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232:『四腕巨人ゲルゲナート』最終戦 Ⅱ

新条件開示で皆気合が入った模様。こっから全力で殺しに行きますよ。ちなみに『ゲルゲナート』、アール取られたので力半減してます。つまりアールはパワーアップアイテムだった。


そして放置されていたチビ再び




いきなりやってきたちびっ子・・・・いやチビっていても160くらいはあるから小柄な青年という感じなんだけども。



「僕こそはラグズライド王国の七剣聖が一人!! 月の剣聖ことアーノイマン・ライゼイド!! どうだ驚いたか!!」



「はぁ・・・どうも」



「反応が薄いぞ!! すごいんだぞ!! 王国で七人しかいない剣聖なんだぞ!!!」



プンプンと怒っているのだがどう見ても子供がむくれている様にしか見えない。気になる情報と言うか、爆弾は抱えてるけど。



しかし王国ときたか。名前は変わってるけど間違いなく『剣聖物語』本編の舞台だった王国のことだよな。あるとは思ってたけどやっぱりあったのか。



あと剣聖って、しかも七剣聖って言ったか? 剣聖の名を持つのが王国に七人もいるの。そいつら本当に強いの? 大丈夫か? 数がいれば良いっていう訳じゃないんだぞ。



「それで? アーノイマン・クジャンさんは一体何用だ?」



「クジャンって誰だよ!!?」



誰って・・・戦犯だよ。アイツのいるいないで下手すると物語の内容ガラッと変わってた可能性十分にあるし。革命しようとしていた側じゃなくて、現状政権側について全員生存する可能性の未来があったのよ。妄想ではあるけど。



実際それを願ってそういうSSとか二次創作の展開は結構あるからな。みんなで焼肉食ったりしてるとか『どうしてこうならなかった』レベルだよ。SRWでは初期Zの種死の時みたいに救済ルートお願いします。いつ参戦するかわからないけど。



話がそれたが、みんなの反応的になんかやらかしたんだろコイツ。余計なことして悪化させたとかそんな感じで。



「名前なんてどうでもいいだろ。んでなんか用か? 言っとくけど参戦はしないぞ? 約束したし」



「良くないやい!! 僕の名前ちゃんと覚えt「「煩い(煩いのじゃ)」」ヒィッ!!?」



「うっわ容赦ねぇな・・・」



興奮気味で近寄ってきた瞬間、俺の両隣で匂い嗅いだり、頬ずりしていたギンとコヨミが瞬く間に抜刀し首に当てられたアーノイマン君。二人共先程までの惚け顔から一転、完全に瞳孔開いてる。激おこじゃん。



「アナタのようなクズが近づいていい人じゃないです。殺すぞ」



「妾たちの師匠に近寄るゴミ虫が、この場で肉片に変えてやろうか?」



「な・・・なんだよ!! 生きてたじゃん!! いいじゃんk「「殺す」」ひぃ!!?」



「ハイストップ」



本当に殺すつもりだったので、二人の刀を持つ手を取って宥める。まぁ手を取っただけじゃダメそうだったからそのまま引き剥がして両腕で抱き抱えるように押さえ込んだけど。



「にゃ・・にゃにすりゅのしゃしゅしょう!!?」



「あああああああああるくん!!?」



ウブかよ。動揺しすぎだろ。そのまま頭を撫ぜると顔から煙を出したと思えばそのまま借りてきた猫のようにおとなしくなった。腕に柔らかい物が合計四つほど当たって幸せ成分補充ありがとうございます。



「んで、用件は?」



「ちょ・・・ちょっとまって・・・深呼吸させて・・・・ひっひっふー」




それ深呼吸違う。妊婦がする呼吸法だって。マイップラーだっけ? そんな感じだったはずだ。いやそんな事はどうでもいいんだよ。



けどこんなのが剣聖って・・・大丈夫か王国。『剣聖物語』時代より兵力衰えてるんじゃないのかこれ。そんな感じで呼吸が落ち着くまで待つことに。待っている間に戦況を見ることにした。



時代人みんなで凹ってるな。やっぱり最初のアナウンスで言ってた特攻持ちの攻撃が効くんだろうか。前に相談に来た黒悪魔は知ってるけど、あの様子だとニコニーコとエールも持ってそうだな。お、真之介の一撃結構効いてそう。持ってるのかな。



「し・・・師匠・・・落ち着いたから放して欲しいのじゃ・・・恥ずかしいのじゃ・・・」



「私も落ち着いたのでお願いします・・・今だけは本当に恥ずかしいんです・・・!!!」



腕の中でピクピク動くふたりがそう懇願してきたので支えていた腕をゆっくりと離していく。腕を離した瞬間に腰抜かして倒れたとかなるの嫌だし丁寧にな。



「改めてありがとなギン。コヨミ。お前たちのおかげで助かったよ」



「いいのじゃ!! 師匠を助けるのも弟子の役目なのじゃ!!・・・実際は大した役には立たなかったのじゃがの・・・」



「えぇ・・・力不足を痛感しました・・・今の時代人は皆さん本当に強いです。実力ではなく心がとても」



「そんなことないよ。お前らだって自分の弱さをわかる時点でしっかりしてるさ。それに役に立つことだけが戦いじゃねぇからな。誰かの為に戦ったことが重要なんだ」



目標があってそのために戦ったんだ。ひとりじゃない。みんなで俺を助けてくれたんだからそんなに自分を無下にすることはないんだ。俺だって一人じゃできないことたくさんあるからな。



