無線ヘッドホンをつくろう
簡単な電気工作で、便利なものを安くつくってみた。
「で、せんぱい。お願いがあるんっすけど」
鏡花のお願いは比較的面倒なことが多いから嫌だけど、話くらいは聞いてみよう。
「雑に扱える無線ヘッドホンってないんっすか?」
「無い。少なくとも俺は知らん。というか、何に使うんだよ?」
「ごろ寝しながら、テレビ見たいんっすよ。で、深夜帯に見たいんであんま音量が上げられないっす」
「それなら、無線のイヤホンで良いだろ?」
「耳になんか入れると、痒くなるんで嫌っす」
ほら、面倒くさいこと言いだした。
テレビの音声を無線で飛ばす機械は市販されている。
ただし、あくまでも「送信機」であるので「受信機」となるヘッドホンなりイヤホンなりが必要になる。
「しゃーない、買い出し行くぞ。改造すれば作れることは作れるからな」
電気工作としてはごく簡単なレベルでつくれるから、本人にやらせよう。
――
Bluetoothタイプの「イヤホン」を購入し、有線の「ヘッドホン」に組み込んでやる。
そうすると、Bluetooth「ヘッドホン」をつくることが出来る。
というわけで、100円ショップで売っていた500円のBluetoothイヤホンと、300円のヘッドホンを購入。
「いいか鏡花? 片方だけやって見せるから、もう片方は自力でやってみろ」
「はいっす」
イヤホンの配線を切断し、配線をナイフを使って剥き出しにする。
赤色のプラス線と金色のマイナス戦。
その先端部分をはんだごてで加熱してコーティングを剥がす。
この辺のやり方は人によっていろいろあるけど、俺はこのやり方でやっている。
次にヘッドホンを分解。 100円ショップの奴は分解しやすいから助かる。
そうすると、4cmドライバに配線がはんだ付けされている。
そいつをはんだごてを使って外してやる。
そして、イヤホンの配線をはんだで固定。
Bluetoothなのでスマートフォンとペアリングし、音が出るかを確認。
音が出れば作業完了。
「じゃあ、鏡花やってみようか」
「……え、手際よすぎてよくわかんなかったっす」
「……作業内容的には、中学校の技術家庭科レベルだから頑張れ」
簡単に作業をまとめると有線ヘッドホンの配線を外して、Bluetoothイヤホンの配線に置き換えてやる形。
Bluetoothイヤホンの耳に入れる部分を、ヘッドホンの4cmドライバに配線しなおすというだけ。
とはいえ、100円ショップで売っているモノなので音声はそこまでよくない。
なので、気持ちだけでも吸音材を貼っておいた。多分、多少はマシになると思う。
「……何とかできたっす」
「じゃあ、ペアリングして再生して音声確認な」
「音出たっす」
「じゃあ、あとは左右の判別して組み立てて完成だな」
動画共有サイトにはスピーカーを設置したときのテスト音声を投稿している人だいる。
それを再生してみると、スピーカーの配置を確認できる。
なお、配置をミスっていた時は……。頑張ろう。
「せんぱい、両方おんなじ音出てるっす」
「…………へっ?」
ネットで調べてみたところ、使ったBluetoothイヤホンはモノラル仕様だったらしい。
テレビを見るという用途であれば、正直なところ十分ではある。
十分ではあるが、やっぱり気持ち悪い。
「……あぁ、この100円ショップだとモノラル仕様がメインか。ステレオも出てるけど、売ってないのか。別の100円ショップならあるか」
というわけで、やり直し。
だから言ったろ? 面倒くさいことになるって。
流石にやり直しをやらせるのはかわいそうなので、俺がやってやるか……。
ちなみに、実際に作ったのがこちら↓
https://twitter.com/hanamuke200424/status/1377928063040638979?s=20
(なお、本文中でやらかしたモノラル仕様です。後日ステレオ仕様に創りなおしました)




