『雨のち告白日和』&『出会いに感謝』
☆ お題: 「君は気付いてくれるかな」で始まり、「雨は止んでいた」で終わる物語
君は気付いてくれるかな……。
開け放った扉の先に広がる、雨に濡れた屋上を見ながら、私はそんなことを考える。
現在は放課後。
昼休みに下駄箱へ入れた手紙には、この場所、この時間に来てくれるよう指定していた。
胸の鼓動が止まらない。
緊張のせいで吐きそう。
死にたい。
上履き特有の足音が私の過敏な聴覚を刺激する。
心臓が飛び跳ねるかと思った。
胸元をギュッと握り、自らを鼓舞する。
今後の未来を暗示しているかのような天気に、私はもう一度扉の先を睨んだ。
――いつしか、雨は止んでいた
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☆ お題: 「私は晴れの日が嫌いだった」で始まり、「全てを込めて「ありがとう」」で終わる物語
私は晴れの日が嫌いだった。
燦々と輝く太陽と、どこまでも青く澄んでいる空が嫌いだった。
私は雨の日が好きだった。
雨音が様々な音をかき消して、独りでいることを肯定してくれているようで好きだった。
そんな私も、今では遍く世界が好きになった。
彼との出会いが、私を変えたのだと思う。
彼に感謝を。
全てを込めて「ありがとう」。
読んでいただきありがとうございます。
連載小説「存在しないフェアリーテイル」の方も投稿しておりますので、お手すきの際にどうぞ。




