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最終話 

お立ち寄りいただきありがとうございます。

きょうの2話目です。


 それから7年。

7年の間にホートン領、クロフォード領をはじめ、アーロンの領地、その他の領地がレベッカの精霊たちの仕事によって毎年豊饒、豊かになった。領民たちは税がないことを喜び、子どもたちは全員学校に通うようになり、識字率は100%となった。病院ができ、レベッカの農場で作ったハーブに精霊たちが協力して良い薬ができ、人々は健康になった。仲間に入る領地が増えていき、国全体が富み、国力が上がったため、外敵から攻め込まれることがなくなった。


 レベッカは農業、林業、薬草園などに忙しくしているが、子育ても忙しい。

現在5歳の双子の兄弟に3歳の妹がいて、さらにあと数日で次の子が生まれようとしている。

そんなレベッカをティモシーは愛し、とても大切にしている。もちろんレベッカもティモシーを愛し、少々働きすぎ気味のティモシーを癒やしている。


 ある日、一番年長のレスリーがティモシーの執務室に駆け込んできた。

「ちちうえー、おかあさまがたいへんです!」

「どうしたっ、レスリー!」

「あかちゃんがうまれるんだそうです!」

「そうか、レスリー、知らせてくれてありがとう。」

「さあ、ちちうえ、早く!」


 ティモシーはレスリーと共にレベッカの部屋に駆けつけた。

子どもたちは外で待っている。

ティモシーはレベッカの手を握り、

「ベッキー、大丈夫か?痛むか?」

「はい、大丈夫です。」

レベッカは痛みが絶え間なく押し寄せるようになってきて、必死で戦っている。

「もう少しだ、頑張れ!」

「ベッキー、愛してる、頑張れ、俺も一緒だ。」

レベッカは痛みと格闘しながらティモシーに頷いている。

やがて元気な産声とともに光り輝く男の子が生まれた。

「ありがとう、ベッキー、愛してる。」

レベッカは重いお産のあとで声は出せず、でも、美しい笑顔で答えた。


 ティモシーが部屋の外に出て、子供たちや祖父母に無事出産したこと、男の子であったことを告げた。

「やったー!弟だ!」

「おとうさま、あかちゃん可愛かった?」

「うん、とても可愛いよ。お母様はすごく頑張って疲れているから今は短い時間しか合わせてやれないが、じきに長く会えるようになるからな。」

そう言って、子供たちを連れて部屋に入った。

少したって部屋から出てきた子供たちは、とても感激して紅潮した顔をしていた。

ティモシーが

「父上、母上、お待たせして申し訳ありません。会ってやってください。」

クロフォード卿、ホートン卿、オードリーが部屋に入った。

レベッカはまだ口が聞けずにいるが、とても幸せそうに微笑んでいる。

オードリーは感激のあまり泣いてしまって、ホートン卿に肩を抱かれている。

クロフォード卿も感激し、

「キャロル、よく頑張ってくれたな。ありがとう。」

と涙ぐんで礼を言った。

それから今度はバーナードとアーロンの番になった。

「キャロル、がんばったな。可愛い子だなあ。」

「ほんと、輝いてるね。かわいいなあ。」

ひととおり家族が対面してから、ティモシーはレベッカのそばで頭を撫でながら

「ベッキー、すごく頑張ったな。疲れただろう。ゆっくり休んでくれ。俺はしばらくここでベッキーを見ていたい。愛してるよ。」

と言い、頭を撫でたり頬を撫でたりしていた。

そのうちレベッカの寝息が聞こえるようになり、ティモシーは起こさないようにそおっと部屋から出た。


 さらに数年が経ち、今ではティモシーとレベッカは5人の子供の親となっていた。

5人の子供たちはそれぞれ違った精霊王が祝福を授けていて、それぞれ導きに従って学んでいる。

クロフォード家の嫡男はレスリーで、父のティモシーと同じ仁智の精霊王から祝福を受けている。

ホートン家、バーナードの養子となったコナーは正義の精霊王から祝福を受けた。

クレアは母であるレベッカと同様に、癒しの精霊王から祝福を受けた。

エリックはアーロンの実家であるクレメンス家の養子となり、繁栄の精霊王の祝福を受けた。

ゲーリーは調和の精霊王の祝福を受けた。

5人の子供たちは協力し合って国の重鎮となっていくであろう。


 レベッカとティモシーはとても仲の良い夫婦である。

いくつになっても熱々なので、子供たちが笑う。

きょうも仲良し夫婦は散歩をしている。

領民たちが親しげに声をかけて、2人は立ち止まってしばし領民たちとおしゃべりをする。

そよ風が花びらを散らし、それがレベッカの髪について、まるで髪飾りのようになっている。

「ベッキー、きれいだよ。俺の奥さんは身も心も本当にきれいだな。愛してるよ。」

「ティモシー様、私のだんなさまも身も心もとても素敵です。大好きです。」

2人はこれからもずっと仲良く寄り添って生きていきたいと、思いを強くしたのであった。



最後までお読みいただきありがとうございました。

ご感想、評価、いいね、などいただけますと幸いです。

未熟者ですが、これからも頑張ってハッピーエンドの物語を書いていきたいと思っております。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。



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