235:勝利と新たな予感
勝利のポーズ!! このネタ通じる人今の世代にいるのかな?
最近ボイラー技師取ろうと思って勉強開始。その関係でもしかしたら更新できない日があるかもしれません。ご容赦ください。
「アールアール!! 見ててくれた!!?」
俺に飛び込んできたのはラストアタックを決めたリークだった。そう言えば報酬に関してもそうだがすごく気になることがあったの忘れてた。
「見てたさ。リーク今のってもしかして」
「ぶい! 習得したての私の新ジョブだよ。タメ時間と発動までに時間かかるから確実に当てられるとき伺ってたんだよね。外すと二発目警戒されるの目に見えてたし」
してやったりみたいな顔で見やがって全く。空の様子と術名から見て間違いなく『星術師』だろうな。
「ところで錬金術師はどうなったんだ? 俺と同じで統合されたの?」
「うん。『EXジョブ『星術師:錬魔』』っていう感じに統合されたの。錬金術師としての力は前にアールに見せてもらったやつと同じだったよ」
「だろうな・・・他になんかあるか?」
「うーん・・・詳しいことは教えちゃダメって口止めされてるんだよ。ごめんね」
やっぱり資格なき人には教えちゃダメな感じか。なら地道に上げていくしかないか。今丁度レベル4だし、頑張ればもう少しでレベルマになるだろう。
「オイコラリィィィィィクッ!! お前今の何だおい!!?」
「あ、チーザーじゃん。お疲れー」
「おうお疲れさん! じゃねぇって!!? 最後の大技なんだあれ!!?」
「秘密」
「ケチくっせぇ・・・・」
「アンタだって秘密抱えてるくせに何言ってるのよ。バラしてやってもいいけどどうする?」
やっぱしなんか抱え込んでるのね。そうじゃなけりゃクソかっこいいドラゴンなんて従えてないよな。やっぱし羨ましい。男としてはロマンの塊すぎる。
「な・・・なんのことかなぁ〜? ぴゅーぴゅー」
「「下手くそか」」
「おっとそうだ!! 他の連中のところにも行かねぇとな!! また後でな!!!」
あからさまに話をそらしてどっか行きやがった。でも実際チーザーは初期からずっと狩人ジョブだったらしいし、さっきの真化ジョブ開放条件の一つとして掲示された『強い思いを持つ』に触れて真化ジョブをずっと前から手に入れてたとかそんな感じな気がする。
違うかもしれないけど。
「アールその考えあたりだよ」
「当たり前のように読心術なのね・・・なんか久しぶりに使われた気がする」
捕まってたから余計に。と言うか戦闘終了してからやけに体が軽いんだよな。あれか? 暫く寝た状態だったから体がリフレッシュした的な感じ? まぁだとしても二度と囚われ体験はしたくねぇな。運営しだいだけど。
「師匠師匠!! 大変なのじゃ!!」
「ギン? どうした?」
「先ほどあそこに縛り付けておいたクソガキがどこにもいないのじゃ!!」
「「何っ!?」」
縛っていた場所を見ればそこには”何も”なくなっていた。馬鹿な。ゲルゲナートは俺の後ろには一歩も通ってない。モンスターの気配も感じなかった。プレイヤーの気配も一切なかったし一体誰が・・・
「・・・いや、いたな俺の警戒網すり抜けられる奴が」
「アール?」
丁度ゲルゲナートと地中で鬼ごっこを展開していたとき、音も気配もなく背後に現れた奴がいた。けど奴はその後俺と一緒に食われていたはず。可能性としては同じ技術を持った第三者がいたこと。
あの時のやつは死ぬことを全く恐れていなかったからプレイヤーなのかとも思ったが、普通のプレイヤーがゲルゲナートの正体をそこまで詳しく知っているとは思えない。くそう。NPCかどうかくらいは確認しとくべくだった。
アーノイマンと名乗ったあの小僧にしてもそうだ。ラグズライド王国と、王国に属する七剣聖の存在。少し調べてみたほうが良さそうだ。知ってるとすればレイレイ始めとする情報通プレイヤーか、外交に詳しいこの帝国の外相、後は・・・あいつだな。
戦いが終わったのにやること調べることが一気に増えたな。まぁいいさ。それも含めて存分に楽しんでやろうじゃないの。
「おーいアール!! この場にいる全員に巨人の焼肉奢れやー!!」
