表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
381/419

362:強敵『EXメガブレイドワイバーン』Ⅲ

戦闘中。リーク放置されてる現状。これが意味することとは一体・・・



この『EXメガブレイドワイバーン』への効果的な攻撃は溶岩炎放射寸前に顎への攻撃らしい。反応を見るからに一番効果がある。衝撃での内部攻撃も効果はあるようだが、このカウンター戦法が、一番怯みがでかい。



細かい攻撃で地道に体力を削り、溶岩炎に合わせてカウンターを叩き込む。地味だが確実だ。



しかし流石というべきか、通常種よりも強大な個体。知能も高いらしく、こちらの狙いに気づいたのか、溶岩炎攻撃は全くというほどしてこない。



普通の火球攻撃はしてくるんだが、タメが無いためカウンターは狙えず回避する以外ない。『ズイカク』でも『コンゴウ』でも斬れないっていうのは本当にめんどくさい。



《《ならさっさとアタシの力を使って弱点視ればいいじゃない!!》》



いやいやそれはズルでしょ? 確かに『虚真』使えば弱点なんてすぐわかるだろうけど、それに慣れすぎると使えなくなった時に大変な目に合うのは他でもない俺だ。



考えてみなさいよ。能力使用不可能空間みたいなところで戦闘になったら弱点探す感覚思い出せなくなってて倒せませんでしたってなるの嫌でしょ?



《《う・・・うん。そうよね・・・頼りすぎて弱くなっちゃ本末転倒だものね・・・》》



その代わりと言ってはなんだけど『天籟』は常時使わせてもらってる。じゃないとギルファーの背中に乗って動き回るのは難しいからな。流石に他人が移動する中では、完全に自分が考える通りには動けないからな。



自分と他人じゃ動きは全然違うから、そこの調整は俺個人じゃ無理。前作で早々に諦めるほどにな。その分他に回したほうが強くなれるし。もし『ズイカク』がなかったらって考えるとこの戦闘スタイルは選べなかったし、習得できなかった。



《《そ・・・そうよね!! そういうことなら仕方ないわよね!!》》



《《ズイちゃんチョロチョロですね〜 大概ですねズイちゃん》》



《《戯が何か言ってるけど今のアタシは気分がいいから聞き流してあげるわ!》》



《《LAa〜?》》



《《ソットシテオケ。機嫌ヲ悪クサレテ主ガ負ケルヨリハマシダ》》



空気読んでくれてありがとうイドル。実際へそ曲げられて、いま能力強制解除されると流石に俺もキツいからな。凄まじい勢いでスタミナ持って行かれた上にここで強制解除からの死亡はマジ勘弁。



『GYAAA!!!!』



『WOOO!!!!』



二匹の咆哮がぶつかり合い相殺される。ディア印の耳栓あるからって五月蝿いものはうるさいんだぞコノヤロー。



「シィッ!!」



斬撃を叫ぶ口内へ向けて飛ばしてみるが野生の勘からなのか首を動かしワイバーンは身体で斬撃を受ける。当然ダメージはなさそうだ。



直接なら多少はダメージあるのに遠距離攻撃になると完全無力だ。だが近距離戦闘にもつれ込もうとすれば前動作なしの火球で牽制の後に、チョイタメからの溶岩炎で範囲攻撃を仕掛けてくる。



あの溶岩炎、タメが長いほど広範囲に広がるが、短くても放つ事が出来るのは結構エグい。しかもタメが短い分放射時間も短いし、タメの時点でカウンターを叩き込むからこそダメージが大きいので、放射時にカウンター叩き込んでも少し弱い。



それでもそうやって攻める事を強いられているのだ。なんかわかりやすい弱点を早く見つけたいんだが中々見つからん。そう考えてる時にさっきのズイカクの言葉が来たわけだ。



けどダメージソースが早々にわかっただけいいだろう。時間かければ倒せない相手じゃないとわかっただけで十分すぎる。



『GYAAAA!!!!』



『GOOOO!!!』



四枚の翼を広げ再び空を飛ぶワイバーン。ギルファーも足場替わりの分身を作り出し、空中へと駆け出した。



連続して放たれる火球を避けながら確実にワイバーンとの距離を詰めていく。しかしワイバーンもそうはさせないとばかりにこちらを狙いつつ、分身を焼き払っていく。



ギルファーの分身を一撃で葬り去る火球も普通に考えたら相当やばい一撃だ。絶対に当たるわけには行かない。



ん? ワイバーンの翼ってあんなに赤かった・・・いや違う!!? あの野郎!!?



