリンだからだな、人間の女性じゃひとたまりもありませんが敢えていまは語りません。
「ちなみに、この剥製は兵士の解体訓練用で血も流れるし、もちろん内臓も全てあります。」
こらこらミナミとフミエは、アレから目を離しなさい、このムッツリさんめ。
「…何のために持ってきたんですか?」
「ちなみに、今からこれを解体してもらいます。ちなみに捌きゃかたは…。」
全員沈黙。
「いやあぁぁっ!!」
フミエが金切り声を上げて逃げ出した。
はええよっ!お前まだなんもしてねぇだろっ!
「捕らえろっ!生かして逃がすなっ!」
「なんでそんな物騒ないいかたになんのっ!?」
物騒な物言いにミナミが突っ込んだ、もちろん俺がいう前に護衛騎士様動いてたからなんとなくだ。
いや騎士様よ、剣を抜いて追いかけるのは勘弁したって下さい。
軽いジョークなんですから。
フミエが席を立ちました




