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Necrodia:果てなき終焉  作者: パリパリ煎餅
一章 ベータテスト

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プロローグ

2049年9月24日

部屋に響き渡るキーボードの打鍵音とマウスのクリック音。

カチカチ!カタカタ!

「............だあぁぁぁあ!まじなんだよ。漆黒の剣イゾルデとか言う裏ボス考えたやつまじ性格悪い!ノーモーション突進からの横薙ぎ払い攻撃とフレーム回避を求めてくるジャンプ攻撃、それにエスト潰しまでしてくるなんて鬼畜にもほどがあるだろ!」

(説明します。ノーモーションとは、予備動作がなく相手が動いたと思ったらすでに攻撃されている状態の事。予測からの回避やガードを求められる。フレーム回避とは言わばジャストタイミングでの回避行動である。そしてエスト潰しとはソウルシリーズに多く見られその他様々な死にゲーに使われるようになった用語回復しようとすると相手が猛攻を仕掛けてくるため回復がままならなくなる状態を指す)

何時間プレイしているのだろう。

このゲーム:アビス・ロード全世界6000万本の売り上げを誇る超人気大作の死にゲーを。

「はい、はい、はい!ここでロリ突き!欲張らない!様子見て、ジャンプ攻撃!フレーム....回避!きた!勝てる!慢心するな。焦るな、あと一撃。............」

漆黒の剣イゾルデがノーモーションで突進をしてくる

「っぶね!!」

予測していたかのように回避を行う

突進後漆黒の剣イゾルデは動きを止めた

「いける、ここだ!」

数秒の間が何時間もの間に感じた。

画面に映し出される【Enemy DEAD】

「................んっ~っしゃぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

おおよそ9時間の格闘の末アビス・ロードの最難関ボスでありゲーム上の裏ボス【漆黒の剣イゾルデ】は討伐された。

「えっと、なになに。討伐報酬は.....漆黒の追憶と漆黒の刃イシュテール。あ、このイシュテールってイゾルデの使ってた剣か......て。え?これだけ?」

漆黒の追憶:漆黒の剣イゾルデの人生を記した手記

漆黒の刃イシュテール:漆黒の剣イゾルデが愛用していた曲刀(特殊効果一定の確率で相手を出血状態にし鈍足効果と継続ダメージを与える。効果は重複しない)

「は?なんで効果重複しないんだよ!ふざけんな!効果時間延長とかできないじゃん!」

井達柊真(いだてしゅうま)17歳。9時間を費やし討伐した漆黒の剣イゾルデの報酬に涙を浮かべていた。


ゲーミングチェアに腰かけカロリースナックを咥えながらパソコンを眺める。

「ん?あっ。そうか、今日TGSか。へ~相変わらず盛り上がってるな。.......なんだこれ。」

画面に映るそれは一際盛り上がっていた。

現地に居なくても画面の前だとしても。熱狂する声は聞こえるかのように熱が伝わるかのように

視覚情報が脳に刺激を与える。


新作ゲーム。VRMMORPGと鬼畜な死にゲーを掛け合わせたフルダイブ型VRゲーム【Necrodia:果てなき終焉】10月5日~ベータテスト抽選開始11月12日~ベータテスト開始。


「.......ゴクリ。ぜ、絶対やる。まじか。」

語彙の欠如した柊真はただただ画面を眺めていた。

翌日

「ふぁ~。ねむ....結局Necrodiaが気になって寝れなかったぜ。」

朝8時32分、登校途中。

「よぉ!柊真!また徹夜かよ」

背中をバン!と叩いてきた男は

「あぁ、なんだ哲郎かよ。そうなんだ新作の情報調べてたら、4時半すぎてて焦ったよ。」

「柊真お前クマやばいぞ。てか完全クリアしたんだろ?アビス・ロード」

「そうなんだよ!あの漆黒の剣イゾルデがまっじでえぐくてさ。くそ時間かかったわ」

「よくやるよ。ほんとに。俺はアビス・ロード途中であきらめたからな。尊敬するわまじ~」

「おい適当だなお前......」

「だってすごさわからんしな」

二人は校門を抜け教室へと足を向けた。

柊真は席に座りスマホを眺めていた。

「Necrodiaの最新情報でるの早いな....」そんな事をぼやきながら顔を突っ伏していた


そして時が経ち2049年10月4日23時58分

「あと、2分。」

Necrodia:果てなき終焉の公式Webサイトベータテスト抽選ページ

を開いて待機をしている柊真

応募のボタンが赤く光った瞬間。

これまでには無いほどの反応速度でクリックをする。

「きたっ!!!」

画面には

【応募完了。当選発表までお待ちください。】

と表示さた。

事前にサイトを開いていたのが功を奏したのか、案の定公式サイトは徐々に重くなり読み込みがされなくなって行った。

運営も想定していたのかサーバーが落ちることは無かったが案の上アクセスの集中による負荷が伺えた。

柊真はベッドに寝転がりスマホを眺めながら、次第に眠りへと落ちていく。

「........ヘッドギア、買わないと。。。高いだろうけど。」

そんなことを呟きながらも気づけば。寝息を立てていた。

翌日

柊真はネットにてヘッドギアを注文する

価格:48万7800円 到着予定日10月29日

両親に頼み込み何とか手に入れたヘッドギア。

「これで。あとはベータテストの権利が手に入れば完璧だ!」

結果発表が待ちきれないのかその場でくるくると歩き回る。


11月3日

「.........当選........やったぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」

画面の前で叫ぶ柊真。

「柊真!!うるさい!」

下からの響く母親の声。

「ごめんって!でも、その位うれしいんだよ!」

画面に表示されるDL画面を20分ほど眺め続けDLを開始する。

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