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291:拳で語る男たち

最近の楽しみは某二次創作サイトでロボット系の掲示板方式創作の更新を楽しみに待ってることと、皆さんからの感想を読むことの私です。

週末に感想への返信をしていこうと思いましたので、良かったら皆さんからの感想をお待ちしています。



「初撃もらったァ!!! 『羅星剣ディア』!!」



這うように迫ってきた地竜と呼ばれていたモンスター。全長は6mってところだろうか? 結構でかい。でかくても関係ないけどな。顎下へ入り込み上に向かって掌底を叩き込む。




前に向かう勢いを上に向かう衝撃へと強制変換する一撃は顎から脳へと抜き抜け、その巨体が動くことを封じた。脳震盪を起こしたことと全く同じだ。



「もう一撃くらえぇ!!」



今度は蹴りを叩き込む。衝撃を内包した蹴りは地竜の巨体を宙へと吹き飛ばすには十分な一撃だった。



「ディープブレイクゥゥスマァァッシュ!!!!!!」



むき出しになった腹部へと叩き込まれた強力な一撃は空間を揺らし、宙を舞う地竜の巨体をくの字に曲げ。吹き飛ばす。



その光景についていけないNPC、プレイヤー達はみな我が目を疑うようにポカーンとしていた。



「皆急ぎ避難を!! ここは私たちに任せたまえ!!!」



着地したニコニーコの言葉で我に帰った者たちはすぐさま行動を開始、逃げる人やその護衛をするもの、こちらに合流して共に戦おうとするもの。



一緒に戦ってくれる人にはありがたいけど、多分ニコニーコと俺だけで事足りると思う。というか、インファイター二人で倒したほうが多分楽。ヘイトも全部こっちに向けられるし。



そう考えている内に吹き飛んだ地竜が起き上がった。完全に今の一撃でキレたみたいで眼が血走っている。



「なぁニコニーコ。地竜だっけ? コイツ食えるの?」



「地竜に限らず龍種の肉は美味だぞアール君!! ドラゴンテールステーキは高級品だとも!!」



「OK。なら揉み込んで切り込み入れても問題なさそうだ『ヴェノ』『クレイ』『イドル』。行くぞ。『ディア』はアイテム任せた」



『ヨヨ!!』



『Laa〜』



ディアが即座に俺と一部融合し、篭手のヴェノが目を覚ます。抜刀した『艶姫刀:クヴァレイドル』が合図の代わりに美しく刃の色を輝かせた。



「尻尾は任せろ」



「では私が前足を担当しよう!!」



『GYAAAAA』



咆哮を上げた地竜。その咆哮と同時にニコニーコが吶喊する。同じく俺も尻尾目掛けて大回りするように駆け出した。



そんな地竜のターゲットはニコニーコだったらしい。俺に目もくれず、ニコニーコ目掛けて突っ込んでいく。おいおいいいのか? 俺を無視したらどうなるか。その身を持って教えてやるよ。



大回りの動きから直線への動きに変えて、尻尾目掛けて一直線へ、それでも俺への警戒をしない地竜。そっちがそう言うなら授業料としてその尻尾切らせてもらう。



「天匠流剣術『血夜鴉』接続『剣技:焼土』」



尻尾真下へ到着後、急停止し、その場で上に跳び一閃。そして地竜の体へ、地面を這うように刃を走らせて発火。尻尾の先まで一気に切り裂く。



『GYYYAAAAAAA!!!?』



二股の尻尾にしてやった地竜が、体を反らしながら悲痛な咆哮を上げる。切り落とすのではなく、切り裂いた理由としては、やっぱり痛みによるダメージ確保のためである。



この辺まで来ると、モンスターの体力もかなり大きくなるはず、なら傷口を大きくして出血量を増やしたほうが体力を奪えるし、痛みによる怯みも大きくなる。



持っていないけど、激痛を発生させる何かを傷口とかに流し込む、塗りこむなどの戦法で地道に削るのもありだ。流石に今はしないけど。



「ボーンブレイクスマッシュッ!!!!!」



空気を殴るとはこの事かというべき轟音が駆け抜けた。そして地竜の腕が技の通りめちゃくちゃに砕けた。切断こそさせていないが、間違いなく使用不可能だろう。同時に体にも影響があったのか、地面に身を落としのたうち回る。




巻き込まれないようにそれぞれ別方向へと一時回避。同時にまた駆け出す。脳裏に浮かんだのはより大きなダメージを叩き込むための一撃。



「ニコニーコ!! アレやろうぜ!!」



「アール君!! アレ行くぞ!!!」



ニコニーコも同じことを考えついたみたいだ。全く同じタイミングで口を開いていたので打ち合わせ不要! やるぞダブルアタック!