「今度から今まで以上にしっかり稽古つけてやるよ。覚悟しとけよお前ら」



「師匠・・・のじゃ!! よろしくお願いするのじゃ!!! 次は師匠のこと絶対に守るからの!!」



「私だって負けません!! アールくんよろしくね」



うん。やっぱり美人は笑った顔の方がいいな。心のエナジー補充したって感じだ。不思議と体も軽くなった気がするし。



「ふぃー・・・待たせたな!! 僕華麗に復活だ!! 崇めていいよ!!」



「「「・・・」」」



台無しだよ。空気読めよコイツ。いやマジで。ここは俺がそれに対して返事してより結束する流れだったじゃん。これはうん。絶対に戦犯になるタイプの人間だわ。



「な・・・なんだよ!!?」



「なぜじゃろう・・・怒りを向けるのもアホらしく感じるのじゃ」



「完全に同意です。はぁー」



二人も完全に呆れている。コヨミに関しては深い溜息である。気持ちはすごくわかるけどね。まぁ俺らも戦場で何してんだ!って言われたらそれまでなんだけどさ。



「何度目か忘れたけどなんか用か?」



「勿論だ!! やいお前!! 僕と勝負だ!!!」



「・・・・お前空気読めないってよく言われない?」



戦場で何言ってんだコイツ。見たらわかるだろ。ちょっと先で絶賛戦闘中よ? それ無視して勝負とか馬鹿なの?



俺だって話しつつもずっと向こう側に気を配ってるんだぜ? なのにコイツ完全に意識をこっちにしか向けてないじゃん。油断してると殺されても知らんぞ。マジで。



「そんなどうでもいいことはいいの!! 僕と勝b・・・ってどこ行くんだよ!!?」



「あそこ戦闘中。俺、周囲警戒する。オーケー?」



「良くない!! ノーオーケー!!」



なんだ本気でこいつ。このまましとくと本気でなんかやらかす未来しか見えなくなってきた。本気で問題児じゃん。どうしようこいつ。



「少しくらい聞いてくれても良いじゃん!!!」



「聞く価値もないんですよ。頭悪すぎです」



コヨミさん絶賛猛毒祭りですね。どれだけヘイト稼いだらコヨミにここまでの毒吐かせられるんだか。考えただけでブルっとしてきた。



「なんでさ!! お前だって気になるだろ!! 同じ月光流の使い手としてさ!!」



「は? 月光流? 誰が?」



「僕!! よくわかんないけどお前のことぶった切ったの僕なんだぞ!!」



「「   」」



OK。全部把握した。囚われてる時の俺をこいつがぶった切って血が出るか何かあって、俺が死んだと思ったリークたちがマジギレしたんだこれ。コヨミとギンから表情が消えたし間違いねぇなこれそっか、切られたのか。



「・・・一応聞くけど月光流使えるの?」



「当然だろ!! 僕は天才!! 月光流だろうとなんだろうと簡単に使えるのさ!!!」



「ふーん。それで、どっち? 真流? 滅流? もしかしてどっちも?」



「は? 何言ってるのさ。月光流は月光流だろ?」



「・・・・・・話になんねぇ」



俺がいなかった空白の時間で統合されたのかもしれないけど、それにしたって知らんとあかんだろ。それすら知らずに使えるとか簡単とか完全に舐めてるじゃん。歴史からやり直してこい。



「なんで呆れた顔してるのさ!?」



「呆れたからだよ。月光流の歴史からやり直してこい。そうしたら相手してやるよ」



「ムッキィ!! もう怒った!! こうなったら僕の実力その身に教えてやる!!」



どうやら実力行使でくるようだ。本当にこいつ空気読めねぇな。なんかアヴァロアの系譜を感じる。あっちは実力がある問題児。こっちは空気も読めない実力もない、学もない問題児って感じだけど。



黙らせるためにひと太刀当ててやろうとすると、ギンが割り込むように俺の前に立った。既に得物は抜いている。



クイクイと袖を引いてきたコヨミを見れば『止めないで欲しい』と視線が訴えていた。これは止めても無駄だろう。



「・・・ギン。殺さない程度に相手してやれ」



諦めてギンの思うようにさせてやることにした。ちなみにここまでの様子を見てだが、大したことない相手だとは思う。ギンでも十分に勝てると思う。と言うか負けたら本気で怒る。



「加減を間違えて殺してしまうかもしれんぞ?」



「頑張れ。殺しても一から稽古付け直しだから負けずに殺すな」



「それはそれで魅力的なのじゃがなぁ。了解したのじゃ。殺さんでシバき倒すのじゃ」




空気が読めない青年。重大情報たくさんもってそうだけど今は無視。変な奴に目をつけられましたねアールさん。その後戦うに値しなかったのでギンに任せました。どうなるのでしょう。


感想いただけると嬉しいです。<(_ _)>よろしくお願いします

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― 新着の感想 ―
[一言] A級戦犯のくせに空気も読めないイキリマンとかある意味すげえなぁwww とりあえず本物の伝承者にフルボッコにされても現実見れないで喚くのに5000ペリカ( ゜σω゜)
[一言] やっばいですね。物語の進行の邪魔してくるキャラがこんなにムカつくとは思いませんでした。しれっと1発ぐらいやっちゃってくださいコヨミさん!!
[一言] わぁ・・・ 下手すると今の現地人の剣聖流派の技術殆ど失伝してる可能性出て来てる・・・
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