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357:平和に映らない影、時々ピクニック。

タイトルどうしようか迷ってよくわからなくなりましたが、内容的には間違いではないので( ノ゜Д゜) よし!

イッセーと知り合い、NPCもとい、転移者と時代人との交流はいい感じに纏まりそうだった。



ジルヴァが窓口となり帝国と話を進め、裏ではイッセーが時代人プレイヤーと今後についての会議を行う。残念ながら俺はイッセー以外の転移者からは嫌われているので完全に蚊帳の外だ。まぁその分ルシオン始めとする奴らが楽しそうにしてるしいいや。



因みに現在は帝国にまだ残っているジルヴァだが、ある程度話がまとまったら一度王国に戻り、残りの転移者を可能な限り帝国へと流すと話していた。



簡単に言ってくれたが難しいことのはずだ。何か手伝えるか聞いたのだが、何か考えがあるようだった。詳しくは教えてくれなかったが、どうやら王国も一枚岩ではないということだけはわかった。



暗殺系のギルドに重鎮が依頼を出すくらいだからな。お抱えの暗殺部隊とかあるなら使えばいいのにと思うのはおかしくないはずだ。



所で最近奇妙な噂がある。なんでも戦争を推進する何者かがこの帝都へと侵入しておるとの噂が流れた。この時期に物騒な噂が流れたものである。おかげで騎士はより厳重な警備を敷き、街のパトロールも強化された。



なので騎士団への手ほどきの機会が無くなった訳だ。いざって時に動けないでは適わないからな。そうなると俺の役目は完全に無くなるわけだ。



なので街に繰り出してちょっと散歩とかしてても別におかしくはない。はい? 言い回しがしつこいって? はいはいそうですね。じゃぁ断言しますよ。




「・・・くっ!! 貴様何者d「死んどけ」」



今回の俺は、完全に裏方、もっと言えば汚れ仕事だ。帝国の諜報部隊が掴んだ王国の暗殺者ギルドの動き。それを踏まえてやってくる暗殺者を人が気づかぬ内に始末していく。



「おつかれ。今日はまた多いね」



全身返り血に塗れ、両手から血が滴り落ちるレイレイが笑顔でやってきた。今いる場所は帝都の裏路地。それも人通りがほとんど無い場所。既に数組の暗殺者共が帝都へと入っているとの情報を元に、レイレイと始末をしていたところだ。



ここはいい感じに捕まえて牢獄にブチ込むのが一番良いんだが、こいつら中々めんどくさいアイテム持ってたり、自爆スキルで周囲巻き込んだりするらしいので敵性NPCとして始末している。



完全に見た目悪なのだが実はこれアルベルトからの正式な依頼。帝国の国賓に害なす者を斬れというごく簡単な依頼のため、悪判定がない。一応万が一があると嫌だったのでプレシアたちEXジョブ継承者の先輩方には確認した。拡大解釈ではあるが、帝国を守るための殺生なので、即座に悪にはならないが毎日教会かどこかで懺悔の祈りと、死者への祈りを捧げることを推奨された。



ぶっちゃけNPC狩りなので俺もそういうことをしている連中に任せたほうがいいとは思うんだが、下手な奴に任せると自分を正当化して殺戮の限りをされそうな気がしたから自分で殺ってる。



レイレイは元々そっち系のジョブ持ちで、しかもそういう道をゲームでもやってるのでやる事に一種のボーナスがあるらしい。教えていいのかよ。まぁ綺麗なだけじゃ国なんて成り立たないし。



「今日の侵入者はこのくらいだね。報告にあった暗殺ギルドの刺客は取り敢えず全員始末できたと思うよ?」



「んじゃ、取り敢えず今日で一安心って所か」



浴びた返り血はアイテムで消して、一応に血生臭い匂いも消しておく。本当にリーク作の状態上書き系のアイテム便利だ。それと死体はディアに片付けてもらっている。残すと面倒だし。



「けどさ、アールがこういう事するの意外だよアタシ。こんな汚れ仕事自分からは絶対しないと思ってたのに」



「剣聖ってのはただ強いだけじゃねぇからな。殺る時は誰であろうと殺る。レリックの時は感情移入しすぎて情が出たけど、初見出会うNPC、もしくはそいつが敵なら気にしねぇよ」



「情が出た相手を斬ったら凹むけどね」



「そりゃそうだ。感情豊かなんでな俺」



状況の後始末を終えてレイレイと共に表通りに戻る。表通りは帝都の普段の日常が当たり前のように広がっている。



「平和は誰かの犠牲の上に成り立ってるってどっかの誰かがよく言うだろ?」



「確かによく聞くかも。アールがその当事者になるとは思わなかったけどね?」



「準備が整うまでの代理だからな。整ったら後は担当に任せるさ」



こっちを本業にするつもりはないからな。あくまでも俺の本業はエーテリアでの町工場的なポジションとEXジョブを全部継承すること。



そう言えば、『星術師』の継承条件の『星の魔術回路』があと少しでレベルマ近そうなんだよな。何げにリークにEXジョブ習得数越えられそうな気がするし、こっちにも少し取り組むとしようか。





