101:討伐&防衛&殲滅完了
ラストスパート!
「オラオラどうしたぁ!!?」
『『『『『『『『『『グギィャァァァァァッァァァァァァ!!?!?!?!?!』』』』』』』』』』
いい加減ウザったらしくなってきた!!なんなんこの無限湧き状態、俺何匹始末したら終わるんだよ。
剛リキが向こうの戦線立て直してくれたみたいだからあと少しの辛抱だろうけど流石に多すぎない?いや、アフターに比べたらまだマシかもしれないけど、それにしたってイベントでぶち込んでいい数じゃなくない?
『1000体倒すまで終われま1000』ってか?
やかましいわ!!!
「『初月雀』10羽!!」
ほぼ全方向に向けて斬撃を飛ばす。それでも数は一向に減っている気配がない。いや減ってはいるんだけどまだまだ途方がない。
忍者ゴブリンが率いていたゴブリンってこんなにいるのか。冗談きついぜおい。全部倒すけどよ。やっぱりこれリークに殲滅してもらうほうが早くないか?
『ギギギィギギィィイ!!!!』
「あ、やべ」
考え事しすぎて集中力が途切れた。足元の血だまりに足を取られてバランス崩した。正面の攻撃を防ぐにはちょい厳しいか?前防げば今処理中の攻撃処理しきれなくてやられそうだし。仕方ない。
この一撃は考え事したツケとして諦めて受けよう。けど受けた瞬間に攻撃してきたゴブリンの首は落とす。
「ハァァア!!!!」
『ギィッ!?』
「やいバカ師匠!!油断してないで真面目にやってよ!!」
「ルークっ!?おまっ!?なんでこっち来た!?」
全然気づかなかったっ!?いや俺がそれだけ集中力途切れてたってことだけどよっ!?んなことよりも!!
「バカ!!ゴブリンが俺に集中してるのわかるだろ!?早く下がれ!!」
「うっさい!!油断してやられそうになってたくせに!!」
「おまいう!!ギルファーが見えないように助けてたの気づかなかったくせによく言えるな!?」
「”視えて”たし!!別に気づかなかったわけじゃないし!!!」
「嘘つけ!!」
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
グギャギャギャァァ!!!!!!
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
「「うるさいゴブリン共!!!!!」」
うわぉお息ピッタリ。しかもさっきだって話しながら俺と一緒になってゴブリン斬りまくってたし。思ってた以上に成長してるみたいだ。子供の成長は早いな。
「仕方ない!ルーク!死なない程度に死ぬ気で戦えよ!!」
「どっちさ!?」
「どっちもだよ!!」
次々とやってくるゴブリン達をひたすら切り続ける。薙払いからの切り上げ、大きく円を描くように再びなぎ払い。
ルークに当たらないように細心の注意を払いつつも迫る敵は全て片付ける。
跳び上がり襲いかかってくるゴブリンが三匹。低姿勢からナイフを構えて突っ込んでくるゴブリン二匹。真正面から槍を持って突撃してくるゴブリン三匹。
半歩後ろに下がり上からくる奴らをやり過ごし、ナイフ持ち狙いで足元目掛けて左手で『恨血木の破斧』を振るう。
その遠心力をそのまま利用して体を回し、『投刀:抛』による投擲攻撃で後ろから迫ってきたゴブリンと、ルーク近くのゴブリンを殺る。
『投刀:抛』と入れ替わるように接近してきたルークがそのまま前に出て、真正面から迫ってきた槍持ちゴブリン達を迎え撃つ。
「神斬雲雀ぃ!!」
上段から下段へと振るわれた刀がゴブリンの槍ごと体を切り裂き光に返す。隙ありと横から迫ってくるゴブリンがいるが、俺はまだ回っている。
『グャ!?』
回転途中だった『恨血木の破斧』が他にも巻き込んでいたゴブリンもろとも迫ってきたゴブリンを巻き込み叩き切っていく。
再び正面に迫るゴブリン達、ルークが後ろに下がりながら姿勢を下げると、丁度俺の斧が正面に戻ってくるタイミング。ルークの頭ギリギリを通りながらゴブリン達を叩き切る。
「ナイスタイミング」
「少しくらい声かけてよっ!?」
とか言いつつ、ルークはそのまま体を反転して俺の後ろへまっすぐ前に、迫ってきたゴブリンをバッサリと切り裂いていく。そのまま背中合わせになるようにルークが寄りかかってくる。
「バカ師匠疲れた」
「残念。休んだらあの世行きだ。自分から来たんだから諦めて戦え」
斧を背中に抱え、再び『真刀:戯』へと手をかけ『神斬雲雀』の態勢へ。そして俺の顔右側からはルークの刀が刀身を白く染めた状態で構えられた。
「全部終わったらケーキ食べたい」
「好きなだけ食わせてやるよ。ついでに今度こそガンテツさんのところ行くからな?」
「・・・・うん!」
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
ギャギャギャァァ!!!!!!