「ギルファー!! 全力で離れろ!! あいつまだ何か隠してやがった!!」



『Wooooo!!!』



直後、ギルファーも同じ思考に至ったらしく、近場に分身をうみだして全速力でワイバーンから距離をとった。次の瞬間、とんでもない事が起きた。



ワイバーンが四対の翼を大きく開く、翼はこの時を待っていたかのように炎を纏うと、巨大な火球を無数に生み出し俺たちに向けて発射した。



”りゅうせいぐん”とでも言うかのように降り注ぐ火球。ギルファーが全力で回避し、俺も可能な限りで火球を切り裂くが、わずかな火の粉までは気にしていられない。しかしその火の粉だけでも凄まじい熱を持っており、触れずとも近づくだけで皮膚から水分が蒸発するかのような感覚を味わうことになった。



まるで天災のような時間が終わりを告げたとき、俺とギルファーはかなりの体力を持って行かれた。動く上に周囲の熱により更に体力を奪われた。前も言ったが多段攻撃もそうだが環境系のダメージも俺の弱点だ。周囲一帯を焼き払う今回のような攻撃を持つ相手も俺としては嫌いなタイプだ。



「ハァハァハァ・・・ちとキツいぜ」



『戯けが・・・ゼェーゼェーゼェー・・・』



怒りよりも疲労が来たのかギルファーがようやく言葉を話した。しかし流石のギルファーも高熱にやられたのか息が荒い。



『ゼェー・・・暑いのは平気だが・・・クソトカゲ風情の熱でここまで我が消耗するなど・・・!』



それは・・・やべぇな。ギルファーにここまで言わせる熱量を持った攻撃か。連発されるとキツイが、流石にそれ・・・・・・は・・・・・・は? うそだろ?



『GYAaaaaa・・・・!!』



それは巨大な火球だった。翼から上がる炎がワイバーンの巨体を負うほどの大きさの火球を作り出していた。一種の太陽といっても過言じゃない。避ける避け無いの話じゃない。逃げても死ぬ。そう感じるほどに凄まじいものだった。



「ギルファー」



『言うな。地面に落ちればどうなるかくらい我にも想像がつく』



間違いなくその余波はこの山一帯を火の海に変えるだろう。それだけならいい。溶けた山が溶岩流となり周辺の村や町を滅ぼすことも容易にありえる。



それもそうだが、即死技(仮)は聞いてねぇぞ。



「ギルファー、地獄まで付き合えや」



『チッ、終わったらあのトカゲの肉は全て我に寄越せ。それが条件だ』



「いいとも」



万が一の場合に発動する従者専用蘇生アイテムは持たせてある。当然死ぬつもりはないが。



「ディアとバンデも悪い。付き合ってくれ」



『ヨーヨ!!』



「キュルァ!!」



極星をあの火球にぶち込めば相殺くらいはできるはずだ。



「さぁ、命を賭けた一世一代大勝負と逝こうk「それは今度にしようアール」・・・リーク?」



「雑魚だと見下して放置した自らの愚かさを呪いなさい羽蜥蜴。『ブラッドホールワームスフィア』『ブラッドホールメガプレッシャー』!!!」



『GYAAAAAAAAA!!??!?!?!??!』



目の前で起きたことを整理しよう。まず巨大な火球は、それを遥かに上回る漆黒の球体に飲み込まれた。



次に空を飛んでいたワイバーンが地面に墜ちてきた。それだけじゃない。地面にめり込むように、骨が歪み軋む音と共に身体を歪に曲げていた。



「アール、翼の付け根の裏に小さい結晶があったからそれが弱点だっと思う。まぁ今砕いたけど」



『GYAAAAA!??!?!!??!』



そう言って指を鳴らすリーク、次の瞬間叫び声をより一層激しくし、炎に包まれるワイバーンがそこにいた。先程まで自分の炎で一切傷ついていなかった翼が、身体が、嘘のように焼け落ちていく。とりあえずだ。色々言いたいことがあるが、まずはだ。



「リーク魔法封じられてるんじゃなかったのか?」



「うん。封じられてたよ。だからこの周囲一帯私の支配下においたの」



「・・・は?」



・・・は?



「正確にはこの広間を含めた範囲100m。私たちに一切気を向けなかったからいくらでも仕込めたよ」



「・・・えっと・・・つまり?」



「魔術女帝ジョブの力使って魔力拡散そのものを支配下に置いて私のテリトリーにしたの。仕込みは結構大変だけど、タゲ私に向いてなかったしやりたい放題だったよ」



いい笑顔でVサインを決めるリーク。その後ろでは顔をヒクつかせて笑っているルークがいた。マジで何があった? いやごめん聞きたくない。



「それからアール。多分だけどコイツ初見ソロ撃破は絶対させてくれない仕様だと思う。私が結晶見つけたのだって完全にアールの方を向いて翼を大きく広げた時だけだったし。しかもめちゃくちゃ巧妙に隠されてたから正面からじゃ間違いなく無理だったと思うよ?」



「・・・まじ?」



「マジ。にしてもコイツ魔法耐性皆無みたいだね。全く抜け出せないみたい。通常種はそこそこ耐性あるのに」



もはや自らの炎で焼け死ぬだけだと言わんばかりに、死にたくないともがくワイバーン。しかし現実は非情なことに、リークがその手を緩めることはなかった。ぎゅっと握りつぶすように手を閉じると、ワイバーンの身体は更に歪に曲がる。



「あ、そろそろ死ぬねコイツ。アール、ラストアタックどうぞ」



「・・・イイエ、リークサンドウゾ」



「いいよ、私美味しい所しかもらってないもん。アールが時間稼いでくれたおかげで勝てたんだしアールが決めて」



『ワレモソレデイトオモウゾアール』



「・・・ハイ。ワカリマシタ」



なんだろう。有無を言わさぬ感じがする。俺もギルファーも逆らってはいけないと本能が叫んでる。





――――◇――――

・『EXメガブレイドワイバーン』を撃破しました。

・生存者:時代人『アール』『リーク』『ルーク』

・生存者:従者『破滅の球体-ディア-』『鋼牙狼ギルファー』『卯月』『弥生』『刻録龍―バンデ―』

――――◇――――

・『EXメガブレイドワイバーン』を撃破しました。

・レベルアップ!:『Lv81』になりました。

・EX個体初回登場討伐報酬:『極炎竜結晶』を入手しました。

・報酬:『極炎竜の鱗』『極炎竜の炎石』『極炎竜の翼膜』『極炎竜の炎肉』を入手しました。

・称号:『『天災:極炎』を超える者』を獲得しました。

・賞金:500000Dを獲得しました。

――――◇――――








オマケ

――――◇――――

ジョブ『魔術女帝』

・読んで字のごとく、存在する『魔』を司り、極地へとたどり着いた者に与えられる力。この力は、世界に存在する『魔』を支配する。それは過去の英傑たちがただ一人の男の命を取り戻す過程で目覚めた力だという伝承も残っている。

――――◇――――

◇専用ジョブスキル◇

・魔帝の権能

この世界に存在するありとあらゆる『魔』に関係するスキルを使用できる『魔術女帝』にのみ許された権能。ジョブを設定していなくとも自分が認識している専用ジョブスキルならば使用可能。


・専用魔術『ブラッドホール』

術者のイメージを言霊から読み取り、具現化する魔術であり呪術。この術に『固有術名』『固有詠唱』は存在しないが、発動までの経過時間が長ければ長いほどより強力な威力を発揮する。

消費MP:50~∞


・広範囲殲滅術『アルマサルヴァトーレ』

術者が認識している空間に存在し、術者が『敵』あるいは『的』と判断した存在を消滅させる禁忌の力。発動までにかなりの時間を要するが、一度発動させてしまえば最後、あとに残るのは、術者が存在を許可した『モノ』だけだ。

消費MP:術者のMP最大値×5


・空間支配『アクトクラシア』

一定空間に自分の『魔力』を込めた術式を展開することで、その空間を支配する能力。発動の条件は展開した術式に一定以上の力(MP)を込めて複数展開すること。

消費MP:600


・無限魔回炉

永遠に溢れ出る魔力の根源。この力に目覚めたからこそ、『魔術女帝』は誕生したのだ。

能力1:自身のMP最大値が1000に固定。

能力2:月夜が訪れる事にMP1000を消費し『ジョブスキル:魔力炉』を得る。既に所持している場合、『魔力炉』が強化される。自分のMPが1000以下の場合、1000になるようにMPの差分、HPを消費する。この能力は自分の意志では使用できない。


・『魔力炉』

自身のMPとは別に所持しているMPの器。器に保管されているMPを全て消費するとこのスキルは消滅する。器に満たされるMPの上限は存在しない。故に『魔術女帝』なのだ。


リークさん放置してたために敗北したメガブレさん哀れ・・・

時間さえあれば環境支配すらやってのける最上級ジョブの力やばい。オマケでリークのジョブ『魔術女帝』について解説してます。


感想くれるとモチベーションがアゲアゲですのでおねしゃーす!


これって死語?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 食べられる側の生物はアルマジロやヤマアラシのように体を固く進化する個体もいる [一言] このワイバーンは被食者だった・・・?
[一言] 魔術女帝壊れだけど現実では使えないからセーフ(洗脳済み) いやまあ、実際問題剣聖流派は現実でもできるってのがやばさ天元突破ですしね。 次元斬りとか現実でやったら物理学者発狂&歓喜するんじゃ…
[一言] うん、リークさんを放置したトカゲが悪い。はい、それだけです。 決してリークさんが怖いとか思ってませんよ? ホントデスヨ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