「あいつら」 「俺たち」
ギシ、ギシ
竹子が左右に揺れる
三台の手押し車がガタガタガタとついていく
それに、もう一台の三輪車
あっちの荷台の人は、こんなふうには揺れていない
「ゆっくり」
坂を越えるとき、白が声をかけた
俺は姿勢を変えた
押すのをやめて、引くほうに回る
脚にかかる圧が、少しだけ抜けた
「どこへ行くんだ」
俺は何気なく訊いた
答えはわかっていた
流れていくためだ
でも、そういえば
俺が自分から訊いたのは、これが初めてだった
「街も町も、もう無理だな」
竹子は息を整えながら言った
「俺たちが顔出したら、あっという間に捕まる
あいつら、それで一回分できたって顔するぞ」
──あいつら
俺はあいつらを見たことがある
街の中で、巡回して、流れ者を捕まえていた
それに、この前も
トラックの音を聞いた
銃声も聞いた
竹子は、この問いをずいぶん気にしていた
「歩きながら探すしかないな」
「果樹園でも、畑でも、山でもいい
とにかく食えるとこだ」
車の速度が少し出すぎると、彼はブレーキを引いた
それだけで、だいぶ楽になる
「いちばんいいのは、やっぱり辺鄙な村だな
あいつらも、そんなとこまでそうそう来ない
村の人らの邪魔さえしなきゃ、たいてい放っとかれる」
「じゃあ、いっそ山村を見つけて、住みつけばいいんじゃないか」
「それは──」
ギーー
竹子が急にブレーキを引いた
俺は防げず、荷車にぶつかられた
膝が、がくんと沈む
竹子は振り返って、頬をかいた
「だよなあ、なんでだろうな、白」
そう言って、またブレーキを離す
三輪車はそのまま坂を滑っていく
「あいつらが、たまに来るからだ」
白が答えた
「『徴税』しに来る」
白は、ひどく静かに言った
でも俺は、「徴税」という二文字を聞くだけで、やっぱり寒くなった
「俺たち……安全なのか」
一拍、間が空いた
俺はひとつの言葉を使った
「俺たち」
前の坂で、懐中電灯の光が一度まばたきした
白が、少しだけこっちを見た気がした
「安全じゃない」
そう言いながら、彼は懐中電灯で返す
「でも、俺たちは気をつける」
懐中電灯を戻して
彼は肩をひとつ回し、足を軽く蹴って
上り坂に備える
「力入れるぞ」
中国語原文
第23章《「它們」,「我們」》
吱呀,吱呀
竹子一左一右搖晃
三個手推車咔咔咔地跟著
還有另一輛三輪車
上面的人沒這麼晃
「慢點」
過坡的時候,小白提醒
我換了個姿勢,從推變成拽
腿上的壓力鬆了一些
「去哪?」我隨口問
我知道答案
去流浪
不過想起來,這是我第一次發問
「城市和鄉鎮都不能去啦」
竹子回過氣來
「我們一過去,第一時間就會被抓
一下就夠它們交一輪差了」
——它們
我見過它們
在城市裡,巡邏,捕捉流浪者
還有上次
我聽見卡車聲
也聽見槍聲
竹子對這個提問很上心
「一邊走,一邊看看吧
找果園,找田,找山,反正就是找有得吃的地方」
車速有點快時,他就拉一下剎車,輕鬆了很多
「最好是一些偏遠的村子,它們很少過去
只要不打擾村民,村民一般也不會管」
「那為什麼不乾脆找個山村,住下來?」
「因為——」
吱——
竹子猛地拉了一下剎車
我沒防住,被車子頂了一下
膝蓋一沉
竹子回過頭,撓了撓腮
「對啊,為什麼啊,小白?」
說完又鬆開了剎車,三輪車繼續下滑
「它們有時會過去」
小白回答
「去『徵稅』」
小白說得很平靜
但我聽見「徵稅」兩個字,還是覺得冷
「我們...安全嗎?」
我頓了一下
我用了一個字眼
「我們」
前面的坡上,手電光眨了眨
小白好像多看了我一眼
「不安全」
他邊說著,用手電回應
「但我們會小心」
收回手電
他掄了一下肩膀,踢了踢腳
準備上坡
「用力了」