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
全方位から跳び上がり突撃してくるゴブリンの波。迎え撃つのは俺たち二人だけ。普通に考えれば絶望的だが不思議と負ける気がしない。
「超越!!」
「天匠流!!」
「「剣術!!」」
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
ギィィィィ!!!!!!
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
「「『神斬雲雀』!!!」」
戦い始めて30分。援軍もありエーテリア防衛戦はついに最終局面に入っていた。
合流したリークたちが20分前ほどからパーティーに入ったこともあり、戦いは一気に楽になった。数が多すぎて詠唱時間が稼げないので、広範囲殲滅系の魔術は使わなかったが、詠唱破棄による魔術の連発はやはり強い。
マー坊もハクスラ感覚でどんどんゴブリンをぶっ飛ばしていくし、恐ろしく楽しそうに笑いながら戦っていたからゴブリン達もビビっていた。
レイレイはさすがの一言だ。気配遮断系のASと自前の気配遮断スキルで気配を消して次々と首を狩っていた。忍者ゴブリンよりも普通に強い。
ギルファーはというと珍しく第二形態の完全体になっており、分身を突撃させてゴブリン共を雷で炭に変えていた。
「『天津雀』」
「『都燕』」
「『神斬雲雀』!!」
「『鏡雀』!」
4方向に放たれる4つの剣戟。迫ってきたゴブリンを真っ二つに、グチャグチャに、そしてバラバラに切り裂く俺とルークとギン、そして刀気の奥義。
今の三撃で周囲のゴブリンは大体殲滅完了だ。あとはちらほら他のプレイヤーが戦っている。
「ふぃー・・・」
少し早いがこれで忍者ゴブリン関係のイベントは終了だろう。一息ついて持っていた武器を収める。それを見たルークも真似をして刀を鞘に収める。相変わらずしまいにくそうだけど、頑張って収めていた。
落ち着いたらやっぱり同伴でガンテツさんの所に行かないとダメだな。
「アール。お疲れ様」
「お疲れリーク。合流してくれて助かった」
「ふーん。アタシには無いんだ・・・・」
「レイレイにも感謝してる。影討ちしてくれたお陰で俺もかなり楽できたよ」
「「ん!!」」
ふたり揃って頭を差し出してきたので乱暴気味に撫ぜてやると、それが気持ちいいのかニヤケテ笑うリークとレイレイ。
マー坊は相変わらずだなと言わんばかりの表情でこちらを見ており、ギルファーは眠そうにしている。ギンは何とも言えない表情をしており、刀気はその様子を見て混乱している。
「・・・・・」
そして一番の功労者であるルークは俺の両手が空いてないのが気に食わないのかムスっと顔を膨らませながらも、子供であるが故に小柄である体を利用してふたりの間に割り込み、抱きついてきた。
「なぁアール。お前男もいける口になったの?」
「ギルファー。命令だ。今度好きなだけ飯食わせてやるからそこのゴリラ血祭りに上げろ」
『言ったな?』
「ちょっ!?おまっ!?」
「女狐一時休戦だよ」
「わかったメス猫。解体は任せるわ」
「いや待って冗談だからァァァアアアアアア!!?!??!」
『街に迫っていたゴブリンの軍団は時代人たちの活躍により討伐された』
『ゴブリン七将の一人。忍者ゴブリンが討たれた事で、彼らにも衝撃が走る』
『しかし侵攻は止まらない。時代人よ。残り六体のゴブリンを討伐し、世界に平和を掴み取れ』
――――ゴブリン七将『忍者ゴブリン』及び『忍者ゴブリン統率軍』討伐完了
――――エーテリア防衛戦に参加したすべてのプレイヤーにイベント貢献度1500を配布
――――ゴブリン個人討伐数一位『アール』に報酬を配布
――――忍者ゴブリン討伐者『ルーク』に報酬を配布
――――エーテリア防衛戦に参加した全てのプレイヤーに『UtS:天匠流』獲得のためのポイントを配布
――――エーテリア防衛戦に参加した全てのプレイヤーに対して、『UtS:剣聖の加護Lv1』を『剣聖の加護Lv2』へ
――――エーテリア防衛戦に参加した全てのプレイヤーに対して、『UtS:継承者(五代目)』の効果が発動。『UtS:天匠流』習得の為のポイントを配布。
何とも言えない締まり方をしたのであった。
師弟によるコンビネーション攻撃発動。いつもの修行でルークの動きが予測できるアール。
そんなアールに憧れていつも見てきたルーク。多分こうするという予測だけでここまで動きます。
そして締まらない終わり方ですが、とりあえず無事掃討完了です。




