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言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
18/40

美徳、慣習、選択、欲望

風が哭く

強い嵐の前触れのように

波は揺れ空は唸り

雲は遠くへ遠くへと走り

月は誰にも気付かれずに

光を弱め空へ溶けていく



昼の太陽も雲に隠され

暮れる陽も僅かな光を与えず

走る雲に月は静かに眠り

人は空を見上げることを忘れた



静寂の沈黙に満たされた世界に

僕らは生まれ堕ちた

戦うことを悪と諭され


従順たることを美徳と求められ

嵐は受け入れる存在と

諦めを植えつけられた



一度生まれた疑問は消えない

心に刻みつけられたものを

確かめ為に僕らは旅に出る

受け入れるのではなく

自身の手足で答を見つける為に

嵐と対峙する



その先に在るものが

これからの僕自身に変わる

傷を背負う覚悟はまだない

傷みを得て考えようと思う

全ての選択を僕が持っていると

そう信じて進もう



道は僕が歩いて出来るのだから



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