ギルガメシュ叙事詩(異説)
Wiki sourceからのみ解釈します。
単に私がこのネタを小説にぶっこむから読んだんですが、どうにもwikiは解釈が中途半端だなあ、もしくはあえてミスリーディングしている?、それとも深読みは個々人に任せている?、と思ったのでここに書いておく事にしました。
Wikiソースなので内容は薄いです。そして後半はあまり興味がないので中途半端です。
粗筋
ウルク都城の王ギルガメシュは、強き英雄であると同時に暴君でもあった。その横暴ぶりを嘆いた市民達の訴えを聞いた天神アヌは、女神アルルにギルガメシュの競争相手を造るよう命ずる。アルルは粘土からエンキドゥを造り、ウルクから少し離れた野に置いた。
エンキドゥは初め人の姿を持たず、野獣のように暮らしていた。エンキドゥに狩りを妨害されたと言う狩人親子の助けを聞いたギルガメシュは、エンキドゥのもとに娼婦シャムハトを遣わす。
エンキドゥはシャムハトの魅惑に惹かれ、6夜と7日を共に過ごした。
その過程で野にいた獣たちから孤立し力も弱くなるが、着衣や飲食などの作法を覚え、姿も人間らしくなっていった。
シャムハトからギルガメシュの事を聞き、仲間が欲しいと思い喜び勇んでウルクに向かうエンキドゥと、近々やって来るエンキドゥという男と友人関係になる事を夢で見ていたギルガメシュ。
2人は顔を知る前から互いを意識していたが、ギルガメシュが国の花嫁を奪い去るという噂を耳に挟んだ瞬間エンキドゥは憤激し、出会って早々、大格闘を繰り広げる。
結局のところ決着がつかず、2人は互いの力を認め合い深く抱擁を交わして親友となった。
彼等は常に行動を共にし、様々な冒険を繰り広げる。昔日の暴君とは異なるギルガメシュと、野人としての姿を忘れ去ったエンキドゥはウルクの民から讃えられる立派な英雄となっていた。
だが、冒険の果てに彼等を待っていたのは決してかんばしいものではなかった。
なんですが、解釈がなんだかなぁ、です。
一つ一つ読み直していきます。
その前に、話の前提が間違っています。ギルガメシュ=エンキドゥです。文章記述の関係上、2人いるように書かれていますが、意図的に解釈を間違えたためにこの訳になったのでしょう。
『ウルク都城の王ギルガメシュは、強き英雄であると同時に暴君でもあった。その横暴ぶりを嘆いた市民達の訴えを聞いた天神アヌは、女神アルルにギルガメシュの競争相手を造るよう命ずる。アルルは粘土からエンキドゥを造り、ウルクから少し離れた野に置いた。』
「ギルガメシュという名の王がいた。彼はウルクという都の王であった。強き英雄とも言われているが暴君であった。そのギルガメシュという王はどのように生まれたか。それはエンキドゥという名の人物へと辿り着く。彼はどこからともなく現れた野人であり、いつしかウルクより少し離れた野に住んでいた。」
と読み換える事が出来ます。文章表現上、ギルガメシュという存在とエンキドゥという存在があり、エンキドゥはギルガメシュに近しくなっていく、という表現でしか書けなかったものと思われる内容です。エンキドゥという存在がやがてギルガメシュと呼ばれる存在へと変わっていく、というものです。タブレットの書かれ方は、ギルガメシュがギルガメシュになるためにエンキドゥに与えたもので、運命であり正しいものだ、としたい表現になっています。
現代風に書くと、現在'神'である自分が、過去の自分が現在の自分になるための干渉をしている、というような漫画的展開で書けますが、上に書いたように、ギルガメシュがギルガメシュになるためにエンキドゥはこうやってギルガメシュになったんだよ、ってだけの話です。
『エンキドゥは初め人の姿を持たず、野獣のように暮らしていた。エンキドゥに狩りを妨害されたと言う狩人親子の助けを聞いたギルガメシュは、エンキドゥのもとに娼婦シャムハトを遣わす。』
「エンキドゥは文明社会と言えるような社会に居らず、そういった生活をしていなかったが、ウルク周辺の狩人を脅した際に得た女を娼婦として扱った。」
『エンキドゥはシャムハトの魅惑に惹かれ、6夜と7日を共に過ごした。』
「エンキドゥは7世代をそういった奪った女達と過ごした」
6夜と7日ですが、夜=死、昼=生、日=生死=世代です。もしくは'充分に長い年月をかけて'と訳します。
『その過程で野にいた獣たちから孤立し力も弱くなるが、着衣や飲食などの作法を覚え、姿も人間らしくなっていった。』
「野人としての振るまいも少なくなり、文明社会の振るまいを覚えて、野人としての蛮行は少なくなっていった」
『シャムハトからギルガメシュの事を聞き、仲間が欲しいと思い喜び勇んでウルクに向かうエンキドゥと、近々やって来るエンキドゥという男と友人関係になる事を夢で見ていたギルガメシュ。』
「シャムハトからウルクという都市とその王という存在について聞き、王になりたいと思ったエンキドゥはウルクに向かう。」
『2人は顔を知る前から互いを意識していたが、ギルガメシュが国の花嫁を奪い去るという噂を耳に挟んだ瞬間エンキドゥは憤激し、出会って早々、大格闘を繰り広げる。』
「王になれば好きな女を選んで抱ける、と思ったエンキドゥは早々にウルクを混乱に陥れる」
『結局のところ決着がつかず、2人は互いの力を認め合い深く抱擁を交わして親友となった。』
「ウルクで地盤を固め、いよいよギルガメシュと言われる存在への一歩を踏み出した」
というような感じになります。
ウィキからなので内容が薄くてすいません。