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両刃の刃の始まり
背中に白い羽が在ったのはいつのことか?
忘れてしまった
忘れた理由だけ覚えている
忘れなければならなかった
それが必要とされたから
翼を喪ったのは
翼を折ったのは自らの意思
壊されることを拒み
追い詰められた中での選択
破壊で守れたもの
抜け殻となっても確かに
傷つけられずにすんだもの
取り戻す術はなくても構わない
風が通りすぎる時
微かな幻の重みを感じるから
僕が守れた僅かな証を
翼を折ったのは僕自身
折られることが許せなかったから
ただそれだけの意地だけが
唯一僕が今も誇れる
自信を持って在れる
誰にも触れさせない傷であり
誰にも本当の傷を与えさせられないことを
僕だけが知っている
僕を守り傷つけるのは
自身が持つ刃のみ
癒えない傷ばかりを増やしながら
僕はその傷みに生かされている
翼の欠片は両刃の刃のなり
静寂と嵐を繰り返し
僕を生かし殺し続ける




