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リチウムイオン電池を手に入れよう

「だめだ」


 サブパソコンを組み立てる前に使っていたプリントサーバー用のノートパソコンが、完全にご臨終した。

 24時間数カ月連続稼働による熱で、完全に壊れてしまったようだ。電源ボタンを押してもなんにも起こらない。

 修理するほどのパソコンではないので、完全分解して不燃ごみにしてしまえばいい。


「ただなぁ……、リチウムイオン電池が問題だよなぁ……」


 ノートパソコンのバッテリー。

 そこには俗に18650と呼ばれるリチウムイオン電池が入っている。

 これは充電ができるし、充電後の電圧も高いので様々なところで使われている。

 ただし、ゴミとして処理するのが大変である。


「……このメーカーのバッテリーは、電気屋での回収対象外か。なら、バラして『リチウム電池』として回収してもらうか」


 そうと決まれば話は早い。

 バッテリーを分解しよう。


「さて、プラのヘラでいっか。ダメならまた考えるか」


 リチウムイオン電池は取り扱いを失敗すると発火する。

 特に気をつけなければならないのが、電動工具の互換バッテリー。

 価格の安さだけを見て粗悪な製品を購入すると、それが原因で火事になることもある。

 餅は餅屋と言うけど、純正品が一番安全だ。


「……かってえ」


 どうやら爪でとまっているだけだが、そもそも分解を想定していないつくりになっている。

 逆に言うならば、危険なのでこうやってバラせないようにワザとしているとも言える。

 まぁ捨てるやつなので、破壊して取り外すけど。


 カラ割りを終えて、中の基板とリチウムイオン電池を何個か取り出す。まだ、配線が繋がっているのですごく作業がしにくい。

 とりあえず切り離すことにしよう。


「終止電圧が2.5Vだったよな……」


 どんな電池も、「電池切れ」になった時にもわずかに電圧がある。

 電圧は要するに電気を流そうとする力。わずかでも集まればそこそこなパワーになる。


 一般的には電池のV数として書かれている数値の8割を下回る。これが電池切れの目安となる。

 アルカリ乾電池の1.5Vの場合、1.2Vとなる。テスターを当てて1.1Vになっていれば電池切れと言える。

 ただし、その電池が100本集まれば110Vになる。それだけの電圧があれば、割と危険。

 家電量販店等の回収で1万本集まれば11000Vになる可能性がある。だから、「テープなどで絶縁して捨ててください」と言うわけだ。


「とりあえず配線は手間だけど一本づつ切って、ニッケルストリップの点溶接は気合で剥がす」


 リチウムイオン電池は3.7V表記のMAX4.2V。安全に放電できる下限値が2.5V。これを下回った場合、過放電で電池の寿命が縮む。

 俺みたいな素人は手を出さないほうがいいが、ヘタったバッテリーをこうやって直す人たちもいる。危険だからやらない方がいいよ。


「2本だめで、あとは元気か。2本処分だな」


 特殊な充電器を使えば過放電から復活させられるらしいけど、そこまで量はいらないので素直に廃棄。欲しければヘタったバッテリーなんていくらでもあるから、今回と同じ事をすればいい。


「……それは良いけど、無線印刷どうしよ」

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