自作パソコンをつくろう(パーツ確認・組み立て編)
じゃあ、自作パソコンやろっか
「うぉお、一気に届いたな……」
世間で流行している感染症の影響で、通常よりも配送が遅くなってしまっているが無事に物自体は届いた。
段ボール箱にして二箱。一つがPCケースで、他のは詰め合わせになっているようだ。……どうでもいいことだけど、段ボールに直接伝票を貼るのは何とかしてくれないかな……。
「さーて、検品検品」
モノが届いたらまず最初に検品をする。これがとても大切。
届いた直後であれば、「あ、すいません梱包忘れてました」とか、「すみません。積み忘れました」とかの運送上のミスで保証をしてもらうこともできる。
だけど、それが1日でも経ってしまうと「あなたが無くしたんでしょ?」と言われかねない。届いたら即確認の癖はつけたほうがいい。……ただし、アダルトなものを買った時は注意だ。
「よし、全部そろっているな」
今回買ったものは、自作PCをするうえで最低限のもの。とりあえず組んでみて、足りないものは近所の電気屋――車で30分くらい――でそろえることにしよう。
「せんぱい、流石にCPUが4コア4スレッドってしょぼくないっすか?せめて4コア8スレッドくらい欲しくないっすか?」
「確かに非力だけど、今回の用途ならば十分だろ。単なるプリントサーバー兼、宅内ファイルサーバーだから」
最近、後輩がパソコンに詳しくなってきた。そして、詳しくなってきた人間にありがちな現象に陥っている。むやみやたらに高スぺックで組もうとする。……そんなのお金いくらあっても足りないって。
「うわー、マザーボードもコレ滅茶苦茶安いやつじゃないっすかっ!!」
「だーかーらー良いの。今回の用途で考えれば。第三世代のミドルスペック機の置き換えだぞ?スペック自体そんなにいらない。極論、Mindows10が動けばなんでもいいの」
メモリは4ギガ2枚の8ギガバイト。ここ最近のパソコン状況から行くと寂しい。が、これでいい。
「え、SSDって120ギガバイトのもの売ってるんすか?なんに使うんすかこんなもん……」
無言でチョップを入れる。どうせそのうち家に転がっているHDDを入れるので、この程度の容量で足りる。後、安いし。
ケースも電源付きで安いし。これで良し。揃ったな。
一応、簡単にあげると、CPU、マザーボード、メモリ(4ギガバイト2枚)、ケース(電源付属)、SSD。
「せんぱい、Mindows10が無いみたいっすけど……?」
「…………………えっ?」
や ら か し た ! !
最安部品を通販サイトとにらめっこしながら買ってて、肝心のオペレーティングシステムを買わないという失態。仕方がないので急遽注文。持つべきものは優秀な後輩だな。は、は、はッ。俺の馬鹿。
――
「さて、OSが無くても組み立てはできるから、やってくぞ」
後輩がジトーっとした目で見てくるが無視。おもむろにVESALLのボールグリップ電動ドライバーを取り出して、ケースのねじ止めを外す。
今回はケースの裏側に配線を通すスペースが開いているケースを利用するので、両面のサイドパネルを外す。ちなみに、この裏側に通すのが裏配線。配線が見えにくくなるので「魅せるパソコン」をつくりたいときにおすすめ。メンテナンスや改造はやりにくくなるけどね。
ちなみに、あえてこういうケースの裏側に通さないのは「表配線」という。メンテナンスや改造はやりやすいけど、見た目は悪い。
どっちでも好みのほうでやればいいと思う。
「マザーボードの固定は、5ミリの六角で緩められるようになってる」
「でも、せんぱい。そんなマニアックなもののために工具買うんすか?馬鹿臭くないっす?」
「フフフ、この電ドラを舐めるな。6.35ミリ軸と言われるビットをつけることが出来る。先端だけ買えば、簡単に作業ができる優れものだぞ?」
今回は特にマザーボード固定用のネジは動かさなくてよかった。もし、動かす場合にはこういう道具があれば楽。ペンチでもできるけどね。
マザーボードを固定。ネジ止め。
CPUの固定用ハンドルを持ち上げて、CPUを乗せハンドルを下ろす。
CPUグリスは最初から塗られているものを使うので、今回は買っていない。何を使うかよりも、どれくらいの頻度で塗り替えるかのほうが個人的には大事だと思っている。
CPUファンを載せてネジ固定。マザーボードの「CPU_FUN」と書かれているところにコネクタを刺す。
「せんぱい、メモリのパッケージは開けちゃってもいいっすか?」
「おう、両方頼むわ」
メモリを専用の固定用ノッチを解除して、専用スペースに刺す。自作PC失敗例の多くが、このメモリ挿入が不十分なことらしい。しっかりと奥まで差し込む。しっかりハマると、メモリの切り欠きにノッチが引っかかる。これを2回。
SSDはネジでケースに固定。マザーボードに通信用のコネクタを刺す。余談だけど、マザーボードは4つ端子があるけど、ケースには3ヶ所しか固定するところがない。今時、2.5インチSSDなんて使わずに、M.2SSD使いたいところだったけど、予算が足りなかった。
そして、電源から生えているケーブルをそれぞれのスペースに刺す。基本的は刺さるところにしか刺さらないけど、初めてだから自身がない。マザーボードの説明書とにらめっこしながら刺していく。
この後魔改造する予定なので、配線はまだまとめない。
「よし、できたからスイッチ入れてみるか」
縦型モニタにHDMIケーブルでつないでスイッチオン。数秒後には英語で「OSが無いよ。再起動してね」って表示される。
この画面が出ればひとまず成功。再起動して「F2」キーを連打。無事にUEFI画面が表示される。
中古やジャンクを使っていると、基本的にBIOSしか見ないからこの画面は新鮮。
「あとはOSを待つだけだな!」
「せんぱい、首が痛いっす」
縦型モニタに映したので。向きがおかしい。初期設定なので、正しい向きに置いた状態で表示されるためだ。
「……本設定やるときはテレビでやろうか」
今回は「あえて」超低スペックで組んでます。




