⑵ 連れて来られた人達
BMさん、B子さんがここへ入居されてから数週間が経った。
そして、この施設へ新たに2人、入居される連絡が入った。
正面ゲートが開き、あの黒塗りの車と、トレーラーが入ってきた。
私と詩織、そしてBMさんとB子さんは、正面ゲートに向かった。
127さん、それと男性と女性が降りて来た。
1人は、40代ぐらいの品の良い感じの男性。
そして、20代ぐらいのはつらつとした感じの女性。
その2人に、私たちを紹介した。
「彼はAMさん、彼女はAFさん……そして、彼はBMさんで彼女はB子さん。ここでの仮称ですので、B子さんのように、好きな名前を付けて頂いてかまいません」
次に、連れて来た2人を紹介した。
「彼はCMさん、そして彼女はCFさんです」
すると、CFさんと紹介された女性が手を上げた。
「はい、私もCFではなく、C子がいいです」
「了解しました」
すると詩織も手を上げて言った。
「あの、私もAFではなく、今からA子に変えて頂く事、可能でしょうか」
「了解しました」
ここでは単なる記号であるが、女性はF記号のフィーメイル(メス)に抵抗が有るようだ。
しかし男性は皆、このままで良いらしい。
という事で、
AM、A子、BM、B子、CM、C子というコードネームになった。
CMさん達の食材や生活必需品が運ばれていく。
そして127さんとトレーラーは、共に帰っていった。
私たちは、ここの施設を案内し、お互い干渉しないお付き合いに、CMさんとC子さんも同意された。
今日はCMさん達にとって、最初という事で、全員で食事する事にした。
全員で夕食を作り、3つのテーブルを付けて夕食を始めた。
お互い干渉しない。
そして、お互い詮索しない。
とはいっても、どうしても相手を頭の中で詮索してしまう。
それは、皆さんも同じようで……
だが、一番詮索されているのは、私と詩織の関係だろう。
A子(詩織)は中学生?
そして、A子は私に敬語で話す事から、親族ではないようだ……と。
CMさん達にも12部屋あるプライベートルームの内、2部屋を専有してもらう事となった。
2人とも、別々の部屋で寝るようだ。
どうやら、そういった関係では無いようだ。
・・・・・・
それから数日が経った。
CMさんとC子さんは、バケツと大型スコップを持って、庭園を散策し始めた。
さまざまな所の土を掘り起こして、何やら調べている。
いったい何が始まったのだ。
私と詩織、BMさん達、CMさん達、この3つのグループは、リビングでも離れたテーブルを利用して、食事等を行っている。
とは言っても、普通の会話であれば、聞こえてきてしまう。
B子さんの話が聞こえて来た。
「・・・今日は、北側の構造を調べてみましょう」
BMさん達は、この施設の図面を描いている。
そして、C子さんの話しが聞こえてきた。
「・・・西側の土には溶岩石が含まれています。○○地方の土を運んで来たのでしょうか」
CMさん達は、この庭園を散策し、さまざまな所の土を掘り起こしている。
彼らはいったい、何をしているのか……?
・・・・・・
B子さんとC子さんは年が近いようで、すっかり親しくなったようだ。
そして詩織を含めて女性3人、この施設に連れて来られた仲間という事で、良くお茶会と称した女子会を開いている。
とても良い感じだ。
それに比べて男性3人は、あまり関わろうとしない。
ただ、女子会で女性が仕入れて来た情報を元に、相手を色々詮索している。
当然私も例外では無い。
詩織の話によると、BMさん達も、CMさん達も、理系分野の専門家のようだ……との事。
どのような事で、ここへ連れてこられたのだろう。
次回:(第4章 終話)魔法使いと星の王女さま
いよいよ、この小説にも、魔法使いが登場する。




