常識は期待してない
「…他の物も食べたいかも。」
食事中にぽつりともらしたのはフミエ。
違う部位を出すたびに無言になる中フミエだけは、食べる事へのこだわりがみられる。
いや、他にする事がないと言った方がいいかもしるない。
野営地点に到達して早くも3日、毎日トカゲの肉が食卓にあがります。
毎日朝早くから騎士隊と冒険者は炎竜捜索に出発するんですが、三日以上前の古い痕跡しか見つけられず空振りに終わっているそうです。
ちなみにトカゲはお裾分けとかで半分くらいの体積になりました。
内臓系統は二日目に焼き肉パーティーでほとんど消えた。
心臓がとてもうまかったです。
解体途中で鳥でいうなら砂肝部分にキラキラした石が詰まっていた、これも昔からそうなのだがスラム育ちはこれを加工して矢尻にしている。
あと、トカゲの筋は小弓の弦になるしまっすぐな腕の骨やシャ骨は矢の棒部分に活用され左右のアバラ背骨の一揃えが弓本体になる。
そんな訳で武骨だけど人前にだせる小弓を一つ制作しました。
基本的に作った物を人にさわらせたりはしないが結構な出来映えだ。
骨を磨いた白い弓は珍しいのか冒険者に遭遇するたびに色々聞かれたが、素材が恥ずかしいので企業秘密で通した。
ダンッダンッダンッ
人気のないところで作ったばかりの小弓でひたすらマトを射る
「何やってんですか?」
暇なタイチとイチローがさっきから見学している。
護衛騎士を見張り役に、女子二人は温泉みたいな川に行っている。
「速射の試し撃ち。」
ダンダンダンと小弓らしくあまり間をおかずに矢を放つ。
「やっぱり命中が悪いよなぁ。」
矢をうち尽くした所で感想を口にする。
左右にぶれて中心に当たらない、やはり色々くっつけて魔改造した俺の小弓に及ばない。
「…それでも、ミナミのボウガンよりよっぽど安全だよ。」
「あいつ、的に中らないからな…。」
なんど止めろと言っても私はロビン・フッドになるんだといって聞かない彼女を誰か本当に止めてくれ。
「ルッシェ、冒険者ゴッコでもしない?」
「え~、今から?」
今からだと女子は除け者だからどうしようか。
「そ、護衛はびこる秘境の女体像を目指すとかやらないか?」
しばし、従順のあと俺はこたえた。
「お前、そんな場所なんか………行くにきまってるだろうバカ野郎っ!」
タイチとイチローの提案はいわゆるノゾキにを示唆していて俺は悪態をつきながら二人の肩を力一杯抱きしめた。
俺たちの冒険は始まったばかりだ。
最終回じゃありませんよ?生きて帰れるかわかりませんが。