「おいおい何人いると思ってんだよ・・・俺の手持ち全部食いきれるもんなら食ってみな!! 軽く300Kgはあるんだからな!!! その前に片付けとか全部やってからだからな!!」
今はともかく勝利祝いと行こうじゃないか。
――――◇――――
空を飛ぶ巨大な鳥の背中に彼らはいた。一人はまだ縛られたままではあるがいちいち偉そうな小柄な青年。もう一人は腰まで伸びる髪をひとつに纏めている女性だった。
「いやぁ助かったよ!!」
「全く・・・アナタは本当に世話が焼けます。それでも七剣聖の一角ですか?」
「なんだよ。君まで僕のこと馬鹿にするの?」
「言われたくないのならもう少し真面目になりなさい。それより一体誰にやられたのですか? 一応貴方だって弱くはないでしょう?」
女性は小馬鹿にしつつ青年をここまで追い込んだ男に興味が沸いていた。元々彼女はこの青年を迎えに行くためにあの場に行ったのではない。
ある目的のために大陸を渡ったのだが、行った矢先、目の前で一番関わりたくない青年がいてしまったので仕方がなく回収したのだ。
少なくとも、女性は自分が別の理由であの場にいたことを知られたくはなかった。だから仕方なくこの青年を回収しに行ったという名目で青年の前に現れた。
それにこの青年、アホなので余計なことを喋って、王国に不利になるような情報を流されることを阻止したかったのもまた事実である。
「ギンとか呼ばれてた狐の亜人種だよ。僕本当はそいつじゃなくて『恋爪レオ』を使ってた男と戦いたかったのにさ」
「『恋爪レオ』・・・アーノイマン。その男は何か言ってませんでしたか?」
「何さ。言っとくけどあいつは僕が先に見つけたんだぞ? 絶対に誰にも渡さないからな!!」
「わかってますから。気になっただけです」
「教えないよ!! 教えて取られたらムカつくもんね!!」
「・・・このクソガキが(ボソ)」
どこまでも自分勝手な青年に対し、女性は聞こえないくらいの大きさで毒を吐いた。それが青年の耳に届くことはなかったが。
「ん? なんか言った?」
「いいえ何も。教えてもらえないなら自分で調べようと思っただけです」
「それもダメ!! 調べるのも禁止だからな!! これ七剣聖としての命令!!」
「同じ七剣聖相手にそれが通じるとでも?」
「通じるのさ!! 僕が最強の剣聖になるんだからね!! わかったら禁止だからな!!」
「・・・そういうことにしておきます。ではさっさと帰りましょう。国王が貴方をお呼びです」
これ以上は面倒だと思った女性はその場ではいうことを聞くことにした。どうせどこかにぶん投げてしまえば暫くまた会うことはない。その間に自分で会いに行けばいい
「えっ! 王様呼んでるの? なんだって?」
「最近召喚した異世界人の教育を任せたいそうです。といってもスパーリングを所望するそうですよ」
「えー乗り気しないなぁ。雑魚相手にするのめんどくさいじゃん。でも王様のお願いなら聞いてあげなくもないかな。代わりに色々もらっちゃおうっと!!」
「本当にどうしてこんな餓鬼が・・・(ボソ)」
実力は確かにある。しかし実力以外は何もないクソガキだと女性はこの青年を評価している。コイツがいるだけで自分たちの格が落ちると本気で思っているのだ。本当なら殺してしまいたいほどなのだが、そうするわけにはいかないのでこうして毒を吐いてリラックスしているのだ。
「さぁ命令だ!! 早く戻ってよ!!」
「分かりましたから黙ってください」
「(本当は自分の目で見ておきたかったのですがこの餓鬼が居る前ではそうも行きません。仕方がありませんが次の機会を待ちましょう。ムカつくとは言え実力はあるこの餓鬼を潰した相手。そして『恋爪レオ』を使っていたという発言。十中八九間違いなく伝説の五代目剣聖で間違いなさそうですね。)」
だが、女性は青年が話していた人物が探していた人物で間違いないことを確信していた。
一体誰なんだ(棒)
次回久しぶりの掲示板回です。
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