ニコニーコはさらに速度を上げて突撃する。俺は宙へと体を投げ飛ばし、足元へ意識を集中させ、『風瓶エリシオン』で弾丸のように空を蹴り飛んでいく。



「「クロスブレイブキィィック!!!!!!」」



以前のプロレスでタッグを組んだ時に合わせた同時攻撃。俺が上から踵落とし、ニコニーコが横からミサイルキックを同時に叩き込む。



今回は更にプロレスの時のように汚い花火(人体破壊)防止のための手加減は不要。文字通り全力で叩き込む。踵落としという名の『星波ピスケス』を、スキルによる必殺の一撃を、互いが自慢とする一撃を地竜へと叩き込む。



『GYAAOooooo!!!!?!』



地面に叩きつける一撃と、吹き飛ばす一撃は互いに干渉し、横へ吹き飛ぶのではなく、その場で大きく宙返りのように回転する力へと変わり、空中で何度も宙返りを繰り返しながら上へと吹き飛んだ。



傷口と口、そして眼から血を噴水のように撒き散らし、地竜の体とその周囲を血に染め上げる。その回転を利用し、俺は再び宙へ跳ぶ。ニコニーコも再度後ろへ下がり、その隣に俺は着地した。



「やっぱりこのレベル帯の奴は頑丈だな。直撃入れてるのにまだ生きてるか」



「だがあとひと押しだろう! もう一撃合体技を叩き込んでみようかアール君!!」



「その話乗った!! 時間差で行こうかニコニーコ!!」



「心得た!! 先手は任せるぞアール君!!」



ニコニーコが次の一撃の為に貯めに入る。



「『天雷風瓶エリシオン』!」



大きく、宙を舞う地竜を越える上空へと上がる。回転がゆっくりと収まり始めているが、遠心力と出血により虚ろな目の地竜は、抵抗できる様子もなく、視線を先へと向けるのみ。



「超越月光流十二宮奥義『星脚アクエリアイシス』ッ!!」



上空から降る隕石のように、急降下から叩き込んだ踵落としが回転していたその巨体の脊髄を的確に捉えた。骨が砕ける音を立てながら、その回転が止まり地面へと叩きつける。



「我が”決意”!! 我が”願望”!! この一撃にすべて!! アイディールソウル!!スマァァァッシュッ!!!」



地竜が叫びを上げる前にニコニーコ渾身の一撃が腹を貫いた。その一撃は俺の一撃にも劣らない威力。地竜の地面に落ちた巨体をくの字に曲げ、地面との摩擦など、無いかの様に軽々と吹き飛ばした。



「決めるぞアール君ッ!!!」



「あいよっ!!」



ニコニーコが拳を大きく後ろへと回し、俺はその拳の先へと着地する。その瞬間、ニコニーコが全力で俺ごと地竜へ向けて拳を放つ。



ゴゥと音を裂き跳ぶ俺は空中で姿勢を変え、『風瓶エリシオン』でさらに加速し、全衝撃を腕に集中させる。



「「合体必殺奥義!! 恋爪ソウルブレイクスマッシュ!!!」」



地面ごと地竜の体を断つ一撃。体の半分を裂いた一撃は文字通り必殺の一撃となった。ニコニーコのバ怪力と、その衝撃を全て乗せた『恋爪レオ』の一撃。並大抵の相手では防げるようなものじゃないと自負している。





――――◇――――

・『地竜』を撃破しました。

・素材:『地竜の鱗』×2『地竜の肉』『地竜の牙』『地竜の眼』『地竜の尻尾』を入手しました。

・賞金:27000D獲得

――――◇――――





「お疲れ様、ニコニーコ」



「アール君もお疲れ!! やはり君との共闘は熱くなるな!!」



お互い基本戦法はインファイト主体の戦いだ。自然とお互いの動きはわかってしまう。よくあるだろ? 息のあった相棒のしたい動きと、やってほしい動きが、話さずとも理解できるって感じのアレ。



うちのクランメンバーとも似たような感覚になるけど、ニコニーコとの共闘はそれに似ているんだ。真っ向勝負というか、搦手を使わない戦闘スタイルなので、理解しやすい。



「思っていたより弱かったな。三分くらいか?」



「だろうな! 私一人だと6分ほどだからやはり共闘すると早いものだ!!」



「ソロでそれくらいなのか・・・ボスより弱いのな」



「流石にボスほど強い敵をこんな街道には配置しないさ!! 他のモンスターよりも強いのは間違いないがな!!!」



「俺はてっきり道中ボスクラスのモンスターが出てくると思ってたんだよ」



「ヌワッハッハッハ!! そう思う気持ちはわかるとも!!」



「「「「「(いやあんたら二人の火力がおかしいだけだよっ!!!)」」」」」



ちなみに、後日この話をするとマリアーデはケラケラと笑い、地竜に関して詳しかったとある歴史家プレイヤーからは『地竜はパーティー戦でも15分、ソロだと30分は覚悟する強力なモンスターなんだけどなぁ』と言葉を漏らしていた。


ニ『私の武器はこの肉体!! そう! 筋肉だとも!!』

ア『俺はそうだなぁ・・・集中力かな』


最強脳筋プレイヤーニコニーコ。アールとの共闘を結構楽しみにしていた模様。

アメコミ感凄い


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― 新着の感想 ―
[一言] 巨人の時と違って肉ばかりではないのね、予想だと肉×5に尻尾になると思ってました
[良い点] すべて [気になる点] 前回の後書き誤字 [一言] 感想見るのが好きならもっと送ってやるゾ〜
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