――――◇――――





『んで? 何を仕留めに行くんだ?』



「ワイバーンだ。お前とバンデの飯調達も兼ねてな」



「うっひゃー!! ギルファーはやーい!!」



「早いのはいいけど私達を振り落とさないでよ?」



『ふん、振り落とされたくなければ死に物狂いで捕まっていろ』



噂の暗殺者連中の始末が一段落し、少し休もうとしたところでまた奇妙な噂に遭遇した。なんでも帝都から北にある山に野生のワイバーンが複数体目撃されたらしい。しかも種族がバラバラにも関わらず、奇妙な統率があるとかなんとか。



人を相手するよりも楽なので、街のことはレイレイに任せ、俺はルークとリーク、ギルファーに、ギンとコヨミを覗いた従者総出で向かうことにした。マリアーデも誘ったんだが、そろそろギルドに戻ると言っていたのでここで一旦分かれることになった。



因みにギンとコヨミだがマリアーデと一緒にエーテリアに戻ってもらった。店のこともあるし、ちょっとしたお使いを頼んだ。



『何かあれば余を呼ぶが良い』と言われ、呼べばすぐに来ると言って転移タグをマリアーデからもらった。使い捨てだが、マリアーデを即座に呼び出すことが出来るため、人によっては喉から手が出るほどの一品だ。正直ありがたい。



「とかいいつつこの犬、師匠の前方に何か展開してるじゃじゃじゃじゃ」



『余計な口を開くな』



器用に電気マッサージよろしく電流を流し、ルークをビリビリさせている。今更だがギルファーは現在第一形態の巨大な姿だ。俺ら三人+αを載せて走るには最終形態の大型犬サイズでは足りないからな。



「アール、前にオーガの群れ」



前方に立ちはだかるオーガの群れを発見した。身長2mって所か。当然オーガの群れもこちらに気づいているが、どうやら連中殺る気らしい。実力差がどんなもんじゃいってか?



『丁度いい。小腹が減った所だ。我が全て喰う』



走る速度は変わらず、ギルファーが雷を全身に纏うと、分身が続々と出現する。触れた瞬間切り刻まれる危険な分身だ。上に乗っている俺たちにも多少感電しているが、まぁ正直気にならない程度だ。



『Woooooooooooooo!!!!!』



遠吠えと共に分身たちが一気に加速した。突如増えたことに驚いたのか、オーガたちの動きが一瞬遅れた。それが命取りになる。タイミングはここだな。



『『『『『オォォオォオオオオオォォオ!?!?!?』』』』』



「シッ!!」



ある個体は喉を食い破られ、ある個体は爪で引き裂かれ、ある個体は分身が生み出した『鋼剣』に貫かれ絶命、またある個体はギルファーの速度で俺の抜刀を加速させた居合い切りでズバン。



感電しているため抜いた『ズイカク』も僅かに電撃を帯びており気持ち雷属性と言えなくもないかも知れない。いや言えねぇなうん。



「協力奥義『鋼狼雀』ってか?」



『くっ、肉が硬い。我の好みではない。アール、くれてやる』



そしてギルファーは死んだばかりのオーガを一匹分身から受け取り口にした。味が気に入らなかったのか、丁寧に切られた肉を放り投げてきた。他の死体も一応全部回収はしているようで、分身の一体が鋼剣に突き刺し運搬している。



「バンデ、食うか?」



「キュルァ! ・・・・・・キュルァ・・・」



勢いよく差し出した肉にガブりと噛み付いたのだが、バンデも口に合わないらしい。噛み付いた分は食べたが『もういらない』と言わんばかりに前足で肉を持つ手を押してきた。



「アール。オーガの肉は煮込めば美味しいけどそれ以外の食べ方は美味しくないよ?」



「リーク姉ちゃん突っ込むところそこ違う!!? ギルファー何今の!!? 分身できたの!!? しかも剣出てた!!? しかもなんかビリビリしてるー!!?」



『うるさい小僧だ。気が向けば教えてやるから黙っていろ。それから小娘。肉の煮込み、素材は揃えてやるから作れ』



「キュルァ!」



「ルーク落ち着いて、今度『鋼牙ノ獣』について教えてあげる。犬と子チビ龍も作ってあげるから安心しなさい。けど一口目はアールに食べてもらうのが条件だから忘れるんじゃないわよ?」



なんか、リーク。完全にお母さんポジじゃね?



「しばらくの間マリアーデさんにアール独占されてたから私の母性でアールのこと上書きしてやるんだから!」



変なところで張り合うな。あと読眼術はキレッキレですねはい。けどオーガ肉の煮込みはかなり楽しみですはい。


また殺ってるアール&レイレイ。


ちょっと狩りに行くって言いながら竜種狩りに出かける一行。モ〇ハンかな?

